【感想】禁猟区

乃南アサ / 新潮社
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
2
8
18
4
0
  • 1~3話までなら★4つ、最終話が残念

    乃南氏の作品を読むのは初めて。
    軽い感じの作品かなという思い込みで避けてきました。

    主人公は警察官を捜査する、監察官である女性。
    4話から成り、最初の3話までは楽しめました。
    警察官の不祥事が物語の主題で、自ら悪事に手を染めた人、
    悪事とは思わず結果的にそうなってしまった人等、多方面からのアプローチでした。
    ただ、最終話はストーリーが単純すぎで、
    しかも無理やり(いきなり)ヒートアップして、
    ん?ん?ん?と思っているうちに終了。
    ストーリーも終わり方も普通の一言で、残念でした。
    シリーズ化もできそうな内容なのになあ。
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    投稿日:2016.06.13

  • 警察監察を描いた短編集

    警察内部の不正や悪事を内偵する女性監察官のお話です。乃南作品独特の雰囲気は相変わらずです。
    堕ちていく側からも書かれていて、人ってこういうところから堕ちていくんだなぁというのがよくわかります。
    せめていくみちゃんはハッピーエンドを期待したんだけど・・・
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    投稿日:2014.12.26

ブクログレビュー

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  • りん

    りん

    『禁猟区』
    『免疫力』
    『秋霖』
    『見つめないで』

    悪徳警官ものの4編。
    あっさりしてるように思えたのは悪い方の語りで話が進む所為なんだろう。
    裏側で動いている監察官との視点が入れ替わるもののスッキリとはしない。
    なんせ入り口は良い行いなのに、どんどん深みにハマって、言い訳をして
    それがリアルなんだよね。
    少しずつ少しずつ自分しか見えなくなる怖さ。
    私も『禁猟区』の空気を知ったようだ




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    投稿日:2024.02.22

  • かみりこ

    かみりこ

    監察の話。
    最近、冤罪やでっち上げみたいな話が続いていただけに、この「禁猟区」は私の中で救いになった。
    警察官だから、犯罪を犯す側になってしまう場面も多いのかもしれない。

    短編最後の「見つめないで」では、いつみも、ストーカーもそれぞれが追い詰められていく緊迫感が良かった。続きを読む

    投稿日:2021.05.17

  • ultraman719

    ultraman719

    警視庁警務部人事一課監察係
     警察官が警察官を裁く組織。
    主人公は、そこの紅一点、沼尻いくみ。
    音道シリーズとは、別モンの女警察官の短編4つ。
    警察官も人の子とは言え、一般より力あるんやからアカンやん
    ホストにハマるとか、ストーカーとか…
    多少の同情の余地はあるのもあったけど、金貰ってるからアカン!
    自覚持って下さいよ〜〜〜
    ほんまに!宣誓してんのに( *`ω´)

    私は日本国憲法
    法令
    条例その他の諸法規を忠実に擁護し
    命令を遵守し
    警察職務に優先して
    それに従うべきことを要求する
    団体又は組織に加入せず
    何ものにもとらわれず
    何ものをも恐れず
    何ものをも憎まず
    良心のみに従って
    公正に警察職務の遂行にあたることを
    厳粛に誓います。
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    投稿日:2021.04.04

  • taiko

    taiko

    警察庁の監察を行う部署に務める婦警沼尻いくみと、監察対象になった警察官たち。

    詐欺を働き手に入れたお金をホストに使った若山。
    息子の病を直した自然食品を、暴力団に教えた結果、暴力団の悪事に手を貸すことになってしまった風祭。
    時効間近の事件を追いながら、警察内部の秘密情報をマスコミに流していた小池。
    ストーカーに追われる沼尻と、沼尻の元交際相手内野。

    実際にあっては困るけど、ありそうと思わされる話ばかり。
    警察官も人間ですから、欲に流されることはあるとは思いますが、悪を正す番人である自覚を持って欲しいと願います。

    風祭の件は、少し可哀想に感じました。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.11

  • とら子

    とら子

    監察という珍しい設定に興味を惹かれたが、その特殊性をあまり生かしきれていないと感じた。登場人物の気持ちに共感できなかった。

    投稿日:2019.10.27

  • 2006takahiro

    2006takahiro

    ホストにいれあげている中年女・若山直子の資金源は、ホストクラブで借金がかさみ、身動きのとれなくなった少女たちだった。経営者を脅して得た顧客情報から、未成年者の親に当たり、「解決してやる」とカネを要求する。直子の職業は、警察官だったー。犯罪に手を染めた警察官を捜査する組織、警視庁警務部人事一課調査二係。女性監察官泥尻いくみの活躍を描く傑作警察小説四編。続きを読む

    投稿日:2018.06.17

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