王妃マリー・アントワネット(上)

遠藤周作 / 新潮社
(57件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
20
20
9
4
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ざぼん

    ざぼん

    王妃マリー・アントワネットの華やかで孤独な宮廷での生活が、マルグリットという架空の最下層の娘の暮らしと対比されます。ノストラダムスやサド侯爵など同時代の有名人もたくさん出てきます。

    投稿日:2018.11.07

  • コジコジ

    コジコジ

    マリー・アントワネットの壮大な一大歴史叙事詩を遠藤周作氏が描く。アントワネット氏の豪奢で絢爛な面だけでは品性を保ちながらもフランス革命前夜の時代に翻弄される姿が印象的に描かれる。史実を、マルグリットやフェルセンのフィクションで照らすことで、さらに物語的な深みが増している。マルグリットとサド侯爵のやり取りはもちろん架空だがひょっとしたらこういうエピソードもあったのではないかと思わせるのは遠藤氏の極めて高度なレトリックの結果だろう。特にギヨサンとサンソンの話は結果皇妃自らが裁かれることを知る我々にとっては不気味にそしてなにかもの哀しい。

    教科書で見る浮世離れしたアントワネット氏の姿ではなく、純粋な14歳の少女から王妃としての自覚と品格を備え毅然とした態度で社交界で振る舞う姿が印象的だ。ひとりの女性としてどうであったか、マルグリットの嫉妬と羨望の眼を通してアントワネットの僥倖と苦悩が描かれる。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.29

  • まさ

    まさ

    フランス革命に消えたフランス・ブルボン家の女王マリー・アントワネットを描く物語。マリー・アントワネットがオーストリアからフランスへと嫁ぐ場面から始まる。そしてそれを恨めし気に眺める、パン屋の奉公少女マルグレット。この2人を軸にストーリーが展開してゆく。
    マリー・アントワネットは、まだあどけない少女ながら宮廷政治に大きな影響を持つ立場となり優雅な暮らしながら自由も何もない。時には孤独を感じることも。ルイ15世の愛人デュバリー夫人との対立など、トラブルも起こす。
    マルグレットは、パリに出てきたものの、娼婦となりその日暮らし。自らの世話をしてくれた兔のおばさんの逮捕をきっかけに、王家や貴族への恨みをますます深いものにしてゆく。物語のアクセントの存在として、サド侯爵がいる。遠藤周作の『留学』という短編集におさめられた、「汝も、また」という短編はサド研究者の話であった。サド伯爵が破廉恥罪で投獄されたり、活躍(?)したのはこの時代だった。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.05

  • shirogb250

    shirogb250

    このレビューはネタバレを含みます

    史実にある部分とフィクションを織り交ぜて、フランス革命前後を実におもしろく描いています。しかしここで言う「フィクション」とは、虚構とはまた違ったものだと思います。
    史実にある点と点をつなぐ時に、「どうやったらこの点がつながり得るか」というあたりを実にクールに、そして情熱的に考えてできたのがこの作品なのではないでしょうか。
    ハイライトは「首飾り事件」辺りだと思います。史実は史実としてちゃんと記述し、その裏事情をおもしろく、そして緻密に描いています。山師カリオストロを黒幕として登場させたあたりはさすがとしか言いようがありません。
    主人公は題名の通りですが、たくさんの登場人物が作者に命を吹き込まれ、生き生きと動いています。実によく作られた群像劇だと言っていいと思います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.10.14

  • ちい

    ちい

    なにやら私のマリー・アントワネットの印象に変化が。
    彼女の行動に、気持ちに、どんどん引き込まれていきます。
    上巻は、オーストリアから嫁がれる日からあの有名な首飾り事件まで。さて、後半に進むとします。

    投稿日:2017.02.09

  • マイケル

    マイケル

    この作品を読みながら感じたことは、この王妃がここまで浪費をして、民衆に憎まれなかったら、フランス革命はあそこまで血で血を洗う極端に残虐な結末になることもなかったであろう。少なくとも庶民に愛された王室であったなら、王も王妃も処刑されることもなかったのではないか。続きを読む

    投稿日:2015.06.13

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。