【感想】河合隼雄のスクールカウンセリング講演録

河合隼雄, 村山正治, 滝口俊子 / 創元社
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • haru

    haru

    この本は大好きで、何度も何度も読み返しています。

    この書棚に未登録だったことに、ちょっと、驚きました。

    この本の中で紹介されている、
    谷川俊太郎さんの『みみをすます』
    がすべてを語っているように感じていて、時間がとれないときは、この詩だけ読み返したりしています。

    河合先生の言葉に触れていると、
    スクールソーシャルワーカーも同じだな、と思います。

    個人から集団、文化をみる、
    全体を見る力をもつ、
    発想の根本を個人におき、どの個人も大切に考える、
    関係性を大切にする、

    スクールソーシャルワーカーがアメリカ発であることを考えると、そしてアメリカのスクールソーシャルワーカーは日本のスクールカウンセラーの役割も担っていることを考えると、特に驚くようなことでもないのですが、日本の現状を考えた時、何だか悲しくなりました。

    スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの棲み分けは大事かもしれないけれど、それぞれが専門性を示すことも大切だろうけど、根っこの部分には共通するものがあり、明確な線引きを行う必要性はないのではないかと私は考えていて、

    要はその場その時その人たちが、子どもの存在を守るためにどう動くことが一番なのかを話し合い、実行することが一番大事なのだろうと、
    この本を読みながら、そんなことを考えました。
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    投稿日:2013.04.09

  • MK

    MK

    本棚に眠っていたのをみつけ、1日で読了。

    河合隼雄氏のに限らず、最近になって、前よりは「読んでて何となく分かる」ようになってきた本(専門書)が増えてきた気がする。やっぱある程度キャリアを積み重ねたことの賜物?!

    「臨床心理学は個を大事にしてきた」「学校にSCを導入するとは、従来の学校文化からすると、異物混入にも似た〜」といった件が、色濃く出ている。それを出発点にして、今日の普及・浸透があるのは間違いない。ただ、それと同時にSC界も新たなパラダイム・シフトが必要だとも思う。そのあたりを自らの研究テーマとしてどう世に問うていこうか。そのベースとなる一冊ではある。
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    投稿日:2012.04.22

  • ゆき

    ゆき

    110722
    実際に講演をお聞きしたかった。人格者だったんだろうなぁ。心理学者と教師、両面からスクールカウンセリングを捉えていらっしゃるところがさすがだなぁと思います。

    投稿日:2011.07.22

  • satopyon

    satopyon

    スクールカウンセリングに関することだけでなく、これから日本がどうなっていくか等についてまで書かれた本。
    スクールカウンセリングを目指す人だけでなく、すべての人に読んでほしい一冊。

    投稿日:2011.04.09

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