【感想】国芳一門浮世絵草紙1 侠風むすめ

河治和香 / 小学館
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • 読書でお江戸

    歌川国芳の娘の登鯉を主人公にした国芳一門の物語。
    江戸の市井の暮らしが生き生きと描かれていて、べらんめい調のいなせな言葉にのせて、その日暮らしに全力な活気にあふれる江戸の町を覗き見しているような楽しさがあります。
    1巻は出だしとしてはまずまず。
    時代小説はお侍の話が多く、どこか他人事だけれど、このシリーズを読むと、江戸に暮らす人々に変な愛着めいたものが不思議とわいてきます。
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    投稿日:2015.05.13

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  • なー

    なー

    あらら、浮世絵の話はあんまり出てこないのね、このシリーズ。国芳の娘・登鯉の青春ものだわ。しっかし、凄まじいなあ、〈御趣意〉こと天保の改革。特にこの本は、町人目線で幕府側の意向は全く見えないから、ホント、どんどん生きてるのが嫌になりそう。そしてこの状況下を面白がり、しなやかに生き抜く国芳は、いっとうステキだ。こんなお父っつあんを持っちゃあ、なかなか登鯉も嫁に行けないな(笑)続きを読む

    投稿日:2022.06.03

  • advicekiyomidosu

    advicekiyomidosu

    作者、河治和香さんは江戸風俗画家三谷一馬氏に師事。江戸の風俗を学んだ、日本大学芸術学部卒の作家。
    江戸の浮世絵画家といえば、葛飾北斎、そして次は歌川国芳だろう。
    歌川国芳も多作な画家だ。家族の他にも弟子達食い扶持を稼がねばならなかったからだし、また愛情深い人物なのだ。
    そんな国芳に弟子入りした面々も癖が強いものばかり。明治時代にまたがるこの時期に活躍しているし、エピソードが多い。

    江戸の風俗も詳しく描かれているが、何にもましてこの親子の関係が面白く愉快。
    他の時代小説にも参考になるほどの江戸文化の詰まった濃厚なシリーズ!
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    投稿日:2021.04.16

  • ホースケ

    ホースケ

     江戸末期、天保年間の町絵師最大一派、歌川国芳の一門を描くシリーズ第一巻。
     本作は国芳の長女、登鯉の視点で描かれる。

     隅田川に流される、磔にされた女、それと男の生首が江戸っ子たちの話題に上がる。
     旗本に嫁いだ女が男と駆け落ちしただの、男が女を寝取っただのと、いろんな噂が飛び交う江戸の町。

     ちょうどそのころ、国芳に入門したいいところの坊主、周三郎が写生に使うと川から拾ってきたモノは、女の生首だった。
     腰を抜かす国芳の弟子たち、そこへ乗り込んでくる岡っ引き。

     この事件が元で南町奉行が入れ替わるのだが、そのころから江戸には禁制の嵐が吹き荒れる。
     世にいう、天保の改革。
     錦絵への制限が増えていくも、国芳は江戸っ子の気風と啖呵で新たな画法を編み出していく。

     すぐに国芳一門から家に連れ帰られた周三郎、のちの河鍋暁斎である。
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    投稿日:2021.01.04

  • yuzudoufu

    yuzudoufu

    江戸の暮らし・風俗を、国芳の娘の視点から軽妙なタッチで描いていて、知らない細かいエピソードが多く勉強になる。

    投稿日:2020.07.08

  • 綱吉

    綱吉

    登鯉ちゃんは可愛いなあ。
    勢いで書いたものを勢いで読んでいる感じ?
    私は好きだけど、好きじゃない人は好きじゃないだろうなあ、というのもわかる。
    荒々しい書きぶり。
    でも、登鯉ちゃんが可愛いんだよなあ。

    投稿日:2019.08.21

  • kaze229

    kaze229

    江戸の天保期といえば
    ヨーロッパではモーツァルトが活躍していたころ

    日本にも
    魅力的な人たちがいました
    はい 北斎、広重、英泉、国貞、貞秀、
    そして、国芳さん
    江戸の町を舞台に
    国芳さんの娘、登鯉さんの目線から
    見た
    浮世絵師たちの暮らしが
    描かれる

    いゃあ
    面白いなぁ

    そういえば
    少し前に読んだ「おもちゃ絵芳藤」
    の絵師 芳藤さんも 国芳一門
    でした

    もちろん、
    この一冊にも登場されます
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    投稿日:2018.04.05

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