【感想】いざ志願! おひとりさま自衛隊

岡田真理 / 文春文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
8
4
3
0
  • 自衛隊の顔が見える一冊

    一般的な日本人にとっては、ニュースでのお堅いトピックや、映画やドラマなどのフィクションでたまにお目にかかる程度の自衛隊。
    これを読むまでは、自分の中で自衛隊は漠然とした存在でした。

    本書では、
    予備自衛官の訓練で陸上自衛隊に通った、当時20代の女性であった著者が、わかりやすい、くだけた文体で内側から見た自衛隊について語っております。
    泥臭くきつそうな訓練の様子や、訓練中の生活の描写を通じて、中の人の考え方、顔や体温などが伝わってくるようで、
    自分の中での自衛隊に対する認識が、より具体的になったのであります。

    一般人にとって、存在の是非について議論が尽きない自衛隊のことを考えることはなかなかないでしょうが、お世話になりたくないけど、お世話になったら頼りになりそうな自衛隊のことを知って、少し考えてみるいい機会になる一冊です。
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    投稿日:2016.01.07

ブクログレビュー

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  • 臥煙

    臥煙

    知名度の低い予備自衛官補について実際に入隊した体験、50日間の過酷な訓練を描く。自衛隊に対する暖かな視点が何よりの魅力。

    27歳、酔った勢いで応募した予備自衛官補の試験。まさかの合格から過酷な訓練。普段体験できない自衛隊の過酷な訓練について面白おかしく描く。あまり顧みられることのない自衛隊員の日々の努力について、実際の体験から肯定的に語る。マニアでない一般人の視点が良い。

    発砲から25キロ行進など、厳しい40日の訓練を通じて筆者の心も成長していく過程は感動的。

    災害派遣など自衛隊の話題を見た多くの人に自衛隊の姿を本書を通じてもっと知ってもらいたい。
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    投稿日:2020.07.25

  • とさ

    とさ

    今まで知らなかった「予備自衛官補」についてだったり自衛隊についてだったり、とても読みやすかった。
    ただ、ちょっと文章のクセが強いなって…。

    投稿日:2019.08.25

  • sakura

    sakura

    このレビューはネタバレを含みます

    作家?の女性がひとりで自衛隊に潜入するルポ。
    現在、災害等に対して守っている自衛隊だが内部の事はまったく分からなかったが、
    本書では分かり易くしかもユーモア感ありで記されている。現在の安保の問題でも自衛隊は板挟みになってしまっているが、戦争はしない・抑止力としての安保という考え方は大賛成だ。自分の国及び大切な人を守るためのの武力は必要ではないか。

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    投稿日:2016.10.09

  • take2015

    take2015

    普段あまり意識することのない自衛隊を女性目線でやわらかく紹介。男が気付かないところに目が行き届いていて女性のしたたかさを感じる。自衛隊というどこかお堅いイメージをまるで感じさせないのが狙いなのだとしたら大成功。脱線した話の方が面白かったりして、でもしっかり中身は詰まっていた。
    新入社員の研修で自衛隊に体験入隊した記憶が蘇った。自衛隊は平時は遠い存在だったりするけれど、実は災害発生時に一番に駆けつけてくれる重要な存在。常に人命と結びついているのだから相当なストレスだと思うのに、縁の下の力持ちに徹する姿に脱帽します。
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    投稿日:2015.10.29

  • pokorit

    pokorit

    酔った勢いで資料請求し、30手前にして予備自衛官補になってしまった著者。そこから50日間の訓練を受け、予備自衛官になるまでの体験と、自衛隊への熱い想いが詰まっている。文章が軽妙でわかりやすいし、押し付けがましくないのが良い。一冊一気に読んでしまった。

    宿舎での生活から実弾射撃まで、実際にどのような訓練が行われているのか知ることができる。自衛官や予備自衛官の心構えには頭が下がる思いがする。そして戦争に絶対反対だからこそ、過酷な訓練が必要だし、それが全く無駄になることを心から願っているという気持ちが伝わってくる。

    文庫版では東日本大震災で初めて現実になった、予備自衛官招集についても触れられている。
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    投稿日:2015.08.05

  • ひるあんどん

    ひるあんどん

    文章は読みやすくて軽い感じですが、予備自衛官という一般的には知られていない制度ががよくわかります。というか私もこの本を読むまで知らなかった。
    著者は酔った勢いで申し込みをして受験し合格→採用→予備自衛官補→訓練→予備自衛官となり毎年所定の日数の訓練を続けているそうです。
    自衛隊内でしか買えないカップラーメンや年度末になると各自トイレットペーパー持参でトイレに行くなどコミカルな話から東日本大震災での初の予備自衛官召集など真面目な話も取り扱っていて最後まで楽しく読めました。
    著者の自衛隊への愛のあふれる文章もよかったです。
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    投稿日:2015.01.31

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