【感想】南国少年パプワくん1巻

柴田亜美 / 月刊少年ガンガン
(38件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
22
5
7
0
0
  • シリアスとギャグの絶妙な配合!

    幼い頃、紙版がばらばらになるほど愛読したマンガであるが、
    改めて電子版で読んでみて、作品の構成力に感心した。

    7巻、という長さである。決して長い方ではないだろう。
    しかし、そこで語られるストーリーは壮大だ。

    主人公のシンタローはわけあってパプワ島なる南の島に漂着してしまう。
    そこで何だかやたら強いパプワ少年と、ブサ可愛い犬のチャッピーと出会い、
    「今日からお前も友達だ!」と言われ、島で召使いとして暮らす(友達とは一体・笑)

    島に住む奇怪な生物(敢えてナマモノと読ませるところに作者のセンスを感じる)
    に振り回されるギャグパートと入り交じる形で、
    シンタローが所属していた「ガンマ団」の刺客との戦いが展開する。
    まあ、こいつらも愛すべきバカなのだが(笑)

    組織の秘密、父や叔父・弟にまつわる秘密、そして、パプワ島の秘密・・・
    かなり複雑で壮大な話なのだが、単行本7巻という長さが絶妙なのだろうか、
    殆どダレるところがない。

    シンタロー(青年)、パプワ(子ども)、そして中盤から華麗に活躍するおじさんたち。
    結構、読む年齢によって感情移入するところが変わってきて何度も楽しめる重層性があるなあ、と再び感心。
    まあ、私は最初からおじさんたちに夢中だったのだが(笑)
    特に4巻表紙左の美麗なおじさま(43)に(笑)

    今回再読してシンタローの

    「俺は知らなかったんだ 歳をくうほど人は弱くなるなんて!
    泣きてえことばかりだなんて知らなかったんだ!!!」

    という言葉に対するパプワの答えが何かぐっと来た。
    前は、美麗なおじさまに夢中で(笑)そこはあまり印象に残っていなかったのだが、
    それは私が歳をとって泣きたくなることをたくさん経験したからだろうか。

    ドSなギャグ満載なんだが、根本的なところですべての人物やナマモノへの愛を感じる。
    ギャグ漫画というのはそうでないと、何だか笑えない。
    そういう意味で、この物語は素晴らしいギャグ漫画で、涙無しには読めないシリアス漫画である。

    決して長くない物語の中に、魅力的な人物とストーリーが凝縮されていて、
    何度も読み返し、空白やその後をどれだけ想像してわくわくしたことか。

    続編にあたるPAPUWAという作品が本作品の4年後という設定で出ていて、
    楽しく読んだのだが、やはり本編7冊の凝縮されたエネルギーは忘れられないものとして残っている。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.26

ブクログレビュー

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  • kei2007jp

    kei2007jp

    小学生の頃、(アニメも見てたけどずっと前におわってたと思う)兄が黄色と黒??のパプワ君の6、7巻??を借りてきたのを読んで、泣いて泣いて何度泣けたことか。感動したなー。私のせいか分からないけどみごと借りパクになってた。高校生になって『PAPUWA』と出会い、こうして新装版??を買い直した喜び。
    しかし元祖『南国』の方もさすがにおもしろい。
    シンタローが島になじんでいくのが感じさせられていいですね。
    チャッピーとパプワ君とシンタローの寝顔のスリーショットがPAPUWAの三人と同じ構図でときめきました。読み返さなければ気づかなかった。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • ひかり

    ひかり

    あの感動をもう一度!!
    パプワくんとシンタロー……
    最高の二人にまた逢える!!
    もちろん、あの柴田ギャグも何度でも!!
    しゃべる動物に、網タイツはいた鯛!?
    そんな“ナマモノ”初体験もココにあります!!続きを読む

    投稿日:2017.12.17

  • anvie

    anvie

    昔魚が編みタイツを履いているアニメが好きだったな、
    という記憶のもと読んでみた。(読んだのは昔のもの)

    最前線なのではのボーイズラブや
    徹底されたギャグコメディ。
    パプワ君の男らしさと
    シンタローの優しさ、
    ちゃっぴーの可愛らしさ、
    脇役のドギツさ。
    ただのコメディなんだけどたまに泣けるじゃあないか。
    うん、いい漫画だと思う。
    続きを読む

    投稿日:2012.03.24

  • きな

    きな

    持ってるのは初期の方だけど画像がないのでこちらで。
    ナマモノとシンタローがバカやってる頃が大好きです。たまにきゅんとくる何かがある。

    投稿日:2011.01.03

  • 抹茶プリン

    抹茶プリン

    実際に所持しているのはあの一色カラーに絵がひとつというシンプルすぎる初代の単行本の方ですが
    せっかくなのでサムネイルが綺麗なこちらで。

    柴田亜美先生自体、ドラゴンクエスト4コマの時から好きだったのですが、この作品でもっと好きになりました。
    ぶっとんだハイテンションギャグと吹き荒れる鼻血と飛び散るギャグ涙。
    ナマモノにも大いに笑わせていただきました。

    中盤からじょじょにシリアスな展開も混じり始め、最終的には感動的に終わりましたが、全体を通してとても思い出深い漫画です。

    それにしても作中の柴田先生の画力の上達ぶりはすごいです。
    続きを読む

    投稿日:2010.12.26

  • ペン山アデランス

    ペン山アデランス

    昔あまりに好きで今ほどでないけど分厚いガンガンを3年分くらい部屋に積んでたら親に怒られました。僕はクサイセリフとか嫌いじゃないです。

    投稿日:2010.08.11

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