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加藤廣 / 文春文庫 (17件のレビュー)
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やっぱり面白い歴史ミステリー
英雄秀吉の晩節を作者の史観と技法による展開が面白い。有名な醍醐の花見もこうやって描かれるとまた趣きが違う。歴史好きにはたまらない。
投稿日:2014.11.08
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ホトケ
淀君(茶々)とのご性交辺りから下り坂となる太閤記。軽蔑していた信長と同じ殺戮をしてしまうのは権力者の常なのか…。秀吉が英雄なのは確かだろうが抜け穴からの疑心暗鬼から始まり臨終の床で味わう生き地獄は悲惨…というか哀愁というか、死に時と死に方を誤ったとしか見えない。 山の民という誇りと自らを道化に見せてまでも先を見据えて自制する事ができた秀吉だが養子の件で選択を見誤った感が強い。 淀君懐妊については山田風太郎先生の『妖説太閤記』もあるが本作の淀君はより悪女に見える。秀次一族誅殺は面白い解釈だった。 家康については信康実子でない説が本当だとしても冷酷。秀吉を健康面からも抜け抜けと追い詰めるのも嫌な奴ぶりが出ていて良い。秀吉が死の目前でで家康の手を掴んで離さない執念が不気味と哀愁が入り混じっていた。続きを読む
投稿日:2024.04.08
Madder
山の民で藤原氏の血を引く(と、本人が勝手に信じているだけ?)秀吉…帝を敬い、血にこだわる彼が抱える苦悩と枷。太閤まで昇り詰め、変わってしまった秀吉に対する旧臣達の想い。正室側室達とのしがらみ、そして裏…切り…大いなる成功を得た秀吉ならではの苦悩が、この話の面白いところかなー?と思います続きを読む
投稿日:2023.10.03
まさき
下巻は特に、事実の羅列とそこから類推できる最もらしい創作の箇所が多かった 会話が少ないせいか 茶々に関する推理は、まぁそうなんだろうなぁといったところ 秀吉の晩年は読むのが苦しい
投稿日:2023.03.05
miyous
秀吉の栄華と盛衰を分かりやすく書いていて、秀吉嫌いだったけどこの小説で信長殺しの罪に苛まれ信長の姪に豊臣家を滅ぼされてしまった秀吉を可哀想と思えるような書き方で、ずっと読めずにいたけどもっと早く読んで…いれば良かった。 続きを読む
投稿日:2020.05.17
cinejazz0906
天下人・秀吉の命運は【茶々(信長の姪)】の懐妊により下降線を辿るようになる。秀吉の跡継ぎとして豊臣の血脈を継ぐはずだった【鶴松】の病死、明国征伐と朝鮮派遣軍の大敗の中で、第二子懐妊の知らせを受けるに及…び、出生疑惑に翻弄される秀吉の心中は、本能寺の井戸の底深い闇を映し出すかのようだ。謀略によって掌握した秀吉の天下は、六十二歳の生涯をもって〝夢のまた夢〟として、苦悶のうちに閉じられた。続きを読む
投稿日:2019.09.24
たにぐち
私はあまり歴史に詳しくないので、これがミステリーなのかどうかがよくわからなかった。秀頼が、秀吉の子ではないというのは世間一般の通説なのか、作者が初めて言い出したのかそれもよくわからないので、ミステリー…というよりは秀吉一代記として読んだ。続きを読む
投稿日:2017.10.14
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