【感想】殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣

秦建日子 / 文春文庫
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
16
11
0
2

ブクログレビュー

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  • machinobu

    machinobu

    民間の科学捜査研究所に勤務することになった桐野 真衣。婚約破棄、リストラなど、どん底からのスタート。
    奇人変人ばかりの職場で、果たして、やって行けるのか?

    着任早々、連続殺人事件に遭遇することに。
    科学的根拠をもとに、真実に迫るが、そこには意外な結末が待っていた。

    プロローグで、殺人者と2人でお茶を飲むという、あり得ないシーンの幕開けにハラハラしますが、エピローグで、プロローグと繋がり、殺人者が明らかとなりますが、何と何と...
    これには、驚きですね(O_O)
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    投稿日:2022.07.10

  • じゅう

    じゅう

    「秦建日子」の民間科学捜査員を主人公とした新シリーズ『殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣』を読みました。

    『刑事 雪平夏見 殺してもいい命』に続き「秦建日子」作品です。

    -----story-------------
    『アンフェア』著者による、待望の書き下ろし!

    婚約破棄された上に、ダニ研究の仕事までリストラされた「桐野真衣(32歳)」。
    どん底から飛び込んだ民間科学捜査研究所では、勤務早々から、顔に碁盤目の傷を残す連続殺人に遭遇する。
    変人の同僚に囲まれながら科学捜査で事件に迫るが、そこには意外な結末が―。
    -----------------------

    顔に碁盤目の傷を残す連続殺人… 殺害された人物の凄惨な姿を想像すると、イヤ~な気持ちになる物語でしたが、、、

    テンポが良く、意外と爽やかなエンディングだったので、死体を想像する場面を除けば、愉しく読めましたね。


    『刑事 雪平夏見 殺してもいい命』でも使われていた演出ですが、、、

    第2章~第5章の始まりと最終章の最後に、某学校科学部の部活日誌が挿入されていて、真相解明のヒントになっているのですが、巧い具合に読者が微妙にミスリードする表現になっていて、最終章を読むまでは「狭山由海」が勤めるフリースクール科学部の部活日誌だと思い込んじゃいました。

    騙されちゃいましたね。


    第1章は、主人公の「桐野真衣」が殺人犯とお茶をするシーンから始まるのですが、これが叙述トリックで、殺人犯の性別が曖昧にしてあります。

    ここも、あえてミスリードするような表現が用いられていて、そこで固定観念を作ってしまうと、真犯人に辿りつけない展開になっています… まぁ、ミスリードした方が意外性があってイイかもしれませんけどね。

    この場面を最終章では、犯人の側から描いているのも面白い… このシーンで初めて、あーっ、こいつが犯人だったんだと気付かされました。

    いやぁ、意外な人物でしたね。

    巧みな叙述トリックが使われているので、映像化するのは難しそうです。


    本作品、神田法科学捜査研究所の特徴的なキャラクターがイイ感じ… シリーズ化してほしいですね。



    以下、主な登場人物です。

    桐野真衣
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員

    緋村数記
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員、チーフ

    梅原幸太郎
     神田法科学捜査研究所 所長

    朝倉健太
     神田法科学捜査研究所 科学捜査員

    松島ゆかり
     警視庁科学捜査研究所 科学捜査員

    藤城誠一
     警視庁捜査一課係長

    盛敏明
     警視庁鑑識課長

    飯塚憲一
     飯塚紡績社長

    狭山隆
     飯塚紡績営業部長

    狭山由海
     狭山隆の妻、フリースクール講師
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    投稿日:2022.06.26

  • mokamoca

    mokamoca

    この話、好きかもしれない。
    科学捜査には初心者の桐野真衣は、婚約を破棄され、仕事はリストラされ…それで、友人から紹介してもらった民間の科学捜査研究所に就職した。
    しかし、意外とこの仕事が向いていて、どんどんと成果をあげていく…が、警察の機関ではないので、独自の調査なので、なかなか聞いてはもらえない。
    それでも真実を明らかにしようという真衣のまっすぐな感じが気に入ってしまった!

    2022.3.9
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    投稿日:2022.03.09

  • kattebooks

    kattebooks

    ★3.5

    民間科学捜査研究所とか言うので、石原さとみ主演のTVドラマ『アンナチュラル』が頭に浮かんだんですが、ちょっと違いますかね?『アンナチュラル』の舞台のUDIラボは不自然死の解明を目的に設立されたという設定なので、民間科捜研と言うより、民間監察医務院と言う感じですが、この作品の舞台は、様々な化学分析を行うという設定ですからね。

    民間であるので、捜査はできません。でも、捜査しちゃうんですよねぇ。一応、最後に犯人までたどり着いていますが、民間なので当然逮捕できません。犯人と名指しされた人は、どうなんたんでしょうね?
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    投稿日:2021.06.15

  • ひるあんどん

    ひるあんどん

    ダニ研究の仕事をリストラされた上に婚約破棄されて民間科学捜査研究所に転職した桐野真衣。警察が追う事件と真衣が追う事件。科学捜査のシーンは科捜研の女を思い出しながら読んでいました。ただなんか犯人
    が・・・、なんか期待外れな部分と「えー!」て感じと。文章は面白くて引き込まれたけど読み続けたいかというと、う〜ん。続きを読む

    投稿日:2021.06.08

  • ゆづき

    ゆづき

    婚約破棄された上にダニ研究の仕事までリストラされた、マンションのローン有資格無の三十二歳の真衣が、民間科学捜査研究所に入社早々遭遇する、顔に碁盤目の傷を残す連続殺人事件。警視庁の科捜研や鑑識にも怯まず、指揮棒をくるくると回すチーフのもと体当たりする。意外な犯人が明らかになり冒頭に戻るのが定番的魅力。続きを読む

    投稿日:2018.10.13

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