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川村元気 / マガジンハウス (722件のレビュー)
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総合評価:
細胞東京
66
若者が余命宣告をファンタジーで表現
ちょっとふざけたような書名が印象的で 本屋大賞にノミネートされていたので興味が ありましたが。私のようなおじさんが読む本では ないだろうと敬遠していました。しかし立ち読みで ちらっとながめたら、とても…面白い内容でした。 著者は、電車男、宇宙兄弟、おおかみこども、 などをプロデュースした川村元気さんです。 郵便配達のアルバイトをしている若者が、突然 脳腫瘍で余命わずかの宣告をうけます。 そこへ不思議な悪魔があらわれ「世の中からものを 一つ無くすごとに1日だけ寿命を伸ばしてやる」と 言われて取引します・・・ という感じでなんともバカバカしいようなファンタジー なのですが、主人公と悪魔や登場人物たちのキャラが コミカルで個性的ですぐに引き込まれます。 そして後半は、家族の絆というような感動ストーリで 泣かせます。 想像していたより、とても面白くて感動できる内容で した。 やはり本は、何でもまず買ってみて、読んでみる というのが醍醐味だなとあらためて感じましたw続きを読む
投稿日:2014.01.17
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トビ3
23
本当大切なもの、そうじゃないものってなんだろう
「身の回りのものを1つ消すことで、1日寿命がのびる」 自分だったら何を犠牲にして生き延びたい(その逆も)と思うだろう。 そう考えたときに、自分にとって大切なもの、そうじゃないものってなんだろうと考える…と 明確なジャッジってできない気がするなぁ。 「私が死ぬまでにしたいことは、全部あなたのためにしたいことだったのです」という母さんの 言葉があったけど、こういうことを言えるような人間になりたいなと思った。 続きを読む
投稿日:2014.02.27
いくみちこ
8
なくしてもいいものって何だろう。
2016年6月9日読了。普通の男の子が自分の余命が短いとわかって、でも寿命をのばす変わりに世の中のものを消していくという話なんだけど、元カノとの話も良かったし、レタスやキャベツの話、お母さんの話には泣…かされました。自分の命と引き換えにするものなんて、本当はない気がする。何が大切でなくしてもいいものとどうやって分別をつけるかって、本人の価値観だと思うけど、だからってむやみやたらに消してしまう主人公じゃなくてよかったと思う。でも、最初の電話は納得できたかな。携帯やスマホができてから、人間の日常生活は代わってしまったから、なくてもいい気はする。続きを読む
投稿日:2016.06.09
hokutaro
自分がいるから世界があるのか?世界があるから自分があるのか?
題名と表紙から詩的な文章を想像していましたが、いまどきの若い人が書くような文でした。悪い意味ではありません。 自分がいるから世界があるのか?世界があるから自分があるのか?自分がいない世界は?大事なもの…が世の中から消えてまで生きている価値があるのか? 人類が永遠に持ち続ける命題をポップに小説化した作品です。 でもやっぱ文庫化してからでいいかな。続きを読む
投稿日:2013.11.10
rams
5
表紙は反則的に素敵ですが
良くも悪くも映像的な話でした 感動的ととるか自己中心ととるか 好き嫌いが分かれる作品かもしれません
投稿日:2013.10.22
ちぇる
ジャケ買いから~
表紙が可愛くて、前評判や好きな映画のプロデューサーさんの著者と知らずに購入しました。 猫が世界からいなくなるってどういうこと??と思いながら、 軽~い文章から物語に導入されていくのです。 しかし文…のタッチとは裏腹に 日々の当たり前にあるものが在るがゆえに見えてこない、 そんな、大切だけど認識していない心や 分かってはいるけれど見ないふりをしてしまう心を 改めて文章にしたためてある気がします。 軽く寝る前に読もうと開きましたが、 明日の朝は目がハレてしまいそうです。。。 続きを読む
投稿日:2014.11.16
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だしまき
登場人物が少なく、主人公の心情描写がとても多かった。気になる最後だったけど、ここで終わらすのが良いところだとも感じた。
投稿日:2024.04.13
1867154番目の読書家
このレビューはネタバレを含みます
死を宣告された主人公の前に悪魔が現れる。その悪魔は「何か世界のものを一つ消す代わりにお前の命を1日伸ばしてやろう」と告げる。1週間の間1日ずつ周りのものが消えていく中で、大切な思い出やものがあるからこそ美しい世界といったものを痛感していく。最後は隔絶していた父との蟠りが解け、心理的に父に近づいていく様子が見なりに現れていった。 個人的に当たり前のものが無くなったときに自分だったらどうするのか、家族への接し方という点で私自身を重ね合わせて考えることができた面白い作品だった。
投稿日:2024.02.15
やっさん
猫は好きじゃけど、実は猫アレルギーですw ってな事で川村元気の『世界から猫が消えたなら』 体調不良かと思い病院で診察すると、脳腫瘍のステージ4と診断される主人公。 余命長くて半年、ともすれば一週…間も危ういという……。 絶望に襲われながら家に帰ると、やたら明るい自分自身にそっくりな悪魔と名乗る者が居るw その悪魔に寿命が延ばせる取引を持ち掛けられる。 この世界から一つ何かを消すと、その代わりに1日の命を得る事が出来ると言う。 その消す物は悪魔の気まぐれで決めていくんじゃけど……。 人間は色んな物や事によって不自由な枠組みの中で安心を得ている。 便利に成ってるはずなのに不自由に生きて安心感を得ている そして猫から教えられる家族愛と言うかw ユーモア有り、考えさせられる事も有り、猫をギュとしたくなるお話じゃったなぁ♪ 2016年13冊目続きを読む
投稿日:2024.02.12
学生
泣けた。面白かったかと聞かれると難しいが、良い本だとは思う。「便利は不自由」この言葉には共感しかない。
投稿日:2023.12.16
Steve Austin
『 人は思うだけで幸せにも不幸せにもなれる』…なかなかその域には達せず。。 『母さんは自分が旅に行きたいわけじゃなかった…父親と仲直りして欲しかっただけだった』ここら辺から泣く (/_;)
投稿日:2023.10.29
nattak
さえない一人暮らしの若者のところに、急に陽気な悪魔が表れて若者の生活を変えてゆく、大切なことに気づかせてゆくという展開は、昔読んだ「夢をかなえる象」の物語と似ているところがあると思った(悪魔か神様か…という大きな違いはあるのだが)。自己啓発本というわけではなくて読みやすい本なのだが、何を言いたかったのかというとわかったようなわからないような。続きを読む
投稿日:2023.10.27
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