【感想】竜馬がゆく(六)

司馬遼太郎 / 文春文庫
(140件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
66
44
16
0
0
  • 「坂本竜馬」が開花する瞬間に心震えます!!

    この巻にて「薩長同盟」の締結という大きな仕事をやり遂げます。

    この当時、「日本」という考えは乏しく、
    各藩を思い、自分の藩優先で皆行動しています

    所属するグループを優先するのは、当たり前ですが、日本というくくりが当時は希薄です。

    尊皇と言えども各藩の都合の上、封建制度の前提で行動しています。

    そんな中において、「日本」を念頭に置いた
    「竜馬」の行動は特出するものがあります。

    その皆に見えていない何を見ている雰囲気に
    西郷隆盛、勝海舟含めて皆は惚れたのかも知れません。

    また、この本の見せ場は、なんと言っても「薩長同盟の締結」です。

    そこに行き着くまでの、薩摩藩と長州藩それぞれの緊張感。是非、司馬遼太郎さんの語り口で読んで見てください。

    教科書では、一行の「薩長同盟」の奥に当時の歴史背景を前提としてどんな苦労があるのか。

    仲人の坂本竜馬は何が素晴らしいのか是非、感じてほしいです。

    是非、オススメの一冊です。
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    投稿日:2017.10.10

  • 薩長同盟成立!

    幕府・新選組が厳重に警備を続けている京都に、竜馬・桂が密かに潜入。
    竜馬の必死の斡旋で、とうとう薩長同盟が成立した。
    その直後、幕府の刺客に襲われる竜馬。剣の免許皆伝の腕前を持っているが、重傷を負いながらも全く剣を抜かずに逃げ出すことに成功!
    まだまだ天は竜馬を必要としているのだ。
    カッコいいぞ! 竜馬!!!
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    投稿日:2016.03.15

ブクログレビュー

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  • koba-book2011

    koba-book2011

    ▼山場です。薩長同盟締結~寺田屋で大捕物間一髪~海援隊始動~第二次長州征伐に参加、幕府海軍に連戦連勝。

    ▼この巻のためにここまでがあったと言っても過言ではない、まさ竜馬大活躍、日本史のど真ん中に登場です。講談を読むような司馬節、面目躍如の大活躍、文句なしのわくわくどきどき痛快英雄譚の回です。

    ▼一方で高杉晋作が突如として主役かの如き扱いで躍動します。このあたり、「世に棲む日々」と「竜馬がゆく」の豪華コラボを見ている感で、なんというかすごく豊穣な気がします。
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    投稿日:2024.04.14

  • まさあき

    まさあき

    悲しい話が多いので★4つです。。
    寺田屋で竜馬が怪我をしたのは知らなかったです。
    ワイル・ウエフ号の話は切ないです。

    投稿日:2024.03.06

  • 帆掛船

    帆掛船

    「人の一生というのは、たかだか五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」

    2020/2/6読了(再読)
    学生時代から十数年振りに読んで、改めて日本人たるもの、一度は読むべき小説だと思った。文庫本8巻の大長編は名場面、名台詞も多いのだが、、竜馬がその人生観・死生観を語った台詞を採り上げてみた。
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    投稿日:2023.10.01

  • こん

    こん

    薩長連合を考えたときに、おなじ尊王主義の両藩がいがみあっているのはおかしい。考えが同じなら一つになるべきではないか、と思い、その方角から手を握らせようとした。観念や思想から入った。ところが竜馬は、利害関係から入っていく。薩長の実情をよく見て、利害が一致するところはないかと見た。
    「長州が可哀そうではないか」この一言で、この夜を境に倒幕段階に入った。事の成るならぬは、それをいう人間による
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    投稿日:2023.06.15

  • 野良猫

    野良猫

    薩長同盟を達成した回。そしておりょうと結婚し、日本初の新婚旅行に行く回でもある。
    ついに龍馬が行くも佳境に入ってきた。

    作者の「事の成る成らぬは、それを言う人間による」という言葉。イチローも言っていたなぁ。
    これからこっそり自分も使おう。。。
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    投稿日:2023.03.31

  • 豆助

    豆助

    竜馬の視点を借りながら、幕末の動乱を見ている感じがしました。確かに竜馬もめまぐるしく活躍するのですが、時の中心となる大物達や大事件がどんどん出て来て、竜馬が霞んでいく印象です。

    投稿日:2022.08.15

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