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野崎まど / ハヤカワ文庫JA
(155件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
35
57
37
7
1
  • 意味深なラスト

    Google Glassがさらに進化したような“電子葉”の移植が義務付けられた未来。人類は自由にネットワークにアクセスし、情報を引き出せる身体を手に入れたが、得られる情報量とプライバシー保護のレベルには社会的な格差が生じていた。
    日本でも有数の特権階級に属する“連レル”は、すべてを知りたいと願う少女“知ル”を連れて、究極の知を求める手助けをする。
    彼女が本当に知りたかったものは何か?
    そして人類は新たな知の領域に踏み出すことができるのか?
    ラストで明らかになる真相に、思わず唸ります。
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    投稿日:2013.10.06

  • SF作家・野崎まどの本領発揮

    野崎まどといえば、メディアワークス文庫から変格ミステリ作品を多く発表しているライトノベル作家ですが、本作はミステリ要素抜きの本格SFです。
    人間にインプラント型通信機器・電子葉が装着され、世界を過剰な情報が飛び交う未来社会。
    そこに出現した、未来すら予測できる量子葉を持つ少女の4日間の冒険が描かれます。
    少ないページ数でやや駆け足気味ではありますが、バトルありロマンスありと密度は濃いです。
    そして何より特筆すべきは、ラストの美しさ。なぜ仏教が引用されるのか。量子葉でしか為せないこととはなにか。すべての要素がピシッと噛み合った感動を覚えました。
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    投稿日:2013.10.08

  • 分かりやすいストーリーと分かりやすい結末と分かりやすいオチ

     いきなり読み手の反感買いまくりな主人公らしき男が登場して読むのを止めようかと思いましたが、そこはそれ、わたしももういい大人なので最後まで読みましたさ。
     そしたらなんでしょうね、これは、なんて読みやすいんでしょ。分かりストーリーに分かりやすい結末に分かりやすいオチ。もちろんだからダメなんてことは全然無いので、SFがあまり得意じゃないと思っている人は、ライトノベルの延長だと思って読んでみるといいかも。
     ただ、どちらかと言えば「何が書いてあるのかよく分からないけど、なんか凄いことだけは分かる」お話の方が、SFっぽい気がするのん。個人的には、ね。
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    投稿日:2013.12.10

  • ありきたりの人物設定や展開にゲンナリ

    もしある事柄について、一切の外部機器に頼らず、電子葉というものを入れられた自分の脳内だけで、しかも瞬時にわかってしまうとしたら?
    「最初から知っている」ことと「調べて知る」ことの差異はなくなってくる
    その時、「知らない」という感情は起こらないか、一瞬すぎて痛みも感じないか?
    逆に調べられない時に感じる「知らない」気持ちとはどんなものだろう?
    面白そうだ。
    が、謎の少女が登場したところで我慢しきれず、ねをあげました。
    人物設定も展開もなんら新鮮味を感じない。
    同じツボを刺激されて気持ちよくなれる人ならいいのかも。
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    投稿日:2013.12.11

  • かなりSF

    表紙の印象から低年齢向けのライトノベルなのかと思ったけど違った。これは表紙でかなり損をしてると思う。
    若くしてエリートと呼べる地位を手にしている青年や特殊能力(とはちょっと違うけど)を持つ美少女などキャラはライトノベルだけど、話はすこぶるSF。
    頭に電子葉を入れた人々が暮らす未来は携帯端末を使わずにネットとつながり、なんと街を作る建材にも情報を取得する機能が備えられ、現代よりもさらに情報にあふれた世界になっている。
    著者の情報の捉え方が、よくあるSFの設定より一歩踏み込んでいて面白い。
    こんなにキャラが立っちゃってるのにそれに引きずられないのもすばらしい。
    今はネットに流出する個人情報やどこに蓄積されているかわからないプライベートな履歴に戦々恐々としているけれど、さらに情報があふれる社会になるとたしかに考え方もこんな風に変わっていくのかもしれない。
    師と仰ぐ教授と青年の会話、青年と少女のなんかずれてる会話、いつまでも聞いていたくなる不思議な感じだ。
    ラストはそこだけ取り出すとファンタジーにしか思えないが、物語を読み終えてその一文に出会うとしみじみとした感動を味わえるだろう。
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    投稿日:2014.09.30

