【感想】空の冒険

吉田修一 / 集英社文庫
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
7
12
0
0
  • 作者が「悪人」の作者とは気付きませんでした。(笑)

    時折利用したANAの機内で「翼の王国」を楽しみに読んでいました。
    もちろんお目当ては吉田先生のエッセイです。
    もちろん毎回読んでいたわけではありませんので文庫化で購入しました。
    一編自体が長くはないので読みやすく、舞台も国内から海外と物語りごとに場所が異なり楽しめます。
    内容は小説だったり、エッセイだったり・・・
    最後の最後に小説「悪人」に関するエッセイが2編あり、「え~っ!?」あの作家さんだったの・・・って気付きました。(自分の中では共通認識してませんでした。)
    そんなくらい、気負い無く,明るく読み進められる一冊でした。
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    投稿日:2013.10.29

ブクログレビュー

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  • あおのあしあと

    あおのあしあと

    本作は前半が短編小説、後半はエッセイという2部構成の作りになっている。エッセイが特に興味深かった。世界各国を訪れて感じた事が作者の作品に影響しており、作風の原点を垣間見るような新たな発見があった。

    投稿日:2023.10.01

  • gaaco

    gaaco

    吉田さんの小説は、『横道世之介』しか読んだことがない。
    本書は、短編+エッセイ集。
    ANAの機内誌『翼の王国』が初出とのこと。
    世之介とはまた違う側面が見えると期待して手に取る。

    超短編小説なので、どうしても説明部分が目立って見える。
    最初の二、三作は、そんな感じが否めなかったが、「居酒屋」あたりから、だんだん作品との波長が合ってくるのがわかる。
    そうすると、やはり展開の鮮やかさに心を奪われる。

    エッセイは…
    以前NHKのネコメンタリーという番組で、吉田さんと飼い猫との日々が取り上げられていたのを見たことがある。
    マンションの様子なども映り、作家の日常生活がほんの少し垣間見えたりする番組だ。
    そこで見た印象は、ずいぶんスタイリッシュな生活をしている人、ということだった。
    抑制的で、悪く言えばとっつきにくい感じさえあったのだ。
    しかし、このエッセイから見える吉田さんは、ぎっくり腰に苦しみ、外国の映画館で、言葉もわからない映画に号泣する人物。
    印象がだいぶ違って、自分にとっては面白かった。
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    投稿日:2023.06.18

  • おはようまだねよう

    おはようまだねよう

    こんなにも解説がついてないことを悔やんだ本はない!
    そう思ったくらい、読み終わった後、自分の思ったことの答え合わせを誰かとしたくなった。

    旅の本っていいなあ。
    心の声ではなく、なにをしたかがたくさん書かれているんだもん。
    100の思想より、1の行動の方が読み応えも説得力もあるからなあ。



    桜桃の味が特に好きだった。
    2回目を読む未来の自分はどうだろう?
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    投稿日:2022.11.05

  • すみやま

    すみやま

    「パーク・ライフ」を読んだ時に感じた、なんかいいな〜という感覚を確かめたくて読んだ。
    前半はANAの機内誌に1年間連載された短編を集めたもの、後半は吉田修一さんのエッセイ集。

    短編は、何か大きな出来事があるわけでもなく、様々な背景を持つ人物の日常の一片を描いている。
    走馬灯どころかその日の日記にも出てこないであろうささやかな時間。

    飛行機に乗りどこかに向かっている人に対して投げかける話として、「日常の祝福」をテーマにするのはかなり良いと思う。
    視点を変えれば誰もが主人公になり得るというメッセージは機内で不安や期待や倦怠の中にいるひとにまっすぐ届いたことだろう。

    それぞれの話に繋がりがあるわけではないが、なぜか脇役の名前や、家族構成や、仕事などが同じだったり、そうかと思えば少しだけ変えてあったりと、奇妙な交錯をする。
    パラレルワールドの世界を神の視点から見ているようで、今まで味わったことのない体験だった。

    吉田修一さんは格言めいたものをご自身ではたくさん持っているがそれを物語の中では言葉でスパッと言い切らないのがなんか、いいな…。
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    投稿日:2020.10.01

  • ゆうじボーイ

    ゆうじボーイ

    吉田修一さんのエッセイは初めてだったため、どんな人なのか人となりが少しだけ垣間見られたのがよかった。短編小説は短すぎるため、盛り上がってきたところで終わってしまうところに物足りなさを感じた。また月刊連載のため、小説によっておもしろさにばらつきがあると思った。続きを読む

    投稿日:2018.05.31

  • ればぁ

    ればぁ

    20180218読了
    2013年発行。ANAグループ機内誌「翼の王国」の連載をまとめた文庫。短編12本。エッセイは旅での出来事中心で、11篇のうち末尾の2篇は「悪人」のロケ地を訪ねたときのもの。すべて、国内線フライトの中で軽くさらっと読める。飛行機でなくとも移動中の読み物としては最適なのか、JR東京駅の本屋さんのレシートがはさまっていた。
    20180102蔵書
    古本屋で発見。ANAの人だ、と思って買った。
    続きを読む

    投稿日:2018.02.18

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