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野崎まど / ハヤカワ文庫JA
(164件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
36
62
41
6
1
  • 意味深なラスト

    Google Glassがさらに進化したような“電子葉”の移植が義務付けられた未来。人類は自由にネットワークにアクセスし、情報を引き出せる身体を手に入れたが、得られる情報量とプライバシー保護のレベルには社会的な格差が生じていた。
    日本でも有数の特権階級に属する“連レル”は、すべてを知りたいと願う少女“知ル”を連れて、究極の知を求める手助けをする。
    彼女が本当に知りたかったものは何か?
    そして人類は新たな知の領域に踏み出すことができるのか?
    ラストで明らかになる真相に、思わず唸ります。
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    投稿日:2013.10.06

  • SF作家・野崎まどの本領発揮

    野崎まどといえば、メディアワークス文庫から変格ミステリ作品を多く発表しているライトノベル作家ですが、本作はミステリ要素抜きの本格SFです。
    人間にインプラント型通信機器・電子葉が装着され、世界を過剰な情報が飛び交う未来社会。
    そこに出現した、未来すら予測できる量子葉を持つ少女の4日間の冒険が描かれます。
    少ないページ数でやや駆け足気味ではありますが、バトルありロマンスありと密度は濃いです。
    そして何より特筆すべきは、ラストの美しさ。なぜ仏教が引用されるのか。量子葉でしか為せないこととはなにか。すべての要素がピシッと噛み合った感動を覚えました。
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    投稿日:2013.10.08

  • 分かりやすいストーリーと分かりやすい結末と分かりやすいオチ

     いきなり読み手の反感買いまくりな主人公らしき男が登場して読むのを止めようかと思いましたが、そこはそれ、わたしももういい大人なので最後まで読みましたさ。
     そしたらなんでしょうね、これは、なんて読みやすいんでしょ。分かりストーリーに分かりやすい結末に分かりやすいオチ。もちろんだからダメなんてことは全然無いので、SFがあまり得意じゃないと思っている人は、ライトノベルの延長だと思って読んでみるといいかも。
     ただ、どちらかと言えば「何が書いてあるのかよく分からないけど、なんか凄いことだけは分かる」お話の方が、SFっぽい気がするのん。個人的には、ね。
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    投稿日:2013.12.10

  • ありきたりの人物設定や展開にゲンナリ

    もしある事柄について、一切の外部機器に頼らず、電子葉というものを入れられた自分の脳内だけで、しかも瞬時にわかってしまうとしたら?
    「最初から知っている」ことと「調べて知る」ことの差異はなくなってくる
    その時、「知らない」という感情は起こらないか、一瞬すぎて痛みも感じないか?
    逆に調べられない時に感じる「知らない」気持ちとはどんなものだろう?
    面白そうだ。
    が、謎の少女が登場したところで我慢しきれず、ねをあげました。
    人物設定も展開もなんら新鮮味を感じない。
    同じツボを刺激されて気持ちよくなれる人ならいいのかも。
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    投稿日:2013.12.11

  • かなりSF

    表紙の印象から低年齢向けのライトノベルなのかと思ったけど違った。これは表紙でかなり損をしてると思う。
    若くしてエリートと呼べる地位を手にしている青年や特殊能力(とはちょっと違うけど)を持つ美少女などキャラはライトノベルだけど、話はすこぶるSF。
    頭に電子葉を入れた人々が暮らす未来は携帯端末を使わずにネットとつながり、なんと街を作る建材にも情報を取得する機能が備えられ、現代よりもさらに情報にあふれた世界になっている。
    著者の情報の捉え方が、よくあるSFの設定より一歩踏み込んでいて面白い。
    こんなにキャラが立っちゃってるのにそれに引きずられないのもすばらしい。
    今はネットに流出する個人情報やどこに蓄積されているかわからないプライベートな履歴に戦々恐々としているけれど、さらに情報があふれる社会になるとたしかに考え方もこんな風に変わっていくのかもしれない。
    師と仰ぐ教授と青年の会話、青年と少女のなんかずれてる会話、いつまでも聞いていたくなる不思議な感じだ。
    ラストはそこだけ取り出すとファンタジーにしか思えないが、物語を読み終えてその一文に出会うとしみじみとした感動を味わえるだろう。
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    投稿日:2014.09.30

