【感想】共喰い

母は強し

暴力的な父親を持ち、自分もいつかああなってしまうのではないかと恐れている高校生が主人公。血は争えない――そんな心の葛藤を抱えながらも、幾分幼さの残る描写に、精神のアンバランスさとリアルさが感じられまし…た。
印象的だったのは、彼の母親が、過酷な状況の中でも力強く生きていること。同時収録の『第三紀層の魚』にも強い母親が登場します。続きを読む

共喰い

話題が過ぎて、いまさらやけど、読んでみました。
描写がとても面白かった。流石に賞を取っただけの事はあります。
もう少し長かったら良いのになぁ～と思いました。

もらっといてやる

芥川受賞「もらっといてやる」で有名になった作品。解説の通り、自分の中にある、どうしようもない父親との共通点を見つけ、葛藤する主人公。情景描写にすぐれ、裏寂れたような田舎の泥臭い場所を想像させる暗い文章…。最後は、想像できる結果で終わる。この作者ならば、このような文章だと納得できる作品続きを読む

作者の人柄にこだわるな

この小説の中では、
方言を会話に取り入れ、小さな共同体が作りこまれている。
濃密な人間関係を避けられない彼らはの行動は、
そのなかでぐるぐると回らざるを得ないという条件に縛られる。
性と血をめぐる問題…を扱うことにより、本人たちが気づきかけている
人と人の間が濃いことに対する窮屈さを一層浮き彫りにしている。

希薄な社会になれてしまった都会の人びとには、少々重いかもしれない。
だが、その重さを体験できるのが、本作である。

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短くて、さくっと読める、そして

すこしづつ、読み直すと、
色々な描写が、気持ち悪いほどに、出来事と
噛み合い引き込まれます。

ちょっとパス

覚悟はして読みましたが，ちょっとパスです．描写が特別過激な訳ではありませんが，読んでいて気分が乗らない，そんな作品で，私には合いませんでした．次の作品も手には取らないかな．