【感想】Marine lazhward

　最近ばんがいちを買う機会が減り、ほとんど名前だけで買ってるのだが、こうして読み終わるとハートフルなラブエロ作家の中では買い控えるわけにはいかない存在感を感じる。どんな内容を描いているのかもわからない…単行本をチャレンジで買うことは少ないほうなのだが自分的にはこの作家は信頼の銘柄。
　今回フルデジタル化が12話中9話と、作者あとがきによると完全移行して1年経つそうだが、変化は確かにほとんど感じない（髪のトーンのはデジタル印刷の問題？）レベル。フルデジになった結果、妹アシがいらなくなったそうだが、妹まで駆り出すのがなくなったという話ではなくアシさんがゼロになったということだろうか。確かに背景は若干白いがこれはピュアさを表現しているのであって…と超前向きに考えている。
　この本だけの話ではないが特に好きなのは、読んでいて女の子の声が自然と聞こえてくるところ。ふきだし以外に書かれた文章も効果的だし、表情で語ってると思う。さらに純愛系で単にイチャイチャラブラブで終わらず、女の子の性格を残しながらもどんどんエッチな顔になっていくのは巧い。もちろん他の作家も成年向けであればこういった努力はしているが、やりすぎないという絶妙なラインをひく作者のセンスが私には非常に合っている。設定やストーリーも、男女ツルツルとか、入っちゃったのに初エッチじゃないとか、記憶に残る工夫やおもしろさがあるのも個人的には高く評価している。
　なお、それでも４点としたのは読んだ時の気持ちがちょっとささくれてたせいか自分にはラブデレ度が足りなかったと感じたため。毎回５点もつまんないし。続きを読む