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俵万智 / 新潮新書 (13件のレビュー)
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総合評価:
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夏
前回読んだ『考える短歌』と同様、短歌を詠む上での注意点を知ることができて勉強になりました。 短歌の面白さが言語化されていて、より一層短歌というものを知ることができました。 ・別々の歌の上の句、下の句…を入れ替えてみる ・「あの」「この」「その」はわかりにくいので使わないようにする ・比喩を使うときは効果的に使う ・言い過ぎないようにする ・同じ言葉、同種の言い回しは避ける ・リフレーンを使ってみる ・題材は1つに絞る ・A+Bの効果を狙う ・倒置法を活用する ・理屈っぽくならないようにする ・意味の重なりに注意する ・名詞の連続(ものづくし) ・「ような」をとって暗喩で ・意外な動詞を使う ・「は」と「が」のどちらが良いか推敲する ・字余りになっても助詞はつける ・語順を確認する ・「できごと+思い」の「思い」をサラッとしすぎない ・連作をつくるときは順番を意識する続きを読む
投稿日:2023.08.26
☆ベルガモット☆
この本の紹介として「キケン!こんな落とし穴がありますよ」という落とし穴集、「便利!こんなレシピがありますよ」という一面と表現、読みやすく親しみが持てる内容。 投稿作品添削例を示しているのが具体的でがら…りと生まれ変わるのが癖になる。 全く違う二首を入れ替えることで印象がかわり「小さな飛躍が、言葉に深みを与えてくれる」例、動詞の重なりの解消や変更、序詞の利用、状況説明の省略、倒置法、羅列の効果、「は」を「が」に変えたほうがいい場合が多い、助詞を入れたほうが名詞の首が座る、「できごと+思い」という構造の工夫、連作の並べ方など、実例を通して学ぶことができる。今後の推敲の参考にしたい。続きを読む
投稿日:2023.05.15
moon-u
短歌や俳句を鑑賞するのが好きなので、さらに面白くなるかと読んでみた。 少し変えるだけでガラリと印象が変わるのがとても楽しかった。
投稿日:2018.03.20
はんな
このレビューはネタバレを含みます
短歌歴5ヶ月の私には、まだ真似出来そうもないテクニックもありましたが、ちょっと頑張れば取り入れられそうな作歌のヒントもたくさんありました。
投稿日:2017.06.04
garyoan
短歌における、様々な表現テクニックを『割り切って』を紹介、説明した面白い本。 作品添削の形式で書かれているので、解りやすいが、テクニック説明なので、内容が原作と離れているところもあるが、その辺りも割り…切っている所が著者らしい。 『写生』重視の歌人であったら、とても出来ない様な飛躍もあって、それも楽しい。 ただ、やはり短歌は技術ではなくて『真実』に入り込んで率直で簡明に述べることが重要だと、私は思う。続きを読む
投稿日:2015.02.13
.a
天才的過ぎる。なんども息を呑みました。 俵さんが少し文字を動かしたり、削ったりするだけで、あざやかな色に輝きだすのがすごい! 生涯忘れられない短歌になったものがいくつもありました。 特に好きだったの…は 「まだすこし乾ききらないTシャツ抱きしめてちょっと泣いた」(p99)を 「まだ乾ききらないTシャツ抱きしめて泣いた一人の部屋」に直して、ひとこと。 ”作者は運動部のマネージャーかもしれない”。 切なすぎて、美しすぎて、心臓に一直線に矢が刺さりました。見事!続きを読む
投稿日:2014.05.31
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