フリーランチの時代

小川一水 / ハヤカワ文庫JA
(36件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
4
14
13
0
0
  • 新手の侵略SF

    表題作は新手の侵略SF。今まで読んだり観たりした侵略ものは、どちらかというと寝てる間にこっそりとか大上段に構え全面的な武力抗争というこちらの都合なしに有無を言わせず襲ってくるものが大半でしたが、本編に登場するエイリアンは、一応論理的に相手を納得させ説得するという一風変わった侵略をしてくる。また乗っ取られた側の欲望をくすぐり、お互いWinWinの関係に持ち込んでしまっている点も面白い。
    こういった侵略SFは、相手が見えないとか何を考えているかわからないといった異質なものに対して抱く恐怖感というものが重要な要素になってくるのですが、この話は逆にエイリアン側の考えを説明して説得するのだから全然怖くない。確かにこう攻めてくれば意外と人類は脆いかも。。。。

    一押しは、「Live me Me」。泣けます。
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    投稿日:2013.11.15

ブクログレビュー

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  • 橘

    面白かったです。未来の話、過去の話。
    「千歳の坂も」がとても好きでした。いつのまにか不老不死を獲得した人類が辿る混乱と争い…老衰や病死が無くなるのと引き換えに、老いているから新しいものに目が向かなくなって産業も衰退するというのは現実感がありました。死なないから新しく命を生み出すのも一握りの人々で。
    そんな世界で、不老不死になることを拒否した人物と、彼女を追い続ける役所の男の、何百年ものお話。
    「お互いによくもまあここまで」となるラストが好きでした。羽島さんも安瀬さんのなぜ生きる、いつ死ぬ…が知りたくてずっと、それこそ姿が変わってまで、何十光年もかけてたどり着いたと思うと。途轍もない時間でした。
    「Live me Me.」「アルワラの潮の音」も好き。「時砂の王」を読んだのは昔々だったけれど、こちらもハードな古代SFでした。
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    投稿日:2021.04.15

  • vinland

    vinland

    このレビューはネタバレを含みます

    しっかりしたSF的考察がありながら、主人公をうまく設定することで重くなりすぎずロマンを感じさせる話に仕上がっていると思う
    2作目は事故でサイボーグ化していく過程が、どこか冷めた視点で淡々と語られながら、それでいてどことなくウエットな絶妙な距離感で書かれている

    最後は時砂の王のスピンオフ作品
    超生物と原始社会の人間が戦うというのはこの作者が繰り返し用いる表現だけど、原始社会の人間の視点から彼らが圧倒的に不利な状況に振り回されながら必死にもがき理解しようと努める姿は天冥シリーズにも通じるものがある
    機械や超生物のような極めて合理的なものと対比することで人間らしさとはないかを逆に表すという、合理的な展開を得意とする硬派なSFとは逆方向の表現が同居しているのが魅力的と思う

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    投稿日:2020.09.12

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    「小川一水は『老ヴォール』あたりから火星人に乗っ取られていたんだよ!」
    「なんだっ(r/散々
    火星人全滅を名作扱いしてきたんだから人類滅亡させられても仕方ないよね

    投稿日:2019.01.12

  • るこ

    るこ

    SF。短編集。
    粒揃いの作品集。どの短編も良い。

    「フリーランチの時代」
    ファーストコンタクト。軽く読めて良い。

    「Live me Me.」
    医療。人間と機械の境界。

    「Slowlife in Starship」
    スペースオペラ。これも軽い。AIのキャラが好き。

    「千歳の坂も」
    不老不死。森博嗣さんのWシリーズに似た設定。近未来はこうなるのかも。ディストピアですね。

    「アルワラの潮の音」
    長編『時砂の王』のスピンオフらしい。世界観もストーリーも濃密。長編も期待大。個人的ベスト。
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    投稿日:2018.12.31

  • ヨイヨル

    ヨイヨル

    短編集、やっぱり小川一水はどんどん上手くなってるなあという印象。昔のも良いけれど、なんというか曖昧さがあるというか今ほどキレがないような。時砂の王のスピンオフが読めたのは嬉しい。

    投稿日:2018.01.01

  • tarutaru7

    tarutaru7

    2008年刊行。
    フリーランチの時代ーファーストコンタクトもの。幼年期の終り。
    Live me Me.ー機械に接続された若い女性。歌う船。
    Slowlife in Starshipー太陽系開拓時代の宇宙船乗りニートのお話。
    千歳の坂もーいつのまにか不老不死になってしまった人類。
    アルワラの潮の音ー時砂の王のスピンオフ。南洋が舞台。少しグロい。
    SFだからか、結末が決してアンハッピーエンドではないのに、どこか怖いのはなぜだろう?
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    投稿日:2015.08.11

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