【感想】赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―

モンゴメリ, 村岡花子 / 新潮社
(281件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
168
57
29
2
0
  • 素敵な女性アン

    赤毛のアンを初めて読んだのは何時の事だったか思い出せないぐらい昔です。再読してみて物語の確かさにグイグイ引き込まれました。アンの感情に私も嵐のように巻き込まれました。そそっかしく或る時には失敗もし、でも素敵な女性に成長していくアン。自分も理想の自分に自分の心と理性で変わる事が出来るのでは?という希望を貰いました。もう何十年も前に読んだので骨子だけは覚えていましたが細部は物語の進行とともに思い出しその頃よりもずっと深く楽しめました。続きを読む

    投稿日:2015.04.13

  • 今更ですが、恥ずかしながら初めて読みました!

     私事ですが、我が生涯で最も多く本を読んでいたのは、小学校時代です。当時住んでいた市営の図書館で2冊、学校の図書室で2冊、子供会の図書室で1冊と、週に5冊の本を読んでいました。昼間は草野球に興じ、夜は読書。当時は子供向けのテレビ番組など、そうはありませんでしたし、テレビは親父が見るモノでしたしね。当然、学業成績は悪く、先生からは読書を控えさせるようにと親が言われたとか言われなかったとか。。。でも、そんな中でも、「赤毛のアン」は女の子が読むモノと決めつけていました。また、高校時代に児童文学に傾倒し、佐藤さとる等を読みふけったこともありましたが、それでもアンを読んだことはありませんでした。
     今回遅ればせながら手を出したのは、勿論、朝ドラの影響です。で、読んでみて、正直、もっと早く読むべきだったと後悔しております。そして、朝ドラ「花子とアン」の台詞やエピソードのネタは、ドラマ冒頭からすべてここから引用されていることもわかりました。まだ1冊読んだだけですのでエラそうなことは言えませんが、ファンの方にとってあのドラマは、まさに「赤毛のアン」そのままだったんですね。
     孤児だったアンがある人に引き取られ、初めて「家」というものを持ち、成長していく姿という設定そのものも、面白いのですが、特筆すべきは、その情景描写にあります。美しい自然の風景は勿論、普通、小説は心理描写に長けた媒体であると思うのですが、極端な話、この小説では、登場人物の表情の描写でその心情を描くという感じです。だから、アンの見ている景色や人々の表情まで、まるで目に見えるように展開します。つまり、読者は自然とその場の情景を想像できてしまうわけで、想像の翼を広げているのは、アンだけではなく、読者の方もということになります。これはモンゴメリがすごいのか、村岡花子の訳がすごいのか、なんて思っていると、どうしても原文に触れたくなる気持ちもわかります。
     そして会話の部分が多いのも特徴です。ほとんどアンがしゃべっているんですけどね。兎に角、見るモノ触れるものすべて、この世は輝くモノに包まれているって感じがほとばしっているようで、確かに元気になれます。
     しかし、まだ私は一冊目です。アンとの旅は始まったばかりであります。今後の展開が楽しみでなりません。
     今回の本で一番印象に残った台詞は、朝ドラの中では朝市が言ったコトバです。「一生懸命にやって勝つことの次にいいことは、一生懸命にやって落ちることなのよ。」ま、朝ドラの中では「負けること」とアレンジしてましたけど、そこここに珠玉のフレーズが散りばめられている、児童文学というだけではもったいない、まぎれもない世界の名作でありました。
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    投稿日:2014.10.26

  • 大好きな本

    私が一番好きな本です。もう何十回と読んでいますが未だに飽きません!それほど魅力があって楽しい物語なんです。
    最初に読んだときからどんどん引き込まれて、全巻買ってしまいました。
    美しいプリンスエドワード島の景色を想像しながらアンの言葉を諳んじてみると、本当にワクワクしてきます。
    是非一生に一度は読んでもらいたいです!
    続きを読む

    投稿日:2014.08.23

  • 少女趣味以上のなにかを感じる物語

    いつだったか、成人してから1年に一度ほどこのシリーズを読み返すことがあると話したら、当時の友人が苦笑した。少女趣味だと。

    「あら、そう?」

    そんなことは気にしない私はその習慣を続けていた。

    このシリーズは読む年齢や環境で好きな巻が変わってきます。
    言われた頃は「アンの愛情」や「・・・夢の家」が大好きでした。

    その後は、短編もの(「アンをめぐる人々」や「・・・友達」「・・・幸福」など)を好みました。

    ここ数年はすっかり忘れていて、1年ほど前に久々に読み・・・。
    そして、実はアンが脇役となる最終巻「アンの娘リラ」(今は最終巻ではありません)をなぜだかず~っときちんと読まずにいて(ささっと読み飛ばしていた)、やっとしっかりと手に取りました。

