日本近代史

坂野潤治 / ちくま新書
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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4
1
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ブクログレビュー

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  • かんげつ

    かんげつ

    引用の読み下しなどの親切はいっさい無く、なかなかに硬派な内容であった。すべてを理解できたつもりはないが、いままで知らなかった、明治維新とはなにか、そこからどういった経緯で第二次大戦まで進んでいくのか、そのとき世論はどういった反応であったのか、などをうかがい知ることができた。おなじテーマでほかの書籍を読むことで理解が深まるものと思う。
    それにしても、日本に限った、それも100年に満たない歴史であってもこれほどに難解であるのだから、歴史教育の難しさは計り知れない。いままで私が歴史をうまく学んでこれなかったのも致し方あるまい、と正当化してみる。しかし、少なくとも、いま自分のいる日本という国がどういった経緯の上に成り立っているのか、すべての日本人は、せめて明治維新以降の歴史だけでも抑えておくべきではないかと、読了したいま感じた。
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    投稿日:2021.11.23

  • mtsrs

    mtsrs

    タイトルから「この本を読めば近代史の流れがわかる」と思ってしまってはダメ。歴史の流れや登場人物がわかった上でその背景にある思想や人と人の繋がり、経済的な動向などを絡めて筆者の考えを示しているこの本は初学者には難易度が高い。なので評価はしません。続きを読む

    投稿日:2021.01.17

  • 三鷹牛蔵

    三鷹牛蔵

    幕末から昭和初期までを解説する一冊。
    教科書の年表では1行で述べられる事件・出来事を有機的なものとして関係づけていることに価値がある。

    たとえば、
    板垣退助がうっかり(?)「納税者には政治参加の資格がある」と書いたことが、当時唯一の国税(地租)納税者であった地主層の政治意識を刺激し、開設された国会においては地主層の主張(地租軽減)が主流になり、「超然主義」を生んで膠着状態になったが、日清戦争の賠償金を地方振興に回すことで地租軽減の代わりとし(インフレによって絶対額であった地租の負担が相対的に低下したこともあって)、政府と結びついて利益誘導を図る自由民主党の源流が生まれた…
    のような感じで、連続的な因果関係が述べられている。

    一方で、その時々において複数の主張・勢力が争っている様も描かれていて、歴史の進展が一直線な、必然的なものではないこともわかる。

    それだけのことを丹念に述べるのだから、新書版で400ページを超える大部になるのも無理はない。
    その作業を追いかけて読み終えたところで「あとがき」の一文はとても説得力がある。

    「「国難」に直面すれば、必ず「明治維新」が起こり、「戦後改革」が起こるというのは、具体的な歴史分析を怠った、単なる楽観にすぎない。」
    続きを読む

    投稿日:2020.07.23

  • あふろざむらい

    あふろざむらい

    このレビューはネタバレを含みます

    おもしろい。
    1857年から1937年の日本近現代史について論じる。
    著者は上記の時代を以下の6章にわける。
    1.改革 1857~1863年
    2.革命 1863~1871年
    3.建設 1871~1880年
    4.運用 1880~1893年
    5.再編 1894~1924年
    6.危機 1925~1937年

    1.改革 1857~1863年
    明治維新への紆余曲折について論じる。
    西郷隆盛はこの時期、敵対していた薩長をつなぐ役割を担っていたが、二度流刑に処されていた。その都度パイプ役がいなくなることで、敵対関係が悪化するなどしていた。

    2.革命 1863~1871年
    薩長同盟と幕府軍の戦い。やがて勝海舟と西郷隆盛の会談による江戸城無血開城。
    戊辰戦争。その後藩が解体された。
    幕府が倒れ、藩が解体して、下級武士を指導者とする幕末・維新革命は完了した。

    3.建設 1871~1880年
    岩倉具視や大久保利通らが活躍した時代。
    「殖産興業」を目指した。また憲法の制定もする必要があった。
    大久保利通は台湾出兵をおこなった。
    やがて西南戦争がおこる。
    西郷隆盛率いる薩摩軍がやぶれ、大久保利通を中心とする政府が勝った。

    4.運用 1880~1893年
    農民民権の台頭。
    大日本帝国憲法の発布。

    5.再編 1894~1924年
    政府主導の確立と農村の小作農にも選挙権を与えることが課題となる。
    日清戦争の開戦。
    農村地主を地盤とする保守政党、立憲政友会の時代が到来する。

    6.危機 1925~1937年
    ロンドン軍縮問題。満州事変や五・一五事件など、日本が危機に見舞われる。

    日本近現代史の80年間を詳細に論じている。近現代史をあるていどおさえている人ならばより深く学ぶことができるだろう。

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    投稿日:2020.03.23

  • takeshi3017

    takeshi3017

    一つ前に読んだ「幕末史」からの流れ。おなじちくま新書。この国が最も激しく揺れ動いた1857年からの80年間、目覚ましい近代化を遂げながらも戦争に突き進まざるをえなかった根本原因はどこにあるのか―。マニアックな内容すぎてほとんど理解できなかった。とりあえず読んだだけ。もう少し初心者向けの歴史本にすればよかったと後悔している。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou28001.html続きを読む

    投稿日:2019.07.01

  • koyama1026

    koyama1026

    12.5.4
    久恒 啓一
    最近読んだ本の紹介をブログで書いています。
    3月と4月のものをアマゾンに一気にアップしてみました。
    今後は書いたものはアップしてみよう。
    最新はこれです。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448006642X/hisatunenet-22/
    日本近代史 (ちくま新書)
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    続きを読む

    投稿日:2019.05.31

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