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伊坂幸太郎 / 徳間文庫 (417件のレビュー)
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キングがまさか...
時代物かと思って読み始めたら、野球の... 今は地元球団が何度も日本一になっていますが、こどもの頃は、某エリート球団の試合しか放送がなかったのを思い出しました。
投稿日:2020.05.08
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tetetete
野球と童話
天才野球選手は、何をおもって野球をするのか? すごく不思議な話である。解説の通り今までの著者の作品とは全く違う。 何を背負っているのかは、本当に悲しいものがある。
投稿日:2015.12.27
れっず
1
ただただ、哀しい
説明にあるとおり、ストーリーに凝った細工、仕掛けがある作品ではありません。 客観的に見れば、最後まで報われない主人公の物語。 一方で、彼からしたら、それはまた違って見えるようにも思う。 それでも、…私の感想は、ただただ、哀しい。 それはそれとして、マクベスを読みたくなりました。続きを読む
投稿日:2015.09.18
理科好き
現代版 巨人の星?
戯曲的な要素が強いのですが,ストーリーの外側だけをみると,ある意味現代版 巨人の星 です。 まぁ,運命のライバルがでてきたり,手に汗握るような試合展開があるわけではないですが。 運命とは,人生とは,…がテーマで,物語にすごい仕掛けはありません。続きを読む
投稿日:2015.01.11
yakitori
3
伊坂作品の中では異色
おとぎ話もしくはファンタジー、作風としては「オデュボーンの祈り」が近いか。正しいことと正しくないことの境界線は曖昧で(相対的で)、良いことをしたつもりが(ある人には)良いことではないことをしつこいくら…いの細かなエピソードで物語る。世の中は因果応報ではないと。主人公はその中心点として物語のすべての思いを担い「王様」として最終打席に立つ。偶像化された語らない主人公の最後は悲しい。続きを読む
投稿日:2014.12.25
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süni
解説にもある通り、いつもの伊坂幸太郎作品とはテイストが異なる作品でした。マクベスを読んでみたくなったな〜。 王求に降りかかる不幸が切なかった、、、。
投稿日:2024.03.20
MOMENT
伊坂幸太郎の名前を忘れられなくなったのは、これを読んでからだった。それまで何冊か伊坂幸太郎の本を読んだことはあったけれど、作家名と結びつけて覚えるほどの印象は実のところなかった。 ストーリーは一つの…試合、書いてしまうと陳腐すぎるような理由の一つの死から始まる。その死と同時に誕生した子どもは、宿命づけられたように野球の王になる。周囲に強烈な印象と不気味な予感を与えながら。 その周囲を取り巻く狂気と、その只中にいながら静かに自分の運命を辿る王求の姿に、どうしてか妙に憧れた。ここまで期待されて、淡々と一つのことだけ見ていられる人生。そういう宿命を作者と物語によって負わされたキャラクター。これだけ書くと少年マンガのよう。 しかし、綺麗事だけでは済まない部分をダークなファンタジーが支えて、不思議な現実味を持たせている。タイトルもそう。「あるキング」。これは匿名の王の物語だ。他に幾つも語られる、数多の王と同じく。続きを読む
投稿日:2024.01.01
京香
このレビューはネタバレを含みます
万年ビリのプロ野球チーム、仙台キングスファンの両親の元に生まれた天才野球少年王求の生涯を記した物語。 0歳から描かれているが、常に王求以外の人間目線。 途中マクベスの物語に出てくる3人組の魔女や、同級生の父親が野獣になったり、父親が殺人犯になったり、死んだ監督が出てきたりとファンタジーというか色々な謎要素が織り込まれていてなんじゃこりゃって感じ。 でも、あとがきに「読んだ皆さんなんじゃこりゃと思ったでしょ」的なこと書かれていた。伊坂さんが書きたい本を書いたらしい。 特に人に勧めるほどの面白さではないが、読みやすかった。
