【感想】百錬の覇王と聖約の戦乙女

鷹山誠一, ゆきさん / HJ文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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  • スマホと家族愛で覇王になる

    現代にスマホが通じる世界というのが独特。
    第1巻はすでに2年が経過し宗主の地位を確立しているが、
    もともと特殊な力があるとか何か傑出した得意分野があるとかではない(父親が刀鍛冶というのはあるが)ただの中学生。
    現代知識と言ってもいきなり実用になるレベルのものはない。
    そこを、異世界に来て必要に迫られてから、ネットで調べ電子書籍を読んで勉強して、現場に役立てようと努力している。
    このあたりの現実感が良い。
    ついでに読者も古今東西の知恵を学べたりして。

    世界についても現代からの客観的な視点で見ていて、「読者には北欧神話を下敷きに作られたとわかる架空の舞台」で物語が進んでいるのではなく、
    主人公自身が「紀元前の北欧のようだが完全には現代知識と一致しない世界」と分析し認識している。

    だが、チート知識だけで宗主になったわけではなく、身内は絶対に護るという強い意志があってこそ、というのがいちばんの魅力。
    美少女たちに慕われ戸惑う硬派な少年であり、民の暮らしを良くしようと努力する優れたリーダーであり、敵味方を瞠目させる気迫を持った獅子でもある。
    様々な顔を見せる勇斗が興味深い。
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    投稿日:2014.05.29

ブクログレビュー

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  • 永杜

    永杜

    突如として別世界に放り込まれた少年は
    還るために、今日も頑張る。

    戦場と美少女に囲まれて、というハーレム状態。
    本人は、一応最愛の幼馴染がいるようですが
    この状態、いつまで続くのでしょう?
    種類が違う女の子がやたらにでてきているので
    ハーレムもので間違いない、とは思います。

    生き残るため、還るため、頑張る主人公ですが
    確かに手は血まみれ状態。
    まぁ生きるため、ではありますが
    帰宅できるのでしょうか?
    電話は通じるようですが。
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    投稿日:2023.07.22

  • タカツテム

    タカツテム

    近年増えてきたオーバーテクノロジーで異世界無双系。けれど異世界系でありがちな中世風ではなく紀元前の青銅器時代をベースにしている点が本作の特徴
    戦の場面ではチャリオッツとか登場するし、中世風ファンタジーでは当たり前な騎兵が特別な存在として描かれている。

    又ヒロインとの関係性も少し特徴的。盃を交わすことで子弟の関係となるわけだけど、どう見てもお姉さん系のヒロインからお兄様と呼ばれていたり、同年代のヒロインから父上と呼ばれていたりとフェチズムに溢れている。今後もヒロインが増えていくであろう事を考えると、主人公の周囲がどうなって来るのか楽しみだったりする
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    投稿日:2017.08.16

  • 柏葉

    柏葉

    最新刊9巻の表紙がライトノベルにしては珍しく、男性単体であることから興味を持ち購入。孫子の兵法やマキャベリの君主論等が登場するところがちょっとした特色の、異世界転移系ハーレムファンタジー。主人公がスマホに入れた電子書籍で現代の知識を生かし、周囲の者はその斬新な政策や戦術に驚かされているのだが、地の文の説得力が足りず感情移入しにくい。女性に関しては都合の良いハーレム状態になっている。続きを読む

    投稿日:2016.01.10

  • 薄螺羽蜻蛉

    薄螺羽蜻蛉

    異世界に召喚されてしまった普通の中学生(高校生)が活躍する好きなタイプのお話。
    この手の異世界召喚ものってのは、古くは「特別な力に目覚めた主人公が活躍する」ものが多かったが、近年では「特別な力を持たない主人公が現代知識を武器に活躍する」といったものも増えてきた。
    この百練の王と~は後者のタイプ。

    異世界の文明レベルは青銅器時代程度で、そこは戦乱の世であり、桁外れに強い少女武将が存在し、主人公はそこで一国の宗主としてかしずかれている、という設定は、まんま恋姫無双だなぁと思う。
    主人公は元の世界には帰れないが、都合の良いことにスマートフォンはなぜか現代のネットにつなぐ事が出来、そこから現代知識をあさり放題、使い放題。
    一度は読んでみたい、ないなら自分で書いてみたいと思っていたネタなので、手軽にそのネタが読めるのは嬉しい。

