【感想】幻滅と別れ話だけで終わらない ライフストーリーの紡ぎ方

きたやまおさむ, よしもとばなな / 朝日出版社
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • 不思議なぐらい、納得感と違和感がない交ぜです

    ばななさんの「キッチン」に、こころがバブルについていききれなかった人たちが無意識に吸い寄せられたのだろうという分析に、その吸い寄せられた一人として、20数年の時を越えて深く納得。
    フォークルを聴いて育ち、ばななさんの著作に癒やされてきた私にとって、心底納得できるところと、どうしても違和感が拭えないところの振幅が大きく、とても感慨深い一冊でした。続きを読む

    投稿日:2015.02.02

ブクログレビュー

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  • RANI

    RANI

    常々なぜ、自分も含め日本人はこうも日本的であり(本音を言わない)、諸外国人とは違うのかと思っていた。
    西洋では何とか自我で表と裏を調合し一枚岩になろうと
    努力しておりそれに価値を置いている。
    しかしこちらは表と深層をつかいわけ若干の二重人格を肯定している・・・ひとつにまとめなくてもOKななかで日常を生きている。
    というくだりを読み、それはアミニズムで多神教で自然に裏切られてきた土地柄によりそうなったのだろうなあと思った。
    韓国人と仕事をしていてよく言われることが、日本人はまじめだという言葉だ。何を言われているかわからなかったが、なあなあにする方法で適当にして生き延びていけるという発想を持ち得ない日本人というくだりを読みちょっと納得した。
    震災では、茫然としていても泣き叫んだり取り乱したりしない日本人は、その裏側では、深い渦に巻き込まれないよう必死にバタバタともがいていた。
    そこにはきたやま氏が仰るように、あれもこれもの多神教的な日本人は絶対的なものにはとにかく信を置かない、そこには大きな不信感というものがある・・
    自然や人間からの裏切りに対する耐性というか、それはもちろん日本だけではないが、その不信感が自らを生き延びさせる手立てだと考えられるのだろう。
    ばななさんの物語についての話が一番心に残った。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.07

  • harukisuto

    harukisuto

    146.1
    きたやまおさむ氏はザ・フォーク・クルセダースの作詞家であり精神分析学者。「あの素晴らしい愛をもう一度」など

    投稿日:2013.10.08

  • いまいずみまさき

    いまいずみまさき

    きたやまおさむ と よしもとばなな が
    心理学をベースとした対談をしています。

    ひらがなの名前は
    漢字の人格とは別のものと考えている。
    とでてました。

    そう、そんな感じ・・・。

    投稿日:2013.06.23

  • doullant

    doullant

    人間、というものを、日常の視点よりも客観的に見れる本だと思います。

    特に、日本人の性質に関しては、1人の日本人として、自分の根底にある意識していないところを、すっと、浮き上がらせるような感覚でした。

    よしもとばななさんの名前と、タイトルに惹かれて衝動的に手に取った一冊でした。
    これは買ってよかったです。
    続きを読む

    投稿日:2013.01.16

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