【感想】エアフレーム-機体-(上)

マイクル・クライトン, 酒井昭伸 / ハヤカワ文庫NV
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ryota521

    ryota521

    航空業界に興味があるので、その裏側の物語はすごく面白かったです。専門用語がたくさん出てきますが、逐一ケイシーが説明してくれるのでリッチマンと一緒に勉強できました。
    女性が主人公の本は久しぶりだったのでとても新鮮でした。女性ながらも、一緒に働く男性の仲間に決して引けを取らずに頑張るケイシーがかっこよかったです。惚れました。続きを読む

    投稿日:2016.02.04

  • touxia

    touxia

    テンポが速く、その展開に興味を覚える。

    ホンコンからデンバーへ飛行中の大型旅客機から、
    ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。
    空中で異常事態が発生し、
    多数の負傷者と死者が出たというのだ。
    かろうじて着陸した旅客機の内部は、
    壊滅的な惨状を呈していた。
    シートはつぶれ、さけた天井のパネルからは
    配線や断熱材がむき出しになっている。
    一体、何がおこったのか?

    事故機を生産したノートン社では、
    緊急会議が招集され、
    直ちに事故原因究明チームが結成された。
    ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは
    中国との大規模な契約が進行中だった。

    ケイシー・シングルトン 品質保証部の事故原因究明チーム
    ジョン・マーダー 最高業務執行責任者(COO)

    シングルトンは、マーダーに引き立てられる。
    聡明で、真実を追求するのに、全力をあげる。

    飛行機というのは、部品が多く、
    コンピュータで殆ど制御されている。
    航空会社の整備というのが大きな問題となる。
    規制緩和ということは、逆にコストダウン、
    経費の節減ということで、
    人命を預かる飛行に大きく影響してくる。
    エアーフレームといっていることに、意味がある。

    「フロントはわしらにこういったものさ。
    可能な限り最良の飛行機をつくれとな。
    ところが、いまではこうだ。
    ー可能な限り最良の飛行機をつくれ、
    ただし、できるだけやすくあげろ」エイモス

    「労せずしていい目が見られると思いこんでいる
    ということさ。
    政府が航空会社の規制を撤廃すれば、
    誰でもが歓迎する。
    航空運賃が安くなれば、誰もが歓迎する。
    しかし、安全が保たれてきたのは、
    それだけの努力をしてきたからじゃないか。
    新造の安全な期待の補充。
    それらが良好な整備を受けることを保証する監督体制。
    そういったものに力を注いできたからだ。
    だから、そんな時代は終わった。」

    事故 その原因を探っていく。
    「スラットの不具合」そして 模造品
    事故は、いくつもの問題が重なってはじめてできる。

    ディスクロージャーにでてくる女性が、マーダー側であった。
    シングルトンは、あくまでもすがすがしくかかれている。
    リッチマンは、単なるぼんぼん。

    マクダネル・ダグラス社が、ボーイング社に、吸収合併されていく。
    規制撤廃がもたらした、旅客機メーカーの大型化。

    テレビの報道番組に対する批判
    「事実を可能な限り客観的に伝える。」
    事件を説明するのに、あまりにも時間が短すぎる。
    ヘッドラインだけが主流となっている。
    続きを読む

    投稿日:2013.04.09

  • らくだ

    らくだ

    単行本が出たのは1997年。記憶になかったので全くの新刊だと思って買ったんですが、やっぱり騒がれるほどの作品じゃなかったからチェックしなかっただけだったんだなぁ(笑)。
     作者はあの「ジェラシック・パーク」の作者です。あの小説自体はなかなか面白く読めました。なんと言っても設定とかディテールがいいですよね。映画ももちろん良かったですけどね。
     この作品は名前の通り航空機事故を取り扱った作品です。事故に対する航空機メーカーの対応や事故を扱うマスコミの姿が描かれています。例えば、事故原因を究明する技術的な部分とか航空機メーカーの内側とか、そういう細部は書きこまれていて興味があれば面白く読めるし、その事故原因を究明する調査チームの責任者が主人公なので、それが謎解きにもなっていて、それなりに楽しめた。
     でも、読み終わってみると、登場人物がなんとも薄っぺらで、なんていうか、話に奥行きがないんですよね。そういう目でみてみると、確かにこの作者、「ジェラシック・パーク」の時からそういう作風だったんだね(笑)。
     着想とか設定とか話しのディテールは結構好きだけど、感動はしないなぁ
    続きを読む

    投稿日:2012.02.18

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