投稿日:2023.10.12
海外おやじ
導入は仙醍という都市にある弱小プロ野球チームとそれを応援するとある家族(山田家)の話から始まります。熱烈な仙醍キングスファンの家族のもとに育つ劇的な天才野球児の話です。 仙醍なんて書いたらほぼ仙台だろって感じますが、これを読んで球団設立当初の楽天イーグルスを思い出さすには居られませんでした。仙醍キングスは弱小・常敗チーム。一方現実の仙台のチームといえば楽天ですが、新規参入の際は体制づくりがビハインドのなか、当初リーグダントツの最下位、当時の田尾監督は常にへの字口であったことを思い出します。 ・・・ さて、山田家の天才野球児の王求(おおく)、名前からして(横書きで球(たま)とも読める)野球の神様から祝福されているかのような彼は、小学生時には引退したプロ野球選手の球を軽々とホームランするほど。中学時代もその名はとどろくも県大会どまり、そして高校では訳あって中退。しかし、幸運もあり仙醍キングスに入団。 そしてぼろくそに打ちまくる。ないしは敬遠か死球。結果として6割・7割打者という驚異的な成績に至る。 ・・・ 自分にストイック、野球にしか興味がない。 それはそれで素晴らしいことであるも、はるかに他を凌駕した才能を持つ彼。その姿勢や存在が気に食わない連中も多い。明示はされていないものの、彼はチームの監督にこっそり刺され、この世での生を20年と少しで去ることになります。 ここに私は、凡人の衆愚、嫉妬を見た気がしました。主人公山田王求への日本的出る杭は打たれる的バッシング。 ・・・ 実は、主人公山田王求へのバッシングは、彼の父山田亮が犯してしまった殺人にも理由がありました。 そのため彼は高校を退学せざるを得ず、またどうにかプロ野球でプレーできることになるも、常に殺人者の子として後ろ指をさされることになったわけです。 ここで気になるのは、加害者家族に人権はあるのか、という話です。被害者家族は金銭的に補償され、また精神的にもケアされるべきだと思います。加害者本人も法の下に罰せられるべきでしょう。その中にあり、加害者家族、なべてもその子どもはどれくらいの責任を負うべきなのでしょか。 作品ではこうした価値判断については一切明言はありませんでした。しかし、温厚な仙醍キングス監督が狂人じみたクレーマーの差し金を受け入れた末に山田王求を刺したことに及んだシーンから、「大衆は加害者家族を抹殺する」「大衆は加害者家族を許さない」、と感じました。もちろん、被害者家族の気持ちを離れて、大衆はうねりを作ります。 加えて、シェークスピアのマクベスから”Fair is foul, foul is fair”という文句を度々引用し、善悪の相対性、善悪は大衆による都合によって決定される、というメッセージを勝手に受け取りました。このあたりのストーリー展開、歯止めが効かない流れ、にゾクっときました。 ・・・ ということで一風変わった伊坂作品でした。 天才打者の短い一生はバッドエンドで終わり、明言されない寓意が霧のように立ちこめる作品でした。その点でも、伊坂氏の純文学的エッセンスが感じられる面白い作品だったと思います。 伊坂作品のファンはもとより、野球好きの方、純文学好きの方、倫理学やジャーナリズムに興味がある方にはお勧めできる作品でした。
投稿日:2023.10.03
ジェダイパパ6986
天才野球少年と3人の魔女。誰の心にも魔女がいるかも。フェアはファル、ファルはフェア。綺麗は汚い、汚いは綺麗。光と闇、闇と光。見方によって物事の良し悪しは変わる。人に良くても魔女には悪い。魔女に良くても…人には悪い。マクベスを題材にした、天才野球少年の数奇な運命でした。ありそうでなさそうなお話。続きを読む
投稿日:2023.07.04
asai
ものすごい野球が上手な青年のお話。今(2023年)、ホームラン数が大騒ぎになっている大谷翔平選手。その大谷選手ですら打率は3割くらいなのに主人公は打率10割。フィクションだけど恐怖を感じる。話の展開も…ホラーというかハッピーエンドではないので相まって怖かった。続きを読む
投稿日:2023.06.30
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