【感想】ROUTER(桜ノ杜ぶんこ)

西村悠, チガサキモト / 桜ノ杜ぶんこ
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
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  • 面白いです!!特殊な背景設定が好きなら特にお勧めします

    私は、世界設定がちょっと現実離れしたりしてる小説も好きなのでとても面白く読むことができました。
    発症者の潜在的願望を具現化する「幻想病」によって人類は壊滅し、世界は幻想病が作り出した様々な怪異「病痕」に埋め尽くされている、という世界設定です。
    冷凍睡眠によって生き延びた主人公ルータと、相棒(?)シノツクですが、自分に関する記憶を失っています。物語は、他にいるかもしれない人類の生き残りと幻想病の治療装置などを探す二人の旅路を描きながら進みます。
    かなりのページ数がある大作ですが、いくつかの章に分かれていることと、それぞれがよく練られた構成になっていることで長さを感じさせません。作者の筆力の高さがうかがえます。
    この作品のクライマックスは、当然ですがラストの第四話で描かれます。どういう結末になるのかいろいろ考えながら読み進めていましたが、正直このラストは想像してませんでした。
    しかし、この作品を本当に素晴らしいものにしているのは、直後のエピローグ部分です。第四話で、ちょっと寂しいけど「そうだったのかぁ」と納得して完結したはずの物語が、この短いエピローグによって全く異なる感動的な作品へと駆け上がっていきます。
    世界設定と二人の会話内容が、このエンディングを導くためだったとは、作者の構成力の凄さにただただ感服するばかりです。
    西村先生の作品は初めて読んだのですが、他の作品も読んでみようと思わせる名作です。
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    投稿日:2019.11.22

ブクログレビュー

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  • jun0222

    jun0222

    シノツクとルータはどこまで旅を続けて行くのか、本当に人は存在するのか、幻想病とはなんなのか。読んでいて色々な考えが巡ってくる。
    とても面白い話だった。

    投稿日:2014.08.24

  • emopit

    emopit

    冷凍睡眠装置から目覚めた少女は幻想病に侵された世界に、無愛想な青年と旅に出る。

    この上ない幸福感に包まれて読み終えた。
    一緒に旅をする間に起こる二人の感情の変化や、幻想病を引き起こす想いの強さ。
    底にあった、強い想いに心動かされた。

    旅の大変さが少しだけ薄い気がしたけれど、ロードムービーの出会いや、感情の変化が楽しめて面白かった。
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    投稿日:2012.07.11

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