【感想】横道世之介

吉田修一 / 文春文庫
(600件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
217
223
97
11
1
  • 世之介のキャラの濃さががこの作品には欠かせない。

    2017年4月30日読了。世之介のキャラクターが抜群ですね。一気に愛すべきキャラクターになりました。どんな作品の主人公より好きかもしれない。ただ友だちにはなりたいけど、彼氏としては無理かも(笑)世之介のいい加減さが耐えきれないと思います(笑)祥子も加藤も倉持も唯も、いいキャラクターです。世之介の大学生活で、私の大学時代を思い出しました。私の大学時代はバブルがはじけて氷河期で、世之介の生きたバブル期とは違って、皆お金に飢えてましたけど、でも今よりも毎日が充実してて濃かったと思います、そう世之介のように。世之介のように他の子と自分を比べて不安になったり憧れたり日々どうしたらいいか考えながら過ごしてました。とても懐かしい心境になりましたね、この作品で。続きを読む

    投稿日:2017.04.30

  • さりげなく心の片隅に

    この作品は映画を見た後に小説を読みましたが、
    小説ならではの登場人物とのやり取り、心の機微が丁寧に伝わります。

    横道世之介に関わった人達が、過ごしたその時は感じないけれど、
    いつの間にか横道世之介という存在が心の片隅に居座り、
    ふとした時にその暖かさを思い出し、懐かしみ、その時間を愛おしく思います。

    その昔と今の描写が非常に楽しい一冊であり、
    読み終わった後になんとも言えない余韻を残してくれる作品です。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.14

  • 笑えた、泣けた

    小説を読みながら声を上げて笑ったのも初めてなら、何度も何度も泣けたのも初めてかな。本当に何処にでもいそうな主人公だから、しっかり感情移入できるし、面白い一冊でした。
    お勧めです。

    投稿日:2014.12.04

  • 淡い青春のイチページ

    こういう不安定な時期、ピュアな時期を思い出しました。懐かしく読みふけりました。

    投稿日:2017.08.09

ブクログレビュー

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  • ぐっちょん

    ぐっちょん

    ブクログさんの評価高く、読んでる人も多かったので読みました。
    時代的には、1980年台の後半に大学生を過ごしている世代、なので今50代の人に一番刺さるのかな。
    そのちょっと下の世代でも共感できることも多く、世代に