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貴志祐介 / 角川文庫 (960件のレビュー)
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総合評価:
Maxwell
18
感動のサスペンス,青春小説
読んでいる最中は,主人公の秀一にすっかり感情移入してしまって彼の「犯行」が露見しないかとドキドキし, 読み終えた後は胸がきゅんとして,その後数日はふとした時に本の内容を思い出しては切ない気持ちになって…いました. 私のつたない文章力ではとても表現できませんが,こういうのを「感動した」と言うのだと思います. こんな本に出会ったのは久しぶりです. 試験の前とか,たくさん仕事がある日の前には読まない方が身のためです. そうでないと,勉強や仕事に集中できないかもしれません. 続きを読む
投稿日:2013.09.28
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み完成人
8
高校生が挑む完全犯罪…なんだが…
完全犯罪の立案、準備、実行…と、 次はどうなるのかと、ぐいぐい読ませる内容は さすが、貴志祐介氏の作品である。 けれども、主人公には共感できなかった。 アル中?の高校生 10年ぶりの再会なのに、10日…で犯行計画? 自分は相手を殴ることもできないのに、同級生には 家庭内暴力をけしかけたり、柔道技をかけたりする。 ラストにしても、 相手にも家族や大切な人がいるだろうに… と、憤りを感じてしまう。 若さ故の過ちなのか、他人を見下す賢い高校生が、 自己中心的な考え方で破滅への道を突き進む。 10代、20代のまだ若い自分が読んでいたのなら、 感情移入できたのかもしれない。 歳を取り過ぎたのかな? でもこの作品、作者が40歳の時に書かれている。 犯罪の正当性を感じさせて読者に同情させるのか、 疑問視させるのか、作者の意図に混乱してしまった。続きを読む
投稿日:2014.05.25
ほーじー
6
タイミング
幸せな家庭に突然降りかかってきた不幸。母親と妹を守るため立ち上がる少年。 久しぶりに再開した女友達。もう少し早く出会っていれば、もう少し早く事情がわかっていればという。。。 タイミングのせいにしてはい…けないですが、こんな悲しい事件は起きなかったのではないでしょうか。 続きを読む
投稿日:2013.10.19
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5
家族愛と、完全犯罪の代償
母と妹を想う17歳の高校生、秀一が抱える孤独と言葉にならない切なさが痛烈に伝わる感動のミステリー作品。三人での平和な暮らしを乱す、恐ろしい闖入者。ただただ家族を愛しただけの、人間としては未熟な青年が背…負わなくてはならなかった現実の重さに、涙が溢れてきます。本作の著者は、巧みな密室トリックで日本推理作家協会賞を受賞した『硝子のハンマー』や、圧倒的な殺人サイコパスを描き山田風太郎賞を受賞した『悪の教典』など、推理小説、SF、ホラーのジャンルで衝撃の作品を生みだし続ける貴志祐介。決して不幸な人間ではなかった秀一の人生は、こんな結果にしかならなかったのか。ただのミステリーでは済まない、憤りと熱い思いがこみ上げてきます。(スタッフO)続きを読む
投稿日:2013.09.20
でんきぶらん
正義とは何か
高校生が家族を守るためにと犯罪に手を染めてしまう。 ラストには言葉に詰まってしまった。
投稿日:2014.07.08
ぬたぁ~ん
2
完全犯罪
完全犯罪なんてするもんじゃありませんが、読んでいると秀一を応援してしまってる。貴志祐介の今まで読んだ作品とはまた違った雰囲気でした。
投稿日:2015.09.03
"powered by"
gang
面白かった。 貴志祐介さんの作品は初めてだった。 いわゆる倒叙形式で完全犯罪のシナリオが描かれていく。 前半はなかなかのっていけなかったが、だんだん次がどうなるのか気になって引き込まれた。 でも、ラス…トがなにかもっとひねりがあるのかと期待していたけど、わりとすんなりと終わったので拍子抜け感があった。続きを読む
投稿日:2024.04.06
mai
計画がどうなるか、めちゃくちゃハラハラした ミステリーというよりかは、だけど 人間関係とか心情がりあるで切なかった
投稿日:2024.04.05
1902482番目の読書家
家族を守るため完全犯罪を計画する高校生 無事に成し遂げたかとおもったか、ささいなことから綻び始める その決意する心理から、その後の心理描写まで一気に読んだ 余談だがホラー系かと思ったが、サスペンス系の…作品だった 貴志祐介の作品は読後感は重めになるが、また読みたくなる不思議な魅力がある続きを読む
投稿日:2024.03.25
イナバくん
このレビューはネタバレを含みます
1人目の殺人を決意する瞬間の心理描写が迫力あって好き。 殺す以外の解決策が無いのが貴志祐介の作品らしい。。 結末は全く納得できない。 家族の幸せを思って、2人殺して自殺することで、かえって不幸に突き落としてる。
投稿日:2024.03.24
久能整
犯人の視点のみで描かれる倒叙ミステリー。母と妹と三人で平和に暮らしていた高校生の櫛守秀一は、ある日突然別れた母の元夫が無理矢理居候し、傍若無人の限りを尽くす様子を見て、このままでは家族が滅茶苦茶になってしまうと悟った彼は、完璧な完全犯罪を計画していくことになる。完璧だったはずの殺害計画が予期せぬミスや思い違いで綻びが生じ、徐々に追い詰められていく様子は読んでいて胸が痛くなった。ラストの主人公の決着の付け方は賛否両論あると思うが、彼の家族や恋人への想いを考えたら妥当な終わりかただと思った。(だとすると警察が迂闊すぎるというかやらかした、とも捉えられるが…)
投稿日:2024.03.20
し
「日常」を取り戻すために行った行為は、最も「日常」を遠ざけてしまうような行いだった。 すべてが終わったあとに、大切なことに気づくという、やるせない物語。
投稿日:2024.03.17
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