スワロウテイル/幼形成熟の終わり

籘真千歳 / ハヤカワ文庫JA
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
7
10
4
2
1
  • 読み進むのに苦労しました。

    表紙を開いた直後は星4つ。読み初めてすぐに前巻のラストシーンと矛盾する場面があり訳がわからなくなりました。しかも物語は、その矛盾に触れられる事なく進んで行きます。ここで評価は星3つ。いつかは矛盾が解決されることを信じて読み進めました。しかし矛盾は解決されず、むしろ前巻と矛盾する場面が増えていきました。しかも人工妖精の顔を整形する事ができない理由が長々と説明さりたりして、うんざりしてしまいました。ここで評価は星2つ。もう読むのをやめようかと思いました。きっとこの話は前巻の続きのように見えて実はパラレルワールドの話なんだ。きっとそうに違いない。そう自分に言い聞かせながら読み続けました。そして終盤。あ~!そうだったのか!!!驚きと共に全てが矛盾なく解決されてしまいました。そして評価は星4つです。物語の構成も複雑です。揚羽、陽平、鏡子、椛子が、それぞれ別々に行動していくのが描かれます。そして各自の行動に伴なって現われる登場人物が、相互に関連がありそうな気配もあり、読み進みながら考え込んでしまいました。この複雑な状況が終盤で一気に収束していくのは快感でした。続きを読む

    投稿日:2017.05.13

ブクログレビュー

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  • Takeru.K

    Takeru.K

    愛への切望と諦観が同時に存在する、
    そんな心持ちの人物たち。

    技術が進んだ近未来だろうと、人の意識とその業は変わらない。

    投稿日:2019.10.09

  • 凪野基

    凪野基

    108:性行為によって感染する「種のアポトーシス」のため、自治区に隔離された人間たちと共に暮らす人工妖精(フィギュア)の物語。前作よりSFっぽさは薄いのですが、アイデンティティとか、人工知性とか、やはりSFしてるなーという中で、登場人物たちの苦悩やひたむきさが丁寧に描かれていて、とても面白かったです。作者さんの「書きたいこと」や「書くことへの情熱」がひしひしと感じられて、窮屈な感じも受けるので、もう少し紙面を割いたほうがよかったのかも。勅使河原はともかく、早乙女関連はちょっと設定盛りすぎ感がありますが。
    前作の内容をうっすらとしか覚えていないので、また読み返したいなあ。ルビの振り方が独特で、合う合わないが分かれそうですが、気にならない方はぜひとも。
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    投稿日:2018.10.08

  • あんりある

    あんりある

    確かシリーズ第一弾を読んだ時は、その世界観がまったく肌に合わず、読むのが苦痛でさえあったけれど、揚羽や傭兵、鏡子、椛子。人工妖精という存在には好感を持っていた。

    しばらく間を置いてから、第二弾を読めば、自分はこの世界を好きになるんじゃないかと期待し、読んでみたら予想以上にこの世界は魅力的だった。

    難しい。ややこしい。と思う箇所も少なくはなかったけれど、言葉ひとつひとつ、そのチョイスが読んでいて楽しかった。

    何かを考えさせられるようでいて、考えることを放棄させるような圧倒的な世界観。きっと私の理解力の範疇を超えていて、褒めたいのか貶したいのか分からなくなる。そんな作品。笑
    続きを読む

    投稿日:2018.02.25

  • 霧崎寧々

    霧崎寧々

    前回男性自治区側から追放されたはずの揚羽が何でいるのか疑問だったが、なるほど、その発想はなかった。
    でも、真白って寝たきりじゃなかったけ?
    なのにどうしてメスふるったりして暴れられるの?
    というかボクっ娘かわいい。
    顔が自らのアイデンティティになるのは人間も人工妖精も変わらなかった。
    個人的には椛子陛下の絵文字がツボだった。
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    投稿日:2017.02.19

  • とし長

    とし長

     日本から独立し、人工妖精と暮らす人々が住む
    関東自治区を舞台に、人工妖精(アンドロイド)の
    揚羽の過酷な戦いを描くシリーズ2作目。


     自分の中で、いいところと悪いところが
    これほどまでに混在する作家さんはいない
    なあ、とここまでのスワロウテイルシリーズ
    を読んでいて思います。
    それだけ自分の中で個性の強いシリーズであり
    作家さんです。


     設定説明の多い前半部にルビの多用、装飾され
    つくした文章と、文体も特徴的な上に世界観も
    複雑で、自治区という特殊な舞台に、テロリストの
    暗躍、政治の闇、人工妖精や人工頭脳とSF的な
    ギミックも盛りだくさんと、正直読みやすくも
    ないですし、分かりにくいです(苦笑)。


     しかしそれだけ濃い設定が盛り込まれているので、
    SFとしての世界観の面白さはぴか一だと思いますし、
    壮大な話を書こうとする情熱、過酷な運命を背負った
    揚羽の描写や揚羽とともに暮らす人工妖精の技術者
    鏡子とのやり取りなど、キャラの作り方も好きです。


     展開や伏線回収、どんでん返しも力技である感じは
    否めませんが、スケールの大きな話を投げっぱなしに
    せずなんとか着地点にもっていこうとする作者の情熱
    にいつの間にか持っていかれた、という印象です。


     粗削りな部分は多いですが、やっぱりこのシリーズは
    好きだなあ、と改めて思いました。 
    続きを読む

    投稿日:2015.07.11

  • あさひ

    あさひ

    語りますね〜。でも少々鬱陶しい。
    キャラの台詞で小難しく言いたいことを言うだけなので、なんだか薄っぺらいし、青臭く感じてしまいます。
    『言いたいこと』の根拠になるこの創造世界の緻密な構築、登場人物たちの体験と感情の描写が不足なのです。
    適役の憐れな境遇も切なさも台詞で設定が語られるだけ。
    視点人物なった体験は描かれない。
    だからあまり感情移入できません。
    腐敗政治を非難しても、悪徳政治家と対峙する椛子という緊迫したシーンは描かれないのですよね。
    作品に対する志は高くて立派だとは思いますが。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.09

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