ブクログレビュー

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  • matthewgp

    matthewgp

    このレビューはネタバレを含みます

    映画「Hello, World」の紹介に関連して本作に触れた記事では「ゴリゴリのSF」と書いてあったのだが、どちらかというとFantasy色が極めて強くて、SF部分は結構弱い。
    正直にいうと、読みながら「あれ?」と思う部分はたくさんあったのだが、もしかしたら最後まで読めば解釈可能になるのかもしれないという期待で最後まで読みきった。その期待は半分あたりで半分はずれだった。。

    色々きになる点があるのだが、最も決定的なのは、本作のクライマックスである「ダンスをしながら銃弾を避ける」シーンが、本作の設定を受けいれると無理だということなのだ。
    京都御所はその性質から情報材を受け入れていない。そのため、京都御所を目指す連レルと知ルは量子葉を使うことができず、情報庁の妨害をどのように避けるか・・・というのがこの部分の見所だ。

    この危機に、知ルは「事前に情報庁の人間の情報を取得することで弾丸を全て予測し、ダンスを踊ることで連レルの体をリードして避ける」ことを実現するのだが、これ実は無理なのである。しかも作中で、その矛盾に気づいていないように見える。

    作中ではダンスの最後、知ルが御所の石の上に足を乗せる・・・というシーンが出てくる。屈指の名場面だが、ここでの疑問は「知ルはどうやって石の場所を正確に理解したのか?」ということだ。
    上述したように京都御所は情報材を利用することができない。つまり、御所の地面の石の配置や凹凸、形の不揃いを事前に把握することはできないのだ。なのに、知ルはまるで「知っているかのごとく」ダンスを踊ることができた。


    ・・・・という感じで、SFとしては色々な粗が目に見えすぎて、評価は辛くならざるをえない。
    とはいえ、それが話として面白くないということを意味するわけではない。ファンタジーとしてとらえれば素晴らしく美しい場面が複数あるし(ハイクラス同士の戦闘シーンは興奮した)、テーマとなる輪廻転成もうまく処理されている。

    ストーリーテラーとしてのレベルは非常に高いことはこの1作から明らかなので、次はSFではない作品を読んでみようかと思っている。

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    投稿日:2019.11.17

  • 佑

    面白いSFだった。ライトノベル寄りなのでSF初心者にも読みやすそう。
    自分の想像力試されてるなーと感じつつ後半は一気読み。知るって何か、死ってなにか考えさせられる。

    投稿日:2019.10.21

  • 水琴桜花

    水琴桜花

    野崎まどさんは個人的に大注目している作家です。アニメ『正解するカド』で大ブレークする、かと思ってたんですがあれは後半で失速しましたね。残念。

    『野崎まど劇場』なんていう狂った短編集を出したりしてますが、本作はわりとまっとうなSF。タイトルどおり、知ることとはどういうことかを追求した作品です。
    知ることを極めたとき、人は死の限界を超えるのかもしれない……。

    相変わらずふざけたところもあるので、生粋のSFファンからは嫌悪されそうですが、私は野崎まどさんのことを、「キャラの書けるグレッグ・イーガン」だと思っています。


    ちなみに正しい表記は『野﨑まど』です。一発で変換できるように、みなさん単語登録しましょう!
    続きを読む

    投稿日:2019.07.07

  • misosoupisgood

    misosoupisgood

    このレビューはネタバレを含みます

    正解するカド以来の野崎まど
    SFみが凄い好き

    主人公が官僚なのは彼あるあるなのかもしれん
    未知との遭遇と人類の進化も彼あるあるなのかもしれんね

    そこまで長くないし、文章の加速度がすごい

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    投稿日:2019.06.05

  • まゆたろ

    まゆたろ

    そうなるかぁと感じた。
    こうなればいいなと思うことは多々あっても、実際に出来てしまうとそれはそれで嫌だなと思ってしまいました。

    投稿日:2019.04.20

  • そら

    そら

    『指先が冷たい、当たり前でしょ、死んだんだから』

    野崎まどは面白い。読めばだれだってわかる。1番稚拙な例えをするなら、西尾維新と伊坂幸太郎と森博嗣を足して3で割らなかったような作家だ。渦巻いている。均等なんかではない。溺れる夢のような現実に取り残されそうだ。死んだあとの先なんか、私は知りたくないけれど。続きを読む

    投稿日:2019.01.16

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