【感想】アオイホノオ(1)

島本和彦 / ゲッサン
(66件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
24
18
16
1
0
  • ひと昔…いやふた昔ほど前の漫画家を目指す若者の話

    芸術大学で漫画家を目指す若者が主人公。

    昔のオタクあるあるがたくさん出てくるのでそういうのに興味のある人は面白いかも。そうでもない人にはそんなに面白くないかも。例えば当時はビデオを持っている人は限られていたので、みんな放送時間にはテレビの前に張り付いたりとか…。その時代の真性オタクって母数が少なそうだからこのネタに共感できるような読者ってあまりいないのではないだろうか…。

    主人公はそんな時代の中で、オールナイト映画を夜通し繰り返し見たり、新しいジャンルの漫画に驚いたり、様々な刺激を受けて成長(?)していく。やる気のあることを言う割にはなかなか行動に移さなかったりするのは現代にも通じるところかも。

    古いネタが続くので人によってはあまり引きつけられないかも…。昔の漫画家(の卵)の整体が気になる人には向いてるかもしれない。作中に某アニメの監督で有名な庵野さんが随所に出てくるのでファンなら楽しめるかも。

    漫画が好きでアニメが好きで特撮が好きな懐古主義の人に是非。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.08

  • 暑い

    熱い、ではなく暑苦しく、もだえるほど気恥ずかしく、ちょっと切ない。

    投稿日:2013.10.10

  • あのウルトラマンは庵野さんだったのか

    「あのウルトラマン役は庵野さんだったんだ。このまんがを読むまで結びつかなかった」という私の感想にシンクロできる人にだけオススメ!します。
    意味分からんぞと思った人にはハードルの高いマンガです。
    当時、ダイコンフィルムの上映会で日本SF大会のオープニングアニメと愛国戦隊大日本、帰ってきたウルトラマンを見にいったことがある人には、その補足資料としても価値のある一冊になるのではないでしょうか。
    でも、このコメントを読んでくださる方の中で庵野さんのウルトラマンを見た人ってどれくらいいるのだろう?
    続きを読む

    投稿日:2014.07.11

  • あの漫画家・あの作品への独特な書評・分析に思わず笑ってしまいました。

    高校生のときに島本和彦『逆境ナイン』、GAINAX制作『ふしぎの海のナディア』に多大なる影響をうけた者としてはこの作品を読まないわけにはいきません。
    主人公の考えの甘さと情熱の空回りの連続には「あー自分もこんなに浅はかな感じだったなぁ・・」と親近感が湧いてきます。

    また巨匠や80年代に台頭してきた漫画家・作品への独特な書評・分析に思わず納得(!?)してしまいました。
    続きを読む

    投稿日:2015.05.06

  • 既刊全巻を読んでみた上で

    ハイテンションなノリ(島本漫画だし)で、非常に残酷な笑いを覆い隠して提供する漫画。

    若い時代の無根拠な自負心や、自分への甘さ、他者への厳しさ、無駄な対抗心、奥底にある自信の無さ、そういった痛い部分を、年を取ったあとの心境で「あーあーあったあった、痛かったよねーあのくらいの年頃は」と生温かく痛痒く笑う構造の漫画だと感じた。
    そうした醜さを、誰しも心のどこかに持っている。でも、それを受け止められるのは多分、人生にある程度見極め(悪く言えば諦め)がついた後で、若い頃は見ていないか見て見ぬふりをしている。
    それを容赦なくネタにして、さあ笑えと迫ってくる。

    しかも、主人公としてあれやこれやに七転八倒するホノオ君も、最終的にあの「売れっ子プロ漫画家・炎尾燃先生」になる、ということがメタな視点では分かっているので、「安心して」若さと痛さを笑っていられるという、これもまた残酷な親切設計。

    80年代当時のオタク状況、後に有名業界人になる登場人物、有名漫画家の画風模写や批評部分など、目を引くネタ、インパクトのある描写も豊富で、そういう面からも楽しめるだろう。
    けれど、そうしたものを表面に盛って覆い隠しているものの、本質的には残酷で自虐的な笑い、大いに吹き出しつつもどことなく哀切な笑いをもたらす漫画で、それゆえに見た目以上に人を選ぶ作品なのではないだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2016.09.03

