【感想】Gene Mapper -full build-

藤井太洋 / ハヤカワ文庫JA
(78件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
24
32
12
5
0
  • SF初心者です

    あんまり普段SFとか読まないのですがポイントがちょっと溜まってたのと割と人気になってたので購入。
    最近の技術の進歩などを考えると本当に二、三十年たったらありそう、な設定。
    小難しい技術などの説明などはほとんどなくて読みやすいのも初心者的には嬉しいです。

    個人的には去年行ったホーチミンを思い出してそこも楽しめた点です(笑)

    ただ展開にはあまり驚きはなかったので星3つ。
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    投稿日:2013.09.28

  • 映像でも観てみたい

    電子書籍の個人出版で人気になり、出版社からリアルな書籍で出版されたSF作品。
    新聞の紹介記事で気になっていたときに、Reader Storeでも取り扱いが始まって思わず購入。
    遺伝子工学にプログラミングを組み合わせた設定が斬新で唸らされました。
    ハリウッドで映画化されても良いくらいの出来です。
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    投稿日:2013.10.06

  • 何時か来る世界の物語。

    拡張現実と遺伝子操作作物が当たり前になった世界の物語。ガジェットに溢れているがそれがどう使われるか? がメインで技術的な説明は必要な分しかない。故に読みやすい。技術が世界と人間を否応なく変えていく流れの中で、否定する者と肯定する者。特に自分のスタンスを定めずにいる者がそれぞれ描かれている所が面白い。でも、スタンスを定めないでいることができるのは、選択を迫られる状況がまだその者に訪れていないだけである事もきちんと描かれている。映画化を期待するが環境保護団体に全力で妨害して潰されそうな気もするライトな問題作。続きを読む

    投稿日:2013.10.12

  • 日本人によるSF

    僕:
    「設定がしっかりしたSFが読みたいなー。」
    「翻訳物は読み難いしなー。」
    「かと言って、日本人の書くSFは設定が薄いしなー。」

    バーテン:
    「あるよ。」
    コトッ

    投稿日:2013.09.24

  • 未来を予知してこそのSF

    日本にいると食料危機なんて想像できないほど無駄に溢れているけれども、世界的に見れば、人口も増加しまくっとるし、ありえない未来でもない………コワッ
    設定だけでなく、ストーリーだけとってみても良く出来ているのかな?
    (個人的にはもうひとつ驚きが欲しかったけども)
    面白すぎて、1日に読破してしまった、わしゃしゃしゃしゃ
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    投稿日:2013.09.24

  • SFが初心者の方にもオススメです

    SF作品にありがちな、難解な用語や設定は無くすらすらと読むことができました。バーチャルリアリティ技術を描いている所は、攻殻機動隊やサイコパスなどのSFアニメを見ている方はイメージしやすいかもしれません
    作品の内容も薄いわけではなく、かといって難解または作者の言いたいことが偏っている(遺伝子組み換え反対など)こともありません。普通に1つの作品として楽しめました。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.26

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ブクログレビュー

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  • yo-5h1n

    yo-5h1n

    2010年代に行われた“遺伝子組み換え作物”は既に時代遅れとなり、作物の性質や色・形までも完全に遺伝子設計された“蒸留作物”が食卓の主役となった近未来の世界。
    遺伝子デザイナーの林田は、自分が設計した稲が遺伝子崩壊した可能性を告げられ、原因究明のために発注元のエージェント・黒川と共にベトナムへ向かう。


    藤井太洋さん、初読。
    うわわわ、カッコいい!
    めちゃくちゃ面白かった!

    仮想現実やアバター同士のやり取りなどが日常としてありながら、ベトナムの蒸し暑さや甘すぎるコーヒー、データが直接送り込まれる感覚の気持ち悪さなどがリアルで、この世界にあっという間に没入して、酔える。

    黒川さんの本当の肉体が超絶美少女とか、しょうもないサービスもなく、どこまでもクールでストイック。
    何より、作中の人物がそれぞれに魅力的…人間的と言い換えても良いのか?拡張現実を通して、外見も感情表現も補正してアバター同士で接していても、気持ちのいい相手だと感じたり、お互いを信じ合える、その感性が瑞々しいことに驚く。

    いま、パソコン通信時代から、まだ崩壊していない〈インターネット〉で、一応顔を合わせてオンライン会議がやれる時代まできた。
    それでもまだ、文字を通して感じていた印象とリアルな人物とのギャップが酷かったり、対応スピードの要求に消耗したり、AIに書かせた文章はどうなんだとか、口コミが信用できるのかとか、そんなところにいるんだけれど…
    もう少し未来の、すぐそこには、こんな未来があるのかも。
    ラストで、革新的な技術を封じ込めてコントロールしようとせず、オープンにして未来を目指そうという林田の決断も、SFの魅せてくれる希望だろう。

    まだ未読の作品があるのが嬉しい。楽しみ!
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    投稿日:2024.02.06

  • まるまるまるこ

    まるまるまるこ

    このレビューはネタバレを含みます

    近未来を描いた物語。
    単語や背景の理解に最初時間がかかったものの、本当にありそうな話しで一気に読むことができた。
    よくある?遺伝子を組み替えるのではなく、遺伝子すべてを人工的に作りそれが生命として誕生する、なんてできるのか?と読み終わった後考えてしまいました。すごくおもしろかったです。

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    投稿日:2022.03.28

  • geluro

    geluro

    私にとっては、おもしろいんだけども、めっちゃくちゃおもしろいわけでもない、くらいでした。

    あと表紙のイメージほどSFっぽくないというか、いや、しっかりSFなんだけど題材が地味というか……。
    たとえば攻殻機動隊であれば光学迷彩で体を透明に見せたりするけども、そういうもんじゃなく、いまのzoomとかが進化してバーチャル空間がめちゃくちゃ進化してるでぇくらいの。
    お話のメインは作物なので、地味と感じる理由はそこにもある。遺伝子組み換えがめっちゃ進化したから、最強のお米作れるで!イネ自体に色つけて最強の田んぼアートもできるで!光ったりするで!みたいな話。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.17

  • あぱっち

    あぱっち

    ソフトウェア×遺伝子工学の近未来を描いた作品。ミステリー仕立てで最後まで飽きずにハラハラ読めた。ツールのインターフェースや、コードの書き方でauthorの技術力がわかるなどエンジニアあるあるみたいなネタも散りばめられていた。メッセージとしては、テクノロジーの急速な発達に対する人々の見方の正しい姿を描いている。MR技術を身体改造によって受け入れられている社会の実現性に関しては疑問を抱いた。続きを読む

    投稿日:2021.12.14

  • m0-0

    m0-0

    遺伝子をマークアップし、スタイルシートでデザインして遺伝子組換作物をフルスクラッチで作ると言う発想がまず面白い。それを取り巻く環境や背景の設定もかなり綿密で「いつか本当にこうなるかも」と思わせるリアリティすらある。
    科学的な知識がなくてもスムーズに読ませる明快さ、ギブスンやディックを思わせる拡張現実の描写も見事でこれがデビュー作とは思えないほど。面白かった。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.11

  • 霽

    このレビューはネタバレを含みます

    将来は、この本のように完全人工な動物や植物ができると思います。

    人間は一つの遺伝子が欠落、もしくは異常を持っているだけで、完治が難しい病を患ってしまう、か弱い生き物です。
    だからこそ、希望を持ち技術と向き合う必要があります。

    私の頭が悪いせいですが、設定に入り込むのに少し時間がかかってしまいました・・・

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.11.12

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