【感想】微睡みのセフィロト

冲方丁 / ハヤカワ文庫JA
(48件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
7
20
14
3
1
  • 映像作品を見終わったような満足感

    比較的、短い作品なのですが、中身は非常に濃密です。
    冲方さんの初期作品ということもあって、少々荒削りの部分は見受けられるものの、その後の作品にも共通する緻密な世界観やキャラクターで物語を盛り上げてくれます。
    この短さで、アイデアをこれだけぎっしりと詰め込めて、最後でよく纏められたなぁと感心します。
    読み終わった後は、映画のような映像作品を見終わったような満足感がありました。

    この作品は、その後に出版されることになるマルドゥックや天地明察へとつながる原点的な作品なので、SFハードボイルドが好きな方はもちろんのこと、それらを読んで冲方丁ファンになった方には特にオススメだと思います。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.17

  • 自分の中のトラウマとの対面

    エンターテイメントとして読み始めたのですが、SFの中の設定にもかかわらず、途中で読むことがつらくなる部分がありました。私が子供を持つ親であることが原因なのかもしれません。10代に読んだら全く別の印象を持ったことでしょう。今10代の方は20年くらい経って読み直すと、全く違った思いで読めると思いますよ。おすすめします。続きを読む

    投稿日:2013.12.11

  • 重厚なストーリーで面白かった

    ライトノベルと思って侮っていたら、重厚なストーリーで面白かった。
    天地明察のファンですが、他の作品ももっと読んでみたくなりました。

    投稿日:2013.12.27

ブクログレビュー

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  • kaname15

    kaname15

    『天地明察』や『十二人の死にたい子どもたち』の冲方さんしか知らなかったのですが、もとはSFがメインの作家さんと言うことだったので読んでみました。
    代表作の『マルドゥック・スクランブル』は巻数も多いので断念。カバーイラストがラノベっぽくって躊躇しましたが、1冊で完結するので当作を選択。いやラノベでも構わないのですが、、、
    前半は耳慣れない用語や固有名詞に戸惑いましたが、慣れてきた後半は読書スピードもアップ。フォースディメンショナー、シュレッディング、超胞体、、、SF初心者ゆえどこまでが一般的なSF用語でどこからが作者のオリジナルなのか判らないのが残念。ヒロインのラファエルが聖女すぎて、ラノベというより昔の少年マンガのようでした。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.20

  • pbh23864

    pbh23864

    ページ数はすくないが、中味は物凄い濃い。独特な言い回しや世界観に振り回されてしまった。

    途中で何度も読み返したくなる(ならざるをえない)一冊。

    投稿日:2022.09.11

  • 満田 弘樹

    満田 弘樹

    2002年刊の徳間デュアル文庫から復刊。戦争を経て感覚者(サード)と感応者(フォース)が共存する社会。研究者が300億個に混断(シュレッディング)された事件を、捜査官と少女が捜査する。超能力バトルSF続きを読む

    投稿日:2020.02.28

  • tokurotte

    tokurotte

    我々のサード世代と、新しい力を手に入れたフォース世代の確執と融和の話。スピード感が半端ない。読後感は爽やか。冲方氏の他の小説も読んでみたい

    投稿日:2017.01.09

  • tedesuko

    tedesuko

    超次元的能力を持つ者フォースと持たざる者サードの対立が原因で一度滅びかけた地球を舞台にする近未来ハードボイルドSF。

    主人公パットはその戦争で妻子を失った軍人。装置による制御がなければ正気を保てないほどフォースを憎んでいる。改造した肉体を持つ軍人であるパットはフォースを育成する機関から派遣された少女ラファエルとともにある事件の捜査に当たる、というあらすじ。

    展開が早く文字数あたりの情報量が多いのでやっと着いていってる感じだったが、読んでいて不思議に状況が見える。迫力のあるサイキックバトルは怖いくらいだ。

    父親としてのパットに共感しながら読んだのでラスト少し前パットとある人物の対面シーンでグッときた。

    あとがきを読むとこの話は完結しながら他の話のプロットにもなっているらしい。それらも気になる。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.31

  • Takahiro Okumura

    Takahiro Okumura

    冲方丁の著作を初めて読んだ.もっと早くに読めばよかったと思えるほど,面白かった.
    頭のなかで情景を映像化しなから読んでいたけど,どうもパッドはバトーの声で再生される.ラファエルは分からない.

    最後の方の,思考ロックを解除されたパッドがラファエルを連れ出すシーンはカッコ良かった.
    最終局面の時間操作について,跳躍は「1秒を長くする」という奇妙な表現で理解出来るんだけど,沈むというのは「1秒を短くする」というのでいいのかな?
    1秒が一瞬で終わってしまうから,自分の身に何が起こったかが全くわからない,みたいな.
    そもそもこの解釈もあってるのだろうか.

    中編小説だけあって,とんとんと物語は進む.
    読みやすいとも言える.まどろっこしい描写も無く,シンプルなのだ.重厚な世界観ではあるけれど,さほど難しい表現も無い.
    他の本も是非読んでみたくなった.
    続きを読む

    投稿日:2014.12.30

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