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薬丸岳 / 角川文庫 (100件のレビュー)
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総合評価:
九州男児
14
またまたやってくれましたね…
薬丸氏、またまたやっちゃって くれましたね。 この人の作品読むと、ホント… 「正義」という言葉の定義が わからなくなりますね。 本作品では、数パターンの 殺人事件被害者の遺族のことや、 加害者自身のこ…とが出てきます。 実際、「こうなんだろうな」と 思ってしまうし、イライラしたり ドキドキしたりと大変です。 主人公自身が被害者遺族なのですが、 今回の薬丸作品は主人公だけを見れば 救われたのかな、と。 似た題材を使っても毎回、表情の違う 作品に仕上げてくる薬丸氏に 「あっぱれ」と言いたい作品でした。続きを読む
投稿日:2015.01.25
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shimba
7
私だったら。。。最後スイッチを入れると思う。。。
犯罪の(特に殺人の)加害者、被害者、 その当事者だけでなく家族、友人がどうのような影響を受け、 どのような生活をしているか、にスポットを当てた作品。 犯罪前歴者の追跡調査を行いながら、自らも犯罪被害者…家族としての立場にいる佐伯。 何が善で何が悪か、 どうしたら罪を償ったことになるのか、 どうしたら被害者(家族)はできるだけ平穏な日々を送っていけるのか、等々。 考えさせられることが多かった作品でした。 作品中いくつものストーリーが重なり合って、すごく面白かったのに、 エピローグは王道的な感じで、ちょっと物足りなかったです。 続きを読む
投稿日:2016.03.11
yasuayu62
3
犯罪被害者と赦しというもの
初めて読んだ薬丸作品でした。 面白いという表現は適切ではないかもしれないが、読みながら感情移入しつつも 自分ならどうなのか?と考えさせられた。
投稿日:2014.10.01
cicimama
2
人が人を裁くことって…難し過ぎる。
レビュー・・・深過ぎるテーマで難しい。 いつも思うのですが、司法って何??少年法の改正って・・・。 人間の不条理を鋭く刳。 胸が締め付けられるほど刹那いです。
投稿日:2015.04.05
kirinm
哀しすぎる。
あまりにも哀しい。 エピローグで、少しだけ救われる。 でも、やはり哀しい。
投稿日:2015.07.10
レビューネーム未設定
さらっと一気読みできた。
犯罪者と犯罪被害者の家族がテーマという、深く重い題材の割には読み手を飽きさせず、ほとんど一気に読めました。考えさせられる部分も程よくあり、私は満足しました。この作者さんの本は多分初めて読んだのですが、…この方の他の作品も読んでみようと思います。最後も良い。続きを読む
投稿日:2019.07.02
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mokamoca
探偵事務所で働いている佐伯には姉を殺された過去がある。 ある時、事務所を訪れた老夫婦から、息子を殺した男が少年院を出たので調査して欲しいという依頼を受ける。 そして、その後は所長の木暮が犯罪加害者の追…跡調査を売りにし始める。 佐伯は自然と姉を殺した犯人を探し始める。 家族を殺された遺族は、その犯人を赦すことは出来るのだろうか。 そして、加害者たちの反省はどういうことで示されるのか…難しいテーマだと思う。 2024.3.25続きを読む
投稿日:2024.03.26
ゆう
薬丸岳さん!って感じの内容。社会派ミステリーなので考えさせられることが多い。 犯罪被害者遺族はどうしたら犯人を許せるのか。許せる時なんて来るのだろうか。って自分に置き換えて考えてしまった
投稿日:2023.12.20
y u
このレビューはネタバレを含みます
読みやすく面白い 探偵 佐伯修一の元に入る依頼を1章の区切りとして展開していくため短編が集まったような構成 ただ短編と言いつつも話が大きく変わるわけではなく佐伯が向き合い続けている姉の事件への誘導になっており、結末の説得力があった 服役を終えた人間のどんな姿を見て『赦す』とするのか 善良な人間として直向きに働いていたら きっとそんな姿を見ても、『赦す』とはならないと思う
投稿日:2023.08.19
bubu-o
重いテーマ。 罪を犯す方にも 犯された方にも 傷は残ります。 人を傷つける人にはなりなくないなぁ。
投稿日:2023.07.10
yoru
※ 15年前に姉を殺された主人公(佐伯)が、 探偵として働きながら加害者たちを探し出し、 犯人に姉が感じた以上の絶望と苦しみを 味合わせて復讐を遂げようとする。 大切な人を失った瞬間から、心が死んだ…ように 変わってしまった遺族たちはどんなふうに 犯人が変われば赦すことができるのか。 そもそも大事な人の命や尊厳を奪い、その後、 生き続ける相手を赦すことはできるのか。 憎しみと悲しさを抱え続ける主人公や被害者 家族たちが、救われるまでの心の葛藤の物語。 続きを読む
投稿日:2023.04.08
mutotsu55
犯罪被害者遺族のための犯罪加害者の追跡調査とその後の展開を描く衝撃作。息子を殺された父親、弟を育児放棄という形で失った兄、身内が犯罪加害者になってしまったために苦しみぬいた母娘などなど。どこまで行っ…てもぬぐい切れない思いがある。 そんな人たちが犯罪加害者の居場所を知ったとしたらどうなるのか。それが本作のテーマ。初めは連作小説のような展開だが、徐々に主人公である元警察官、今は探偵事務所で探偵をしている佐伯修一が自分自身が巻き込まれた犯罪加害者との対峙という展開に集約されていく。 本作を読んでいると、加害者を守ることは、被害者遺族が犯罪を犯さないためのある意味での抑止力にもなっているのではないかという気もしてくる。 この著者の作品は重たいテーマに直球で挑んでくる印象を受ける。続きを読む
投稿日:2023.01.31
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