【感想】遭難者

折原一 / 文藝春秋
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 2.9
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1
10
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0
  • 山モノ好きだし、ミステリーとしても満足の読み応え

    ああ、面白かった。自分は山岳小説も好き(新田次郎とか)なので、ミステリーとの組み合わせに期待していた。登場する山岳ルートがそれほど難易度が高くない、白馬~唐松ルートということもあり山岳小説としての迫力はいま一つ。ただし、ミステリーとしての展開はやはり見事。死んでしまった男性の母親が探偵代わりとなって謎を解いていくのが、見事でもありほほえましくもある。事故か殺人か、動機は?2転3転しつつ最後まで緊張感をもって一気読みさせてくれます。続きを読む

    投稿日:2014.08.18

ブクログレビュー

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  • Kurashina

    Kurashina

    追悼集という形式だからこその臨場感は楽しめたし、著者が登山について綿密に取材したのだろうということも分かる。

    ただ、内容としては、著者の伝家の宝刀叙述トリックはもはや使われているのかどうかすら危ういレベルであり、特に騙されたというわけでもなく、特に驚いたというわけでもない。

    装丁が凝っているらしい単行本で読めばもう少し楽しめたかもしれない。

    続きを読む

    投稿日:2021.06.20

  • haseken27

    haseken27

    ストーリー 3.6
    キャラクター 3.3
    熱中度 3.9
    衝撃度 3.5
    読了感 3.5

    追悼集がそのままミステリー本になるというアイデアがすごい。

    投稿日:2020.06.28

  • あきら

    あきら

    このレビューはネタバレを含みます

    『異人たちの館』に続き、折原作品十作目。実際に起きた事件を参考にした“ —— 者”シリーズ。山岳ミステリィ。いろんな事件が合わさり、一番重要な雪彦、時子両殺人事件が隠されていた。折原さんらしい作品でした^^ 星三つ半。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.10.02

  • kikochan

    kikochan

    構成がちょっと変わっていて面白い。
    北アルプスで滑落死した息子の慰霊登山に参加する母親。
    死の原因は何だったのか?誰かが関わっているのか?
    追悼集から謎を読み解いていく。

    投稿日:2018.09.18

  • kansas

    kansas

    「遭難者」
    単行本はまさかの。


    私は文庫本を読みましたが、ハードは、追悼集(本編)と別冊の二冊構成だったようです。アマゾン紹介には奇書!てあるけど言い過ぎ。


    本書は、北アルプスの白馬岳から唐松岳に縦走中、不帰ノ嶮という難所で滑落死した青年・笹村雪彦の死の真相を追求するミステリー。但し、折原一氏十八番の叙述トリックは使用されていません。そのため、誰が誰でいつすり替わったんだ??みたいなアレは味わえないので、ご留意を。これは純粋なミステリーです。


    但し、構成が少し変わっていて、登山記録、山岳資料、死体検案書などが収められた追悼集で物語が進みます。そこに母や妹による関係者インタビューが差し込まれたりして、2人によるやりとり描写だけのシーンは少なめ。


    ただ、山岳資料や死体検案書などが真犯人を決定づける証拠になっている訳ではないので、何のために盛り込まれたのか意図を図れませんでした。追悼集も、妹の探偵パートナーとなる雪彦の同級生を事件に参戦させるためだけのフックだった様な、、、。


    これらよりも印象的なのは、雪彦のノートでした。そこには、N子からの手紙が差し込まれていたのですが、指輪もらった数日後に嫌いだったSに靡いて直接は言いづらいから手紙で言いますだなんて、どうかしてる発言連発のN子に引きました。結局、N子の深掘りも特にないのもイマイチ。


    終盤畳み掛ける犯人当時のくだりは、いささか強引な展開に感じました。霧が濃い中突き飛ばしで終了、次はお前だ!と迫るのは二時間サスペンス風(こちらも最後は崖)。そして最後の謎の恋愛成就。いきなり結婚てちょっと意味わからない笑


    叙述トリック作品を使わないとこんなテイストになるんでしょうか。折原作品は、まず叙述トリック系から読むのをお勧めします。
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    投稿日:2018.04.24

  • verandarose

    verandarose

    このレビューはネタバレを含みます

    うーん……
    結局母が転落した時に複数人が聞いた「復讐してやる」という声は何だったのか、N子とSは野島さんと五十嵐さんだったのか?

    N子とSの話で引っ張った割にはそこをはっきりさせないまま終わり消化不良。付き合ってた過去があるのにN子冷たすぎ……。

    真相は真相でまあどうでもいいというか、最後の無理矢理ハッピーエンドな感じも白けた。

    装丁は非常に凝っており、一冊目を読んだ段階では非常に面白かっただけに二冊目のガッカリ感が残念だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.03.12

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