【感想】シャーロック・ホームズの復活

アーサー・コナン・ドイル, 大久保康雄 / ハヤカワ・ミステリ文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タカツテム

    タカツテム

     これに収録されている話はホームズが失踪する話を書いてから十年経ってから執筆された訳だが、そのせいか『冒険』や『回想』とは随分趣の異なる作品が載っていたように思える。
     ホームズが以前よりもワトスンに事件内容を発表されるのを嫌がるようになり、『第二の血痕』を最後に発表を止めてくれと発言しているほど。他にもホームズは事件の真相を見抜いても犯人に十分同情するだけの余地があると、庇い立てするような行動に出ている(数えてみたら13編中6編がそうだった)

     これだけ充分ドラマ性に富んだ物語を当時月刊連載していたという話には本当に驚かされる。

     本作で気に入った短編は『金縁の鼻眼鏡』かな。この事件では下手すれば動機すら不明と思われるような事件をホームズは現場に残されていた鼻眼鏡だけで真相に辿り着いてしまう。話の流れ、事件の真相、犯人の犯行動機。どれをとっても読み応えのある内容となっている
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    投稿日:2016.06.13

  • whowhat

    whowhat

    1905年発表
    原題:The Return of Sherlock Holmes

    【短編集】

    空家事件 (The Empty House)
    ノーウッドの建築業者 (the Norwood Builder)
    踊る人形 (The Dancing Men)
    あやしい自転車乗り (The Solitary Cyclist)
    プライオリ・スクール (The Priory School)
    ブラック・ピーター (Black Peter)
    恐喝王ミルヴァートン (Charles Augustus Milverton)
    六つのナポレオン胸像 (The Six Napoleons)
    三人の学生 (The Three Students)
    金ぶち鼻眼鏡 (The Golden Pince-Nez)
    スリー・クウォーター失踪事件 (The Missing Three-Qrarter)
    僧房(アベイ)荘園 (The Abbey Grange)
    第二の血痕 (The Second Stain)
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    投稿日:2010.08.09

  • 丸ちゃん

    丸ちゃん

    ホームズの第3短編集である。

    『回想のシャーロック・ホームズ』の最後の作品、その名も『最後の事件』では、ホームズはライヘンバッハの滝の上でモリアーティ教授と揉み合い、共に滝つぼに落下してしまい行方不明となる。ホームズの死体こそ見つからないが、よもや生きてはいまいと思われていた。
    それから3年後、ホームズはひょっこりとワトスンの前に姿を見せる・・・という『空き家の冒険』をはじめ、復活したホームズの作品が収められている。
    本作品で、ドイルは連載を打ち切りにしたいという心情を示しているが、結局この後短編集だけで『最後の挨拶』『事件簿』という2作品が発行されている。いかにホームズの人気が高かったか、ということである。

    復活したホームズは、相変わらず精力的に捜査をしており、読者をワクワクさせる。
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    投稿日:2008.06.18

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