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宮下奈都 / 文春文庫 (93件のレビュー)
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総合評価:
理科好き
1
平凡であること
特別な自分という幻想から引きはがされたとき,その後の人生をどんなふうに生きたらよいのか。それなりの美貌にも,将来性のある夫にも,いろんなものに恵まれていると想っていた人生が曲がり角を迎えてしまった。…すごいドラマなんてない日常を迷いながらそしてもがきながら受け入れていく過程が描かれています。 これまでの作品とはトーンが異なるので少し戸惑うかも。続きを読む
投稿日:2016.04.10
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aki
竜胆梨々子は夫のうつ病を機に夫の実家のある田舎に引っ越します。 30歳から10年間の梨々子が描かれています。 慣れない田舎暮らしで戸惑ったり夫にがっかりしたり子どもたちのことで悩んだりしますが梨々子は…諦めたり受け入れたりしながら変化していきます。 派手な展開はないけれど梨々子の感情が丁寧に描かれていて良かったです。 続きを読む
投稿日:2024.02.26
時海薫
タイトル買い。なんとなくタイトルから想像していた内容と一致していた。 東京生まれの彼女の視点の移り変わりが鮮やかで、梨々子さんは自分の芯を保つためにとても考えながら日々過ごしている情景がわかりやすく理…解しやすかった。 段々強くなる、ならざるを得ない女性。小さなことであれ自分を、自分の生き方を、選択したものを肯定していくこと。それを「幸せ」「大丈夫」と言い聞かせることができるのが母という存在なのかな。と感じた。 続きを読む
投稿日:2024.02.18
shiorim
装丁買い。 梨々子同様に私自身も、妻として、母として、娘として、一人の人間として、属し、弾かれ、言語化できなさや辻褄の合わなさの中を生きている。その一切合切が詰まっているがゆえに、苦しくもあり救いもあ…り。 梨々子の10年日記のように、側に置いて、年に一度読み返したい一冊。きっと目に留まる心情は違うはず。それくらい、私(たち)の人生は揺らぐのだから。続きを読む
投稿日:2024.02.17
すじがね堂
中途半端な田舎町暮らし中の私がいうのもなんだけど このまんまの日常に 包まれている。梨々子さんの揺らぐ気持ち 手に取るようにわかる。思い通りにならないことばかりだけど お茶をのむテーブルはある。ささ…いなことを肯定して納得して やりすごして 月日は重なっていくものだ。結局 自分は何者でもないんだけど どっこい生きている!それで十分だ。町の人が優しくて 羨ましい。読後、窓の外が 優しく見えた。続きを読む
投稿日:2024.02.13
タオタロウ
この旦那…ため息でる でもこれが結婚出産の現実なのか… リリコちゃんを私が毎日褒めてあげたくなる そして人間は一人…この言葉沁みる
投稿日:2024.01.29
めいじん
おいおいおい47ページまでですでに最高素敵意地悪じゃないか大好き 「何もかも捨てて」お前の何もかも、になんの価値がある?ほんまそれ私のことすぎて終わった
投稿日:2024.01.19
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