新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
月村了衛 / 単行本 (57件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
yakitori
6
日本を跋扈するチェチェンの魔女たち
自爆テロという凄まじいオープニングで始まる本作、今回はテロリスト側、特捜部の両視点で物語は進行。チェチェン紛争での語られない実態が引き金となって女だけで構成されたテロ集団「黒い未亡人」の結成に至る前半…は圧巻で敵ながら天晴れと応援したくなった。また中盤の由起谷の活躍も取り調べ室で最高潮に達するなど相変わらず警察小説としても手堅く纏めている。そしてテロの最終目的が判明してからの流れは一気呵成に話が流れ出すので最終頁までやめられない。 またお約束の戦闘シーンは機甲兵装でのバトルだけでなく生身での戦闘シーンも用意されており、堪能できます。地雷や自爆など苛酷な状況が展開しシリーズ一の甚大な被害が出るほどの凄惨な戦い。そして相変わらず暗躍する「敵」もようやく尻尾を出した感じで多少話は進みますが全貌はまだまだこれから。 しかし前半のチェチェン市民の窮状を読むのはきつかった。あまりにも酷い現実に理想を掲げ崇高な使命を持って生まれた組織がその現実によっていつの間にか歪んでしまうという皮肉、そして本作のテーマでもある「母性」。女性の女の部分と母の部分、そして愛情と憎悪という二面性の間で翻弄される人々。「黒い未亡人」3人のリーダーのキャラがライザ以上に強力で、これだけでも読む価値アリです。 とにかく最新作が一番面白いという読者にとって幸せなこのシリーズ、次巻も期待しております。続きを読む
投稿日:2014.05.07
報告する
"powered by"
toradesukantia55
由起谷、城木が見えてきた。馬面の曽我部も。 未成年のテロリストの部分は、やや未消化。 緑にしても桂にしても、 黒い未亡人たちにしても、2.5次元に近い。 月村さんのファンからは怒られちゃうかな。 そこ…は求められていないんだろうな~と感じてはいますが。続きを読む
投稿日:2023.11.21
はるなお
完全版を先に読んだが、こっちのほうが好きかな。 いろんな話を盛り込み過ぎた感はあるが、それぞれのストーリーが緻密に描かれている。
投稿日:2023.03.29
Ghost Rider
チェチェン人を中心とした未亡人、孤児を集めたテロリスト集団「黒い未亡人」が日本に潜入。 キモノを使って大規模テロを計画している。 「黒い未亡人」が使うキモノは小型で未成年の搭乗を前提とした倫理的に…許しがたい。 自爆を厭わない、そして子供が乗ったキモノを撃てるのか? 文庫落ちしていなくて残念続きを読む
投稿日:2023.01.24
katsuya
期待通りの大迫力の一冊。今回はチェチェンのテロリストが日本でのテロを画策し潜入、日本警察はその実行をなんとしても阻もうとするが、そこに政治家のスキャンダルと警察内部の権力闘争が絡み、事態は非常に複雑と…なる。このテロリストを生み出したのはロシアの勝手な都合(民族の団結と少数民族の弾圧という矛盾)と、その矛盾に乗っかる大人たち、中でも男たち。この身勝手さのため、売られたり、薬漬けにされて自爆テロ要員となったり、愛人にされたりする女性、少女たち。今回の首謀者も、元々はこういった女性達を救おうという純粋な気持ちから始まったもの。小説の中の事件は解決されるが、社会の矛盾は一向に解決されない。後味は悪いが、読み応えのある一冊。続きを読む
投稿日:2023.01.10
bookmania1105
四六判は読むのが大変。文庫化してくれ、機龍警察シリーズの四作目、一作毎に前回を超える面白さを提供してくれる。 今回も、シリーズ中、最高傑作。 次回は、短編集の「火宅」さてさて、初めての短編はどんな興奮…を与えてくれるのか、今からドキドキだ。続きを読む
投稿日:2022.12.31
taka
今回は、チェチェン共和国で生まれた女性たちで 結託したテロリストが、日本に上陸。 リーダーの真の目的が何か、リーダーを慕ってい るもう1人の主人公の少女と、由起谷との共通点 のある過去。 アクションシ…ーンより、各自キャラクターの内面 を掘り下げる物語が秀でていたと思う。続きを読む
投稿日:2022.12.25
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。