【感想】グローバル恐慌の真相

中野剛志, 柴山桂太 / 集英社新書
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • nomitomo13

    nomitomo13

    過度なグローバル化の危うさや各国の社会構造などを分析した本。

    行き過ぎたグローバル化による経済格差の広がりや社会不安の増大に対して、「経済思想」の観点からどう対処すればよいのかを二人の経済専門家の対談を通して提示しています。続きを読む

    投稿日:2020.09.09

  • 板橋区民

    板橋区民

    全体として何が言いたいのか伝わって来ない。もちろん著者らの主張は明確だ。不確実性をもたらす行き過ぎたグローバル化に警鐘を鳴らし、保護主義に舵を切ろうと言うもの。ただ言っている事に何の具体性もないので心に響かない。こういう対談物は読み物しては面白いが、後に何も残らない。続きを読む

    投稿日:2015.10.30

  • murano4310

    murano4310

    グローバル化がデフレ、格差の拡大を招いている。そのため、内需に頼る方向展開が必要とのこと。

    内需に頼れば確実に職種が減る。今の仕事が成立するとは考えにくい。具体的なイメージが描けないが・・・。

    投稿日:2014.12.29

  • bax

    bax

    [ 内容 ]
    リーマン・ショックで金融資本を救った国家が次々、危機に瀕するという恐ろしい連鎖が始まった。
    グローバル化のデフレ圧力で中間層が破壊され、未来への投資が停止し、民衆とエリートの対立が深まる「冬の時代」。
    この長く続くであろう危機、大恐慌の足音の聞こえる時代を日本が生き抜くために必要なのは、過剰な流動性を生んだグローバル化の危うさと各国の社会構造の本質まで分析する「経済思想」だ。
    『TPP亡国論』で論壇の寵児となった中野剛志と気鋭の経済思想家・柴山桂太が徹底的に危機の時代への処方箋を語りつくす。

    [ 目次 ]
    はじめに―壊れゆく世界を生きぬくために(中野剛志)
    第1章 グローバル化の罠に落ちたアメリカと世界
    第2章 デフレで「未来」を手放す日本
    第3章 格差と分裂で破綻する中国とEU
    第4章 冬の時代のための経済ナショナリズム
    おわりに―歴史は繰り返す(柴山桂太)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]
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    投稿日:2014.10.08

  • hisuzuki

    hisuzuki

    経済が分かると政治が分かると言いますが、まさにその紐解きをしてくれる良書。この本で対談されている京大中野先生、滋賀大柴山先生の本は今後読んでいきたいと思います。

    投稿日:2014.09.25

  • kohamatk

    kohamatk

    トリレンマ理論では、国際的な資本移動の自由、為替の安定、各国の金融政策の自律性の3つを同時に確保することはできない。戦前の金本位制では、為替を固定し資本の移動を自由にする代わりに、各国の経済政策は自由にできなかった。この体制下で第一次グローバル化が起きたが、国民生活が不安定になった。戦後のブレトンウッズ体制では、ドルで為替を固定し資本の移動を制限する代わりに、各国の経済政策を自律的に行えるようにした。70年代以降にドルが弱くなると、この体制を維持できなくなった。ニクソンショック以降は、為替の安定化をあきらめる代わりに、金融政策の自律性と資本の移動を認める体制になった。途上国は投資を呼び込むことで発展できるようになったが、お金が1か所に集まりやすくなり、バブルが生まれやすくなった。97年のアジア通貨危機は、外国資本が入りやすい環境を整備して起きたバブルがはじけたもの。これを教訓に、アジア諸国はアメリカの輸出をしても内需を拡大せず、外貨を蓄えるようになった。その外貨を運用するためにお金をアメリカに流し込んだため、アメリカのバブルが膨らみ、リーマンショックを招いた。

    製造業の発展には、勤勉さ、人と協力しあう慣習、倹約して将来のために投資する精神などの文化的な条件が必要。

    米韓FTAによって、韓国は米を除いた農産品を実質的にすべて自由化した。アメリカが参入しやすいように、自動車の安全基準や排ガス規制を緩和した。協同組合の共済は解体された。投資家が不利益を被った際に政府を訴えることができるISD条項も含まれている。

    帝国主義は民間の海外進出から始まるというのが経済史の定説。

    日本のGDPに占める輸出の割合は10%台であり、輸出立国というのは間違い。
    続きを読む

    投稿日:2013.08.29

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