    異世界で現代知識を武器に戦うというと、先にも述べたオリジナル版の恋姫無双や、鳥居羊の巨竜城塞のアイノ、榎宮祐のノーゲーム・ノーライフなんかがすぐに思い浮かぶが、まあよくある話である。
    農地の回復にクローバーを使う、なんてのはノーゲーム・ノーライフでもまったく同じネタを使っていた。
    ありがちでそろそろ手垢まみれの内容ではあるんだが、基本的には好きなので一応期待している。

    ただ、この手のお話で非常に重要に思える「主人公が異世界の人間に認められ、のし上がっていく過程」がスコーンと飛ばされているのが気に入らない。
    主人公は異世界に呼び出されました、右も左も、言葉さえわかりません!状態から一気に2年が経過し、宗主様と持ち上げられ状態まで物語がスキップされている。
    その2年が大事だろ!?そこ重要だろ!?と言わざるを得ない。

    内容的には、可もなく、不可もなく。
    さして魅力も感じないが、途中で投げるほどの嫌味も、まあ、感じないか。
    正直に言うと2年スキップがあった時点でかなり嫌気がさしたんだが、我慢して読み続ける価値くらいはありそうな予感がしている。(まだ中盤)

    読了。
    ネタとしては好きなお話なんだけど、文章的にはあんまり魅力を感じないなぁ。
    現代技術を持ち出すタイミングや、その魅せ方が微妙でいまいち盛り上がらない。
    例えば、鐙(アブミ)を活気的な道具として登場させるわけだけど、それ以前に「鐙なしでの戦闘描写」がないので何がどう優れているのか感じにくい。
    古代戦争に鐙というと岩明均の「ヒストリエ」なんかでもネタとして使われているけど、あの漫画で古代マケドニアの騎士達は鐙なしでも馬を乗りこなしている。
    そのイメージが頭にあるせいか、どうしても「鐙のない時代の古代人は馬にまともに乗ることさえ出来ない」って説明だけではすんなり頭に入ってこなかった。
    もう少し、言葉を費やして状況を組み立て、熱く盛り上がるような表現をして欲しいなぁと、そんな風に不満を感じる場面が多々見られた。
    日本刀に関しても同様。持ち出し方が唐突過ぎて、「これは凄いことになるぞ!」というような盛り上がりを感じない。惜しい。

    この作者、いまいち文章的に俺にはあわないのかもしれない。
    戦記ものとしては、杉原智則 の烙印の紋章や、川口士の魔弾の王と戦姫当たりと比べると本格さが足りないと感じる。
    ぶっちゃけてしまえば、ワクワクする描写や場面がなかった。
    主人公が獅子の貌を覗かせる重要なシーンがあるんだが、そこも唐突過ぎていまいちこう、盛り上がらない。
    もうちょっと熱くなれる文章なら良かったのに。

    ただ、この手の「現代知識で古代戦争に勝利する」ってネタは大好物なので、続きにはもう少しだけ期待したい。
    この手のネタでは重要と思える、火薬と鉄砲ネタをどう扱うのかも気になる。
    そんな大ネタをどうするかも大事だけど、むしろ小ネタに何を挟んでくるかに期待したい。
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    投稿日:2013.12.09

  • rerer

    rerer

    軍略物の異世界召喚俺つえー。軍略というよりは、まだチャリオットとかが幅をきかせている時代に未来の知識を持ち込んで革命を起こしてやるぜ系か。
    ちょうどヒストリエを読んだあとだったので色々と分かりやすかった。
    ラストには上手く今後の波乱を予感させてくれたので、今後の展開が楽しみです。

    しかしほんと最近は異世界召喚俺つえーばっかりだなー。
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    投稿日:2013.09.30

  • かりおん

    かりおん

    異世界召喚モノ.
    戦乱の世をスマートフォンによって得た知識で勝ち進む
    痛快無双ファンタジー戦記.(ハーレムもあるよ!)

    結構こういう話は好みなんだけども
    読んでて気になったことが1点あります.

    点使いすぎ.
    そんなにココ重要ですよアピール要らないから.

    そこだけが問題ですね.
    あとはなかなか良かったよ.


    …絶対領域の人だけど
    絶対領域は1巻しか読んでねえんだよな.
    続きを読む

    投稿日:2013.09.13

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