【感想】言葉使い師

神林長平 / ハヤカワ文庫JA
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 枝乃

    枝乃

    このレビューはネタバレを含みます

    短編集。全六作品。表題作は、話すことも書くことも禁止された社会。意思疎通はテレパシーのみ。そこに言葉を操る男が現れ……。改めて言葉に宿る力を感じる。「スフィンクス・マシン」火星の“岩”との対話。「愛娘」宇宙空間での実験出産。「美食」極める先に潜む倫理上の禁忌。妻でなく料理人を雇えと言いたい。「イルカの森」太古のような未来へのタイムスリップ。「甘やかな月の錆」幸せからは程遠い不老不死の世界。

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    投稿日:2022.07.27

  • るこ

    るこ

    SF。短編集。
    どの作品も独特の世界観と不思議な読後感。
    切れ味鋭いSFホラーの「愛娘」「美食」も好きだし、「イルカの森」の主人公が原始的なヒトへと退化していく様子も面白い。
    今まで読んだなかでは、この著者の短編作品にハズレなし。続きを読む

    投稿日:2018.09.15

  • niyopiyo

    niyopiyo

    第2作目の短編集ということで、6作全て初出が私が生まれる直前(の3年間)。むはぁ…。 どれもそれぞれ好きだけど…漠然とした不安をフィクションの中に提示されたようで、全体的にぞっとしていた気がする。だからこそ読まなきゃいられないのだけど! 今回は、表題作<言葉使い師>が群を抜いて好きだけど、あと<愛娘>はSFベースの都市伝説っぽさが好み。 間を置いてまた再読したくなる本だ。続きを読む

    投稿日:2014.09.30

  • さくら

    さくら

    このレビューはネタバレを含みます

    スフィンクス・マシンが印象に残った。
    言葉使い師はもう少し読み込んでみたい。

    境界。
    どこからどこまでが意識なのか、言葉なのか、機会なのか、人なのか。

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    投稿日:2013.01.03

  • march-am

    march-am

    アシモフ/クラーク風の皮肉が利いたものから、ディック的な大仕掛け、そして真骨頂=言葉・自我をテーマにした作品まで、初期作品にしてその多彩さを十分アピールした一冊。特に表題作は30ページ弱にして、イメージと「言葉」が記憶に鮮やかに残る佳作。あと「イルカの森」や「甘やかな月の錆」のありそうな設定に見えてすこーしひねってるところに神林感(謎)を感じた(後者はタイトルも素晴らしい)。こういう作家の色みたいなものを知ってしまうと、その作家にだだハマりまではあと一歩である…。続きを読む

    投稿日:2012.05.31

  • sitibu

    sitibu

    スフィンクス・マシンが好きです。絵を描くことが好きなのでなお一層です。
    久しぶりに日本人作家のを読んで落ち着きました。
    短くて読みやすくて好きです。

    投稿日:2012.02.02

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