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常田佐久 / 文春新書 (8件のレビュー)
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総合評価:
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kohamatk
黒点やフレアの発生メカニズム、コロナが高温である理由が仮説ながら説明されていて、おもしろかった。 磁極は黒点数の極大期の時に入れ替わり、22年周期。 太陽の外側30%は対流層で、原子核と電子がばらば…らになったプラズマ状態。その内側に薄いタコクラインがあり、ここで磁場が強められている。その内側の50%は放射層。中心核で核融合が起きている。 表面では高緯度より低緯度の方が自転が速い(差動回転)が、放射層は緯度によらず同じ。両極を結ぶ磁力線にはプラズマ粒子が巻き付いているが、差動回転によって水平方向に巻かれて磁束線を生み出す。磁束線の内部の物質は外部に押し出されて軽くなって対流層を浮き上がり、熱が供給されなくなるために低温になって黒点となる。 黒点はN極とS極のペアで発生するが、その中間部分の磁場が失われた磁気中性線の上空にプロミネンスが発生する。黒点ペア間の逆向きの磁力線がつながると、磁力線に巻き付いているプラズマ粒子が上下に吹き飛ばされて、1000万度以上の熱を発生してフレアになると考えられる。フレアによってコロナが加熱されている可能性がある。続きを読む
投稿日:2016.01.01
文藝春秋公式
【太陽の活動低下は地球寒冷化の予兆?】太陽に異変が起きている。黒点数の減少、周期の長期化、4重極構造の兆候。最新データから太陽の謎に迫り、地球への影響を考える。
投稿日:2014.09.09
komi333
太陽の周期数や黒点の数も減っている。太陽に何が起きているのか、太陽からくる地球への影響はどんなものがあるのかを、わかりやすく説明した一冊。日本の今年の気候はどうなるんだろう…。
投稿日:2014.03.08
kiyosi
このレビューはネタバレを含みます
太陽の様子がどうもおかしい。11年の周期が長期化し、ここ20年の間には黒点数も減少。これらは何を意味するのか?2012年1月、太陽の4重極構造の兆候をとらえた観測衛星「ひので」の最新データから、人類にとって最も身近な存在、太陽の謎に迫り、地球への影響を考える。
投稿日:2013.10.03
takugon
今、太陽の黒点が少なくなっている状況、どういうことになっているのか、太陽の極が代わるのはどういうことなのか、興味深い話が書かれていて、また、わかりやすく書かれているため、すっと読めてしまった。いい本。
投稿日:2013.09.07
polyhedron
近年太陽活動は低下して,周期も延びてきてるそう。太陽研究三十年のキャリアをもつ著者が,この太陽の異変をつかみにして,太陽の科学とその歴史についてやさしく解説。 太陽については,黒点と磁場の関係,太…陽嵐などある程度解明されているけど広く知られてはいないことが多いし,まだまだ解明されてない謎もたくさん(コロナ加熱問題など)。身近な天体だし,とても魅力的。続きを読む
投稿日:2013.03.09
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