ブクログレビュー

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  • 橘

    面白かったです。表紙からもっとラノベしているかと思ったけれど、ゴリゴリの近未来SFでした。
    超情報化社会で、人々は〈電子葉〉を前頭葉に着けている世界。
    舞台は京都なので、過去と未来が混在してるのも良かったです。お寺や御所にも行くし。
    〈電子葉〉を移植してクラス0〜6に分かれている人々の中でクラス5の官僚(?)連レルと、〈量子葉〉を移植されている知ルという少女が、世界を変える4日間。
    連レルは振り回されてただけでもあったけど。
    知ルはその名の通り全てを知ろうとしていて、ラストには『死』をも知ろうと彼岸に行ってしまったけれど、エピローグを読んで、彼女は戻ってきたのではないかと思いました。
    4日後に会う人物は常イチだったのか。そう思うと切ない。
    アニメ化されそうな題材だけれど、今のところラジオドラマにしかなってないのかな…。
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    投稿日:2021.04.10

  • さいたに

    さいたに

    このレビューはネタバレを含みます

    ――

     ありそうで無かった京都SF。
     って、2013年か…なんであんまり流行らなかったんだろう? 流行ってた? 遅れてる?


     これもまた、よくある、ようでいて先端的なSF。それでいて古典への思考もしっかりとあって、その点京都を舞台にしているのも必然。京都御所内に記紀以前の文書が保管されているという設定も、なんというか完成されたSFが持っている有り得べき未来、と似た有り得たであろう過去のようで、ぐっと燃える。

     覚悟、という言葉の解釈が印象的でした。過去と未来。知りたい、行きたい、生きたい。なんだか着ることは生きること、を思い出した。
     知る、見る。生きる、走る。居る。いる、iru…

     どこまで?
     ☆4

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.03.31

  • りんご花

    りんご花

    このレビューはネタバレを含みます

    将来こうなることもあるかもしれないと思わされる説得力で、ぐいぐい知ルちゃんに主人公ともども引っ張られました。
    死の先は怖いものではなく常識になる未来。人間がこの世で全知になったあと死の先でもまた全知を目指して知ルちゃんやさらに未来のひとたちが行ったり来たりするのでしょうか。クラス1のわたしには全く想像もつきません。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.02.03

  • きつつき

    きつつき

    「電子葉」によってインターネットから情報を得ることと、記憶から情報を呼び起こすことの時間差が失われた世界…という設定だけでワクワクする。私が生きている間には世界はこれに近い状態になるだろうな。流石に情報素子なんて便利なものは生まれない気がするが、メガネ型ウェアラブルデバイスなんかが普及すれば近いことは起きるんじゃなかろうか。クラス*のいかにもなキャラだとか、弾道予測できたとしても避ける隙間はないだろとか思う点はないではないが、娯楽小説だしそのあたりのリアリティに突っ込むのも野暮だろう。全体としてサクッと読めて後味も良かった。アニメ化に向いてそうなスピード感とデフォルメ感。続きを読む

    投稿日:2021.02.03

  • じょう

    じょう

    電子葉を中心とした世界観には引き込まれたが、登場人物やストーリー展開があまり好きになれなかった。

    ますどの人物も掴みどころがなく感情移入しにくかった(あえてそうしているのかもしれないが)。

    また基盤となるのが超情報化社会であり、他にもコードや脳、死後の世界などがテーマとなっているが、個人的に興味をそそられる分野ではなく、全体を通して機械的で単調だと感じた。続きを読む

    投稿日:2021.01.22

  • ななこ

    ななこ

    スピード感のあるSFでサクサク読み進められました。電子葉が脳に移植され、あらゆる情報を瞬時に取得できるようになった時代。昔は調べるときは紙の辞書を引いていました。今やスマホですぐに検索ができる時代です。でも時代がさらに進めば…脳内で瞬時に検索・処理ができてしまう。つまり「検索」することと「知っている」ことは同じ意味!便利なようでなんと危うい超情報化時代なのだろうか…。

    この世で最高の情報処理能力を持つ少女・知ルは、感情がありながらもやはりロボットのように見える。人類の行き着く先を想像し、少しぞくりとした。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.11

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