【感想】虫と歌 市川春子作品集

市川春子 / アフタヌーン
(297件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
166
65
24
2
1
  • 想像のつかない話

    びっくりするような出だしや、えええなにそれみたいは話ばかりです。悪い意味ではなく、いい意味で先への興味を惹かれるような。
    話の流れ方やキャラクターの絵柄が独特で、他にはないような雰囲気があります。話の中にのめりこむ、というより一歩引いて不思議な世界をのぞき込んでいるような気分でした。
    悲しい話や、冷静に考えると不気味な話もありますが、不思議とどれも読後感は悪くないです。読み終わったあと、ふわふわしたようなものが心に残ります。
    ヒナのお話が、ちょっと可笑しくてかわいくて好きです。
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    投稿日:2013.12.26

  • 恐ろしくも不可思議、そして美しい短編集(どちらかと言えばSF?)

    表題作『虫と歌』他、計4編からなる短編集。淡白な線から紡ぎだされる独特の世界は、時にコミカルで、美しく、そして同時にグロテスクでもある。不条理が日常的に存在している、SF的な話が好きな方にはオススメ。ついつい引きこまれてしまう、不思議な魅力を持った作品群。続きを読む

    投稿日:2013.09.24

  • ストーリーは独創性があって良いです。

    ストーリーは独創性があって、絵も魅力的です。が、いかんせん漫画としての構図やコマ割が上手くなくて、表現したいことがついていっていない印象を受けました。なので所々ハッとするような場面や表現はあるものの全体としては読みづらく、スッと話が入ってこないのが残念です。

    お話としては「日下兄弟」が好きです。ヒナが可愛すぎる。まあこのヒナも普通ではないけれどw
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    投稿日:2014.01.18

  • 不思議な感じのお話のつめあわせ

    虫と歌はSFチックなお話の詰め合わせです。
    「えっ、どうしてこういう設定なの??」と思ってしまうような普段考えもつかないようなストーリーが楽しめます。生物系の科学的なお話が多めです。
    絵のタッチはサンプルで確認する方が良いと思います。最後まで読むと「いい作品に出会えたー!」という充実感に浸れます。
    すてきだなと思えたら、25時のバカンスもきっと好きになると思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.09.13

  • 面白いけど好きじゃない

    コマ割りが独特でセリフもわざと少なくして、線も必要最小限、無駄のない、フランス映画のような雰囲気です。
    内容は日常にSFを織り交ぜた感じ。
    発想も変わっていて、よくこんな話思いつくなあーと面白く読みました。
    けど、好きじゃない。
    だいたいが人間が人間じゃないものに好かれる話なんですが、献身的に好かれるというのが都合がよい気がして、気の毒な気がして、作者の妄想につき合わされている感じがして、私はだめなんだと思います。あと、いちいち痛そうな描写が出てくるのもちょっと苦手。
    続きを読む

    投稿日:2014.09.23

  • 特別製のニセ物たち

    市川春子さんという作家の特徴なのかもしれませんが、全ての話に共通しているのは生と死を描いたファンタジー。物語には様々な擬人達が登場するのですが、彼らが発する言葉や行動は胸に深く刺さります。1頁1コマで描かれた結末がその先を読み手に想像させ、余韻に浸れる素敵な作品集です。続きを読む

    投稿日:2015.04.06

ブクログレビュー

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  • しおり

    しおり

    最近気になっている市川春子先生の短編集。
    【虫と歌】
    虫や植物を題材にしている。
    個人的に好きな話は「ヴァイオライト」
    飛行機の墜落事故の生き残りの少年みらいと雷の特性を持つ少年すみれが出会う。最後、みらいと離れてしまったすみれが女の子の姿でみらいを探し続けるんだけど、なぜ女の子の姿で現れたのか解釈が難しい。続きを読む

    投稿日:2024.02.03

  • テトラ

    テトラ

    市川春子先生は宝石の国で知りました。絵柄やお話のファンタジー感が好きで購入したものです。
    どれも素敵な話で、読み終わりたくないな……とずっと思っていました。記憶を消してもう一回読みたい!!

    投稿日:2023.12.03

  • 麻

    このレビューはネタバレを含みます

    曲線が多いのでふわふわして見える。

    人物の書き込みが少ない。それになんかシャープで洗練された、骨って感じの書き方でなんかかっこいい。いい意味で人間味を感じないというか。

    筋肉とか自然物の描写が細かくて人物画とのギャップで謎のリアリティ?世界観?が生まれている気がする。

    筋骨隆々って感じの男の人が出てこないのはなんでだろう。タイプじゃないのかな。セーラームーンとか少女漫画に出てきそうなくらい華奢な人物しかいない

    個人的にはヴァイオライトが好き。


    雷の化身的なにかが脆い人間を哀れに思って助けようとするけど、結局主人公はそれの輝きで焦げちゃうってオチ。
    けっこうシビアな内容なのに会話がコミカルかつ詩的でテンポよく話が進む。ちょっとわかりにくい

    市川春子さんは見せたいものがクリアーにあってだから話の構造や流れにスッキリしているのかもしれない。


    砂糖の下りはどういうことなんだろう。
    未来はなにしようとしたんだ。
    食べてる?砂糖を?すみれの手を食べた?
    触れ合おうとしたのかもしれない。
    超自然的ななにかと、でもお互いに触れ合うことができないのが切なくて、悲しくて
    て感じですごくエモい。最高!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.06

  • wayog

    wayog

    SF

    非生物の生物化。

    消えるとわかってるもの、人の寿命とはサイクルが違うもの。
    だから切なさが生まれる。

    投稿日:2022.05.26

  • あけぼし

    あけぼし

    日下兄妹の話がとても気に入っています。この話なら子供に読み聞かせれるかと挑戦しましたがまだ少し早かったようです。市川さんの作品はどれも好きですが個人的には虫と歌がお気に入りです。

    投稿日:2021.12.24

  • hmk404

    hmk404

    ちゃんと読まないとなんというか逃してしまうんだけど、面白い作品だった。
    星の恋人、が結構好きで、設定がよかったな。なんとなく全体的に寂しい感じがするのはなんでなんだろう。

    投稿日:2021.11.15

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