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モンゴメリ, 村岡花子 / 新潮社 (12件のレビュー)
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総合評価:
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ユキエ
LMモンゴメリー作、村岡花子訳。プリンスエドワード島の少女エミリーは両親に先立たれ母方の実家マレー家の叔母エリザベスとローラ、ジミーに引き取られ、ニュームーンで暮らす事になる。作家を目指すエミリーの幼…少期の話。 アンシリーズほどはのめり込めませんでした。続きを読む
投稿日:2023.06.07
ばあチャル
「赤毛のアン」より作者の面影が色濃いということで読んだ。 やはりヒロインは孤児の10~12歳の少女。アンのように派手な底抜けに明るいのではないけれど、想像力にとみ詩や物語好き。古ノートにいつも何かを…書きつけているその様子がほほえましく、作家のめばえがうかがえる。モンゴメリ自身がそうであったのだろうと。 前半のエピソードは、「アン」のあのエピソードがこのエピソードと比較想像できて興味深く読める。だが「アン」のほうが構成の卓抜、人物表現の魅力、意外な展開で多くの人を惹きつけたのだなーと思うところもある。「エミリー」もフィクションだから事実をふくらまして書かれているが、こちらを素材と思わせる落ち着きがある。 後半の章はとてもいい。想像することと書くことが好きな少女が、いかにして作家志望になっていくかということが、真摯に描いてあって感動する。 26、27章は12歳の少女に36歳の男性の出会いはちょっと妖しいものを感じるが、(といってもモンゴメリたるゆえん牧歌的であるけど)文学好きの少女がはじめて文学的に手ごたえのある人に巡り会い心の成長をとげる。「エミリーはのぼる」「エミリーの求めるもの」に続くという余韻が残るのだから。 そして28章からの「可愛いエミリー」という題名に似つかわしくない、あっと思う展開。 ところどころの今はやりのファンタジー的要素、ミステリ要素もあって楽しませる。やっぱりつぼを心得ている、ルーシー・モード・モンゴメリ、ほほえましくかつまじめに読んだ。続きを読む
投稿日:2021.08.29
りんご花
いつものことながら読み応えのある本です。想像力たくましいエミリーが、父を亡くし、預けられたマレー家で過ごす日々を描いた物語。みんな噂が大好きで、狭い町の中で起きることは全て住人に筒抜け。エミリーは失敗…して恥をかきながらも成長していきます。正直私の子供の頃と比べると何て達者にものを話すのかと思うほど、語彙に長けた少女だと思います。その想像力も少しわけてほしいくらい羨ましいです。続きを読む
投稿日:2016.10.14
librosfavolitos
赤毛のアンで有名なモンゴメリの作品。 小さなエミリーが少しずつ成長していくさまが微笑ましい。 一見冷たいエリザベス伯母さんが、恐らく無自覚にエミリーを可愛がっているのが伝わってきて、早くお互いに気づく…といいのになぁとウズウズしました。 実は凄く優しいのがなんかいいなぁと。続きを読む
投稿日:2013.09.02
いぬひこ
アンよりちょっとビターなエミリー。 自然の美しさ、エミリーの書くことへの情熱、読んでいて心を打ちます。ご婦人の噂話を書かせたらモンゴメリは本当にすごい。エミリーのモテっぷりも注目です。
投稿日:2012.04.06
SnowyYuki
このレビューはネタバレを含みます
『可愛いエミリー』という表題に魅力を感じずなかなか読む気になれなかったが、一気に読み終わらずにはいられない物語だった。モンゴメリの自然描写力の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいし、モンゴメリ自身と重なるというエミリーは実に活き活きと描かれていた。原題は "Emily of New Moon" 。
投稿日:2012.01.12
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