【感想】日本を守りたい日本人の反撃

田母神俊雄, 一色正春 / 産経新聞出版
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    このレビューはネタバレを含みます

    この二人の方は日本の国防の実務の現場で命懸けで働いて生きてこられた方々です。
    このお二人に限らないですが、頭でっかちで実務とはかけ離れてしまっている、極端な表現をしてしまえば「趣味人的」な学者的意見よりも、少しでも現実社会で実務的な働き方をされてきた方々の意見はとても現実的で説得力があります。

    李承晩の指示により抑留された竹島漁民たちが受けさせられた死傷者四十数名、拿捕された船は300隻以上で、拿捕された船を韓国が奪い、抑留された漁民たち。
    韓国政府が拿捕した日本人漁民を人質にして、日本にいる多数の在日韓国・朝鮮人の悪質な犯罪者を釈放させ、特別在留許可を与えさせ、日韓基本条約の交渉にも、人質を使った話。
    韓国の卑劣で卑怯な人間性

    現代の戦争は軍事力だけではなく“情報戦”で、じわじわと“関節侵略”をしていく。デマや捏造を流し、自国に有利な国際システムを作り、そして富や資源が自国に流れてくるように仕向けていく。
    情報戦に強くならなければ、日本は生き残れない。
    “竹島”に続いて、“対馬”の危機
    日本はいつまで経ってもアメリカの経済的植民地
    TPPにより日本の農業が壊滅的な被害を受けること

    慰安婦問題にしろ沖縄の基地問題にしろ、過去の事実や当事者の都合などどうでもよく、運動さえできれば日本にダメージを与えられ、カネになるということ。

    在日米軍基地や日本が軍事的に自立していけないのは、アメリカが日本をいい金づるにし続けていきたいから。
    いまや日本はアメリカにとっての世界で最も都合の良い「金づる国」
    それがいわゆる「日米同盟」の真実の実態。

    一色正春さんが、中東のペルシャ湾岸国に行った時、現地の人はアメリカ人のことをボロカスに言っただけでなく、それだけではなく日本人に対しても、「いつまでアメリカの子分をやっている気だ」と叱られた。

    アメリカ製の武器ばかりを買わせることは、日本をアメリカに依存させ、カネを使わせて、自立を拒むため、アメリカの技術支援がなければ何も動かないということは、アメリカに生殺与奪の権利を与えていること。

    中国人優遇政策により、大量に使われるわれわれ日本人国民の「血税」
    中国人研修生は、日本への派遣前に、三~四カ月の、軍隊式の合宿訓練を行っている。日本に送り込まれた研修生は国防法により国外においても国防の義務を負う。
    2008年の長野県での聖火リレーで中国人たちが行ったこと。

    普通の国は国民を守るために外国に立ち向かうもの。

    緊縮財政による、公共事業などの節約や緊縮によって国家が立ち直った事例は、人類の歴史上でただの一度もない。

    履歴書に保護者氏名の欄がなくなり、免許証に本籍地の記載がなくなってしまったのは、明らかに「出自」を隠し偽りたい人達への配慮。

    震災後、現地のATMはすべて空っぽで現金がなくなり、遺体の指を切断して指輪を持ち去るなど外資系の犯罪組織が行ったとみられる惨たらしい犯罪が多発していた。

    日本を情報戦などから守るためのサイバー部隊の重要性
    日本人はサイバー攻撃などの危機意識がまったくといっていいほどないことが問題。
    すでにマスメディア、韓国の軍事・情報・戦略アプリLineの危険性、YouTubeなどでも。

    昭和から平成に元号が変わる頃に仕事で東南アジアのある国で、日本の元号が変わるニュースが流れたすぐ後に、十代前半の少年がやってきて、日本の今後について矢継ぎ早に質問してきた。彼は今上陛下の御名を知っていた。
    彼の質問は多岐にわたり、「天皇が変わると日本の政治は変わるのか」「日本の総理は変わるのか」「日本と自分の国の関係はどうなるのか」と続いたので、答えに窮した。

    彼等のように政治に関心を持つことは当然なのです。自国のトップが変わると、国の形も変わり、自分達の生活も激変するため、関心を持たざるを得ないのです。

    日本もかってはそうだったように、早く多くの人がそのことに気がつき、政治に関心を持たなければ、ますます政治が堕落し、日本人社会が厳しい状況になっていく。

    被災地の方々には、働く場を提供することが必要。ただ金を出して「何もしなくていい」というかたちでは、長い目で見ればいちばん悪い。せいぜいパチンコに行くしかない日々になりかねない。これでは本人にとっても地域にとってもプラスにならない。

    戦後、神社が廃れたのは、占領軍の指示であちこちに公民館が作られたから。昔ながらの祭りや集会などの行事が、意図的に壊された。2DKの住宅がたくさん作られたのも、日本の大家族制をぶち壊すため。

