【感想】ミトコンドリア・ミステリー 驚くべき細胞小器官の働き

林純一 / ブルーバックス
(5件のレビュー)

総合評価:

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  • ミステリー

    2002年と少しデータが古いものの、研究の世界のだいご味を見せてくれる。がん、ミトコンドリア欠損、老化、相互作用…。
    科学は結果を求めるものだが、筆者が書いているように、寄り道も大事なのだと思う。公共事業は物から人へと一時期叫ばれていたが、こういう偶然、セレンティビティーというのを求める時、研究人口の増加は必要だと思う。特に中国の研究人口を考える時、先進国の立場を維持するためには人への投資が非常に重要だと感じた。
    生理学、医学は2、300年前に生命力を力の基礎としていた時を思うと、隔世の感を受けます。ミトコンドリアという不可思議な共生生物の不思議とこれまでとこれからの生命の進化に!
    星5つ。
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    投稿日:2017.08.19

ブクログレビュー

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  • bigbang234

    bigbang234

    『201112 生物強化月刊』

    ミトコンドリアや葉緑体はかつて独立した生物だった。興味深い『細胞内共生』

    投稿日:2011.11.27

  • 水源地

    水源地

    2002年の発刊で、今となってはやや古いが、ミトコンドリアを巡る研究者が研究を進めていく歴史がわかって楽しく読める。

    内容は、ミトコンドリアが独自のDNAをもつエネルギーを出すが、元々は違う生物であったと考えられること、ミトコンドリア癌説を実験によって否定することや、母性遺伝であること、老化とミトコンドリアの関係や、連携説などが述べられている。続きを読む

    投稿日:2011.11.25

  • bax

    bax

    [ 内容 ]
    高校の生物の教科書にも登場するミトコンドリア。
    細胞内で酸素呼吸をして生体エネルギーを供給する、このちっぽけな細胞小器官は、動物の細胞の中では核以外で唯一自分だけのDNAを持ち、父親の遺伝情報はいっさい受け取らない。
    近年、このミトコンドリアが、癌や生活習慣病、老化に関係していると疑われている。
    はたして、ミトコンドリアにかけられた重大疑惑は真実なのか。

    [ 目次 ]
    第1章 ミトコンドリアとは何か
    第2章 ミトコンドリアはどこからきたのか
    第3章 ミトコンドリア―危険なエネルギー工場
    第4章 癌ミトコンドリア原因説の真偽
    第5章 癌ミトコンドリア原因説との対決
    第6章 ミトコンドリアと母性遺伝
    第7章 ミトコンドリア病で下された有罪判決
    第8章 ミトコンドリアの謎を解くモデルマウス
    第9章 老化とミトコンドリア
    第10章 功妙に隠されていた驚異の連携防衛網

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]
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    投稿日:2010.05.23

  • takosuke

    takosuke

    林氏の研究の足跡をたどる本

    情緒を捨てて、個人ではなく人類という種を維持するための
    戦略から老化や癌の存在を見直すと、それなりに納得のいく
    解釈ができる。
    癌は老化した世代をさらに早く終了させ、次の世代を
    楽にするために、そして種族維持をさらに確実にするために
    遺伝子にセットされた健全なプログラムではないだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2009.09.26

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