【感想】光る壁画

吉村昭 / 新潮社
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • 久々に大満足の読書

    最近胃の内視鏡検査を受けたので興味を持って読んだ。さすが大御所だ。文章が淡々と簡潔で、決して感動を煽るような文体じゃないのに登場人物たちの情熱がちゃんと伝わってくる。公私の間で悩む主人公の設定はフィクションらしいが、これで開発物語として単調になるのを免れていると思う。終戦直後で物資も貧しく素材もまだ原始的なものしかなかっただろう。開発を支える職人たちの技は将来も絶対滅びてほしくないものだ。この人たちの努力が元になって様々な技術革新が私たちの健康や治療に貢献してくれていると思うと感謝の気持ちがわく。続きを読む

    投稿日:2016.08.22

  • 胃カメラに捧げた情熱

    胃カメラ発明に努力した男たちのストーリー。数々の失敗を乗り越えようとする情熱がある。今の自分に忘れていたことを教えてくれる。

    投稿日:2013.09.28

ブクログレビュー

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  • 達朗

    達朗

    胃カメラを作り出すために奮闘する菊男、宇治、杉浦の奮闘が描かれている。宇治と杉浦は実際の人物と同じで菊男は深海氏をモデルとしているそう。今までにないものを作ることの大変さ、それに伴う家庭の問題とかが描かれている。戦後間もないのに技師として開発に携わる菊男の凄さに驚かさせた。話自体はテンポよくて読みやすかったが開発中の挫折がそこまで悲観してない感じがなんか気になった。日本人が開発したって凄いことよ。続きを読む

    投稿日:2023.12.18

  • ミイ

    ミイ

    世界初の胃カメラ開発物語。胃カメラを開発したのが日本人だとは知りませんでした。東大の先生が起案したものを現オリンパスの光学開発者が試行錯誤しながら試作・改良していく姿は、ベタながら胸が熱くなるものがあります。
    オリンパス社のホームページには、本書の初代胃カメラの開発背景と写真が掲載されていますが、とても飲めそうにはないサイズだなと...
    しかし、人類の健康に資する世界初の試みを日本が手掛けていたという事実に、単純に嬉しくなるものがあります。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.27

  • ようすこう

    ようすこう

    胃カメラが日本で開発された様子が描かれる。
    途中苦労はあったものの、順調に開発は進んでいく。
    開発者の夫婦関係も興味深かったが、こちらは虚構らしい。

    投稿日:2023.06.10

  • 飛べないヤマセミ

    飛べないヤマセミ

    いやいやながら毎年飲むようにしている胃カメラの話…
    プロジェクトXのような話の中に、この作者には珍しく男女の色恋描写があるのが新鮮です…

    投稿日:2021.12.07

  • jkrabi

    jkrabi

    胃カメラが出来るまでの話し。実話ベースの本に凝っていて読んでみる。ゴムホースや小さいカメラ、フラッシュを探したり作ってもらったり、犬での実験等は面白く読むが話し事態はそんなに。

    投稿日:2020.07.31

  • ともくん

    ともくん

    世界初となる胃カメラを作った男たちの記録。
    前例が無く、参考になるものが無い中でまったくの手探りの状態。
    失敗に失敗を重ね、それでも挫けることなく挑み続けた。
    挑み続ける姿は、格好良かった。
    これぞ、モノづくりニッポンの原点。続きを読む

    投稿日:2018.05.08

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