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内田樹 / 文春文庫 (39件のレビュー)
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1801160番目の読書家
pp.24-5 発話の起点は、発話の起点にあるのではなく、発話が終わった後に訴求的に定位される以外には存在しないものなのである。 …… 発話主体がまず存在して、それが何かを発語するわけではない。発…話主体は発話という行為の事後的効果なのである。 …… 「言いたいこと」は「言葉」のあと存在し始める。「私」は、「私が発した言葉」の事後的効果として存在し始める。 p.155 人生はミスマッチである。 私たちは学校の選択を間違え、就職先を間違え、配偶者の選択を間違う。 それでも結構幸福に生きることができる。 pp272 愚かしい幻想が合理的な分析よりも強い力を持つことがある。そして、「本当のリアリスト」は、この「愚かしい幻想」の持つ政治的なポテンシャルを決して過小評価しない。「愚かしい幻想」を鼻で笑うのは「三流のリアリスト」 だけである。 例えば、マルクスはそういう意味で「本当のリアリスト」だったと私は思う。マルクスは「幻想」の力について、次のようなみごとな文章を書き起こしている。 (以下『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』からの引用)続きを読む
投稿日:2023.08.30
はっさく
このレビューはネタバレを含みます
普段頭を使わないので、フル回転できた。 書かれたのは少し前なので、今とは違うこともあるけれど、今にも通じることが多々。 リセットしたくなるのは分かるけど、現実的じゃない。でも、何もかも捨ててそうしたくなるよなあー。 ・タイプの違う二つのロールモデルがいないと人間は成熟できない。(p.62) ・「誰の責任だ」という言葉を慎み、「私がやっておきます」という言葉を肩肘張らずに口にできるような大人たちをひとりずつ増やす以外に日本を救う方途はないと私は思う。(p.178) ・「強い個体」とは「礼儀正しい個体」である。(p.183)
投稿日:2023.01.15
FMD
1章■制度の起源に向かって 言語、親族、儀礼、贈与 2章■ニッポン精神分析 平和と安全の国ゆえの精神病理 3章■生き延びる力 コミュニケーションの感度 4章■日本辺境論 これが日本の生きる道? ブロ…グのまとめ続きを読む
投稿日:2022.02.04
bachbygg
内田樹のエッセイをまとめた本。日本の様々な問題点について独自の視点で意見を述べていますが、いろんなメディアに書いたエッセイであるため、一貫性があまりない。読んでいるととても面白いし、分かりやすいけれど…も、あまり記憶に残らない感じ。続きを読む
投稿日:2020.01.02
ストーリー戦略コンサルタント【芝蘭友】
Vol.81 コミュニケーション感度と生き延びる力の関係性? http://www.shirayu.com/letter/2010/000159.html
投稿日:2018.12.20
hvnstr
買い置きしていたが、濡れかかっていたので急きょ読み通す。この人の本、やはり面白い。 2000年代の空気感がよくわかる。
投稿日:2018.07.09
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