    しっかりとアンの物語でした。

    なお、先に書いた友人の一人は、もっと大人になってからこのシリーズにはまっていたようです。

    いつだったか、どこかの雑誌だかなんだかで、
    なぜかこのシリーズをよんで心がほぐれるという人が多いと書かれていた記憶があります。

    なんでだろう。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.20

  • 世界中から愛される名作

    朝ドラは見てないのですが、何だか懐かしくて(内容は全然覚えてないけど)読み始めました。
    もうアンがしゃべることしゃべること!息をつく暇がないくらいずーっとしゃべっています(笑)
    その内容が妙に面白かったり、ハッとさせられたり、そこがまた魅力的。

    文章は今風ではありませんが、それが逆に瑞々しくて良い雰囲気を出していると思います。
    1巻を読んで、このシリーズが今まで愛されてきた理由がわかりました。2巻以降も楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.29

  • 赤毛のアン

    持っていはいたけど実際にプリンスエドワード島に行くまではなかなか手を付けませんでした。読み出したらとまらず、この新潮社の訳がいちばんしっくりきます。いいのかわるいのか原書よりも。そこらへんが村岡花子さんの訳の魅力だったのかしら。
    そしてやっぱりこれが電子化されたのはNHKのおかげ?前にさがしてないなーと思った記憶があるので。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.14

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ブクログレビュー

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  • ぴこ

    ぴこ

    言わずと知れた名作。昔読んだが再読。それくらいたまに読みたくなる世界観。想像力逞しい赤毛の少女が、グリーンケーブルで様々な失敗や感性豊かな経験を積みながら成長していく物語。読めばわかる!読まねば理解できない。続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • りこ

    りこ

    明るく聡明なアン。誰もが彼女を好きになる。
    私もその1人です。
    赤毛のアンの世界観が大好きです。
    心温まる素敵な物語。

    投稿日:2024.04.04

  • フーテン

    フーテン

    生きることを楽しんでいる人って、とても魅力的ですね。何事にも楽しむことで、全てが良い方に転がっていくような気がします。

    投稿日:2024.03.26

  • 桃

    よく喋るアン、歳を重ねるにつれて少しずつ口数が減っていくのがちょっぴり寂しい。プリンスエドワード島、いつか行ってみたい。

    投稿日:2024.02.04

  • nanako

    nanako

    小学生の頃ぶりに再読。
    覚えている描写や出来事がたくさんあり、懐かしかった。
    自然はもちろん、食べ物や衣類の描写にときめいたのを思い出した。

    島の自然は想像するだけでもとても美しいけど、いまでも同じ景色を見ることはできるのだろうか。続きを読む

    投稿日:2024.01.16

  • 碧

    小学生か中学生の時に読んだと思っていたけど、漫画を読んだのであってたぶん小説は初めて。漫画のコマが随分鮮明に脳内に思い出されるのに自分の記憶力に驚く。一体どれだけ読み込んでいたのだ。今回小説を読まなければ思い出さなかった映像だ。
    サクサク進む書き方。アンにはいつまでも子供でいてほしいのに大きくなるのを残念に思ってしまう。まるでマリラじゃないか。次巻以降楽しめるかな。マリラとマシューの老いも悲しい。自分の親もそうなるなんて辛いな。アンの成長を感じたマリラに感情移入して泣いてしまったが子供いないし欲しくないのになんで笑?どちらかと言えばいつまでも子供のままの未熟な私なのでアンよりマリラに共感できたことは喜ばしいことかもしれない。それともそんなことないんだろうか。
    と、まあ最後の方は色々変化が起こったのでいつまでも子供のアンを読みたいと思った。また、あんな素敵な自然に囲まれて暮らせるなんてどれだけ羨ましいか。心の底からそんな所に生まれてみたかった。ああいう自然を味わいたいならそれこそアンのように想像しないといけないけどそれじゃ満足とはいかないな。アンブックスと言えば「腹心の友」だけど、そういう友達がいるのも羨ましい。自然と友達、今一番ほしいものなんだが。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.24

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