【感想】つやのよる

井上荒野 / 新潮社
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
1
4
13
8
2
  • 死の間際に何を思うか

    読み終えるのがまどろっこしかったです。
    好みではありませんでした。
    主人公が今一つ、つかみどころがなくて。

    投稿日:2013.11.01

ブクログレビュー

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  • キョウヘイ

    キョウヘイ

    井上荒野祭り。本人に語らせずに関わった人間たちの口を借りて艶というその人物を描くってこの手法は、「悪女について」かあるいは「横道世之介」か?と思って読み進めたけど、そこは井上荒野だわ。直接的な描写はほとんどせずに、読者に想像をさせつつ艶って女性を描こうと物語は進んでいくし、それぞれ単体で短編として見てもそこそこ成立してる。読み終えても、艶ってどんないい女だったんだろう、悪い女だったんだろう、って思いが残るのは作者の思う壺か。しかし井上荒野が描く中年女性にはすごくリアリティを感じるのに、彼女が描く若い女性にはあまりそれを感じないのは何故なんだろう。読んでる自分が中年だからなのか。続きを読む

    投稿日:2021.12.02

  • ビビビガ光線

    ビビビガ光線

    このレビューはネタバレを含みます

    井上荒野先生の小説が読みたくて、映画化されている小説なので読んだ本。井上先生の著作で初めて読んだ本。共感できるキャラクターや好きなキャラクターがほとんどいなかったので、あまり作品の中に入り込めなかったが、松生艶の描き方がプロの作家じゃないとできないやり方だと思った。井上先生の別の作品も読みたいと思った。

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    投稿日:2018.10.27

  • fufumoco

    fufumoco

    オムニバス形式ものが好きなので、みんなが直接でなくとも艶につながっているのが面白かった。
    ラストだけ松尾(男)の話。もうただの執着というか…。こういう人っているな。映画も見てみたい。

    投稿日:2018.04.18

  • mariewakahara

    mariewakahara

    このレビューはネタバレを含みます

    ざらざらと何かが引っかかるような、なんとも言えない読後感を味わうのは初めて。少し前に流行った『イヤミス』とも異なる。
    …多分、三十代後半の今だからこそ(うわ、面白い)と思えたのだと思う。
    目の前がぐらぐらするような展開は決してないのだけれども、どの章にも不思議な爽快感があった。

    個人的には、艶を看取った看護師がすき。

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    投稿日:2018.01.08

  • esorahibiki

    esorahibiki

    次から次に男を翻弄する女、艶。彼女が死の淵に立たされたとき、夫は艶と関わった男たちにそれを知らせようとする。男たち目線ではなく、男の周りの女たちの目線で物語がすすんでいったのが印象的。艶目線では一言も物語は語られてないのに、艶にすごい存在感を感じたのは筆者の文章力なのかも。夫、松生の章ではどんな情念が語られるのかと思ったけど本人は至って淡々と忙しい日々に流されるように生きていて、はたから見れば波乱万丈な人生も本人たちからすると意外と淡々と日々が流れていってるのかもと思わされた。続きを読む

    投稿日:2016.03.29

  • iLeader0122

    iLeader0122

    行間を読むことに慣れてない自分には、はじめは女性がただただ怖い生き物にしか感じない小説だった。
    ただ最後まで読むと印象が一変する。涙が出てきさえする、そんな人間味溢れる一冊だ。
    こんなに息が詰まる本は初めて読んだ。ただ、また数年後に読んでみたいと思う本だ。続きを読む

    投稿日:2016.02.23

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