  • ドラマとは違う雰囲気がある。

    登場する「山鹿」というキャラクターのモデルは新潟出身、作者の島本先生は新潟と同じ雪国の北海道出身と言うことで勝手に親近感を持っていると言う前置きをして。

    「庵野ウルトラマン」や「怪傑のーてんき」を知っている世代にはにやにやさせられる点が多数。最近ドラマ化もされて俳優さん達の怪演がこのマンガへの注目度を上げている。
    ドラマは、マジンガーZのオープニングで、ブレストファイヤーで敵を倒した後のユラユラのようにマンガの世界を映像化していても所詮は、本物を本物のように作った偽物で本物ではありません。本物を知ってこそ分かる世界もある。
    ということで、島本先生が描く苦悩する若者の姿を楽しんでください。それは、1980年代の話であって現在の話でもあります。(と扉と1ページ目の絵から大胆に予想してみました。)
    続きを読む

    投稿日:2014.08.23

ブクログレビュー

"powered by"

  • TかもT

    TかもT

    序盤はよくある感じの漫画かな?と思いましたが、巻が進み世界観が理解できてきて、内容も深く狭くなっていくにつれて、どんどんおもしろくなってきました。

    投稿日:2024.02.10

  • soyrate

    soyrate

    このレビューはネタバレを含みます

    昔読んだ炎の転校生から変わってない作風。大爆笑と共に、この頃のオタクあるあるが沢山散りばめてあった。懐かしさだけではなく、主人公の青さゆえは今にも通じるところは多々あると思う。トンコさんはメーテルなのか森雪なのか?一番気になるところではあった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.06

  • まよひが

    まよひが

    この漫画は最初衝撃でした。
    この時代の漫画アニメ映画、本当に好き

    俺だけのあだち充じゃなくなった!
    は何回読んでも大笑い

    ブックカバーを外すと中に
    高橋留美子とあだち充からの
    メッセージがあるのを見つけた

    続きを読む

    投稿日:2020.12.13

  • そらのとおる

    そらのとおる

    このレビューはネタバレを含みます

    漫画の原稿用紙を自分で作らないといけないのは大変そう。今は普通に原稿用紙を売っているから、今の漫画家志望は物に恵まれているね。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.08.14

  • bukkubuku2

    bukkubuku2

    買わねばと思いながら、借りてしまった・・・。

    くそ面白い。

    買わねばならないからこれ以上読んじゃいけない。

    投稿日:2019.06.02

  • キミドリ

    キミドリ

    「島本和彦×岡田斗司夫〜アオイホノオの真相〜」
     をみました。
     実は途中から、話の経緯がわからないまま見ていたのですが、それでも島本先生のいちいちのリアクションがあまりに面白すぎて、苦しかったです。

     前に岡田代表と赤井さんとの対談も見ていました。
     私の印象として、赤井さんは非常に「スマート」。
     相手を読み、自身の主張を交ぜ、そして視聴者も意識したその場にふさわしい対談でした。春の海を行くかのごとく、安定感がありました。

     が。
     島本先生は全く真逆。
     岡田代表のことばや、それに応じた結果、はからずも引き出されてしまった自身の答えに考え込み、全身で納得したり、渋面つくったり。荒れ狂う冬の日本海のようなアップダウンの激しいリアクション。しかも、巻き込まれているのは自身のみ(笑)

     しかし、それでも島本先生も楽しそうでした。
     もうすぐ、1時間半の対談時間が終わると告げられると残念そうな顔をして、自身の「アオイホノオ」の宣伝をして、無事、タイムアップ…
     とおもいきや、一番私がウケたのが、画面がフェードアウトし、音声が切れる直前の最後の島本先生のおことば。

     「アオイホノオの事しか喋ってないじゃないか!」

     いや、そのための対談だったんだってば(゚∀゚;)!!!

     おあとがよろしいようで。
     岡田代表、その他の関係者の方、お疲れ様でした。
    続きを読む

    投稿日:2018.12.22

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。