    日本は戦後リーダー教育をやめてしまったが、世界中では教育によりリーダーやエリートを育成している
    平時にはリーダーは必要ありませんが、有事にはリーダーが必要。緊急時に、いかに組織なり、国民なりを誘導し、被害を最小限に食い止めるかという。
    世界のあらゆる国は、国を強くするためにリーダー教育・エリート教育に力を注いでいる。日本だけがそれを放棄している。

    イギリスには、ノブレス・オブリージュという貴族など身分の高いものはそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという道徳観があり、現在でも実践されている。
    イギリスの戦争における貴族の戦死率の高さ。過去の戦争において貴族と一般国民の戦死者の比率を比べると貴族の方が圧倒的に高い。

    日本では「人権」も自己に都合のいいように解釈されて使われている。自己の利益になることは一生懸命に運動しているが、自己の利益にならないウイグル、チベット、モンゴル、アフリカをはじめとする世界中の、本当に生きるか死ぬかという人達のことは放ったらかしです。

    麻生太郎氏が首相のとき、夜ごと高級ホテルのバーを飲み歩いたことが批判された。しかし、警備の問題からしても、日本国の首相である人が、高級ホテルのバー以外、どこに行けばいいのか。今回の安倍首相狙撃死事件を考えればわかることなのに、当時のマスコミは許さなかった。

    韓国人の卑しい気色の悪い人間性・国民性を象徴する実話。
    ソウルと東京の違いとして、ソウルは路面にゴミが散乱しているなど、かなり汚い。それに比べたら東京の方が明らかに美しい。この違いをみたら、「僕が掃除をしてソウルをきれいにしよう」と考えるもの。
    しかしその韓国の子供は、「僕が東京に行って、ソウルと同じになるように汚してやる」などとほざいた話。
    韓国では普通の感覚。
    どんな手段を使ってでも、なんとしてでもいかに日本の足を引っ張るか、いかに日本を貶めるかを考えていく。それが韓国人の人間性・国民性として沁みついている。

    日本は自称親日派の言う、「国内に顔向けできないから助けてくれ」との理屈で騙され続けてきた。自称親日派を助けるために譲歩してきた結果が今日の日中、日韓関係。
    そもそも本当の親日派などいるわけがない。当然のこととして、彼らは自国の利益を第一に考えて行動している。自国の利益に反してまで日本を助けてくれるわけがない。
    日本人よりも中国人、韓国人のために行動する日本の親中、親韓の人達とは違う。

    韓国の凄まじい反日。国庫からも八億ウォンが支出され、約一五〇人の各分野の学者が編纂委員として参加する二〇〇一年から二〇〇九年までの八年間の歳月を費やし、数多くの文化資料を収集分析して「親日人名辞典編纂委員会」により「親日人名事典」なるものを刊行。
    故朴正煕大統領を含む四〇〇〇人を超える名前が各分野に細かく分類された形で掲載され、多大な労力を費やして完成させた。

    韓国の連中共たちにとっては、性根の髄まで、少しでも日本・日本人を貶めて、日本から「カネ」を踏んだくることが国民性・人間性。

    あとがき 一色正春
    「日本は他国に頼ることなく自立し、他国との関係は対等でなければならない」、しかし、現在それを拒んでいるのはほかならないわれわれ日本人自身です。諸外国はそれぞれ、自国の利益を第一に行動するのは当たり前ん青ですから、他国の避難ばかりをしていてもはじまりません。

    いま日本という国は病んでいます。長引く不況、震災復興、領土問題、拉致、政治不信、財政難、高齢化社会など問題が山積みし、「このままではいけない」「この状況を変えなければいけない」と多くの人が感じているにもかかわらず、一向に変わらない現実に絶望感を抱いている人も少なくはないでしょう。
    しかし、過去には現在よりも、もっと悲惨な時代があったはずです。100年近く続いた戦国の世など、いまとは比べものにならないほど人心が乱れ、世の中が混乱していたのではないでしょうか。
    そうした時代を経てきたのは、歴史上に名を残した人たちだけの功績ではなく、陰には、数多くの名もなき人達の血の滲むような努力がありました。
    このことは、いまの時代にも当てはまると思います。いつ現れるかもしれないリーダーを待っているだけでは何も変わりません。誰かがやってくれるのはなく、自分がやろうと思うことが大事なのです。

    それにしてもいまの日本人には元気がありません。それは、自国の歴史に誇りを持てないからでしょう。失われた誇りは、自分自身で取り戻すしかないのです。日本が正常な国家になるための最大の障害は、われわれ日本人の心の中にあるのだと自覚しなければいけないということです。

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    投稿日:2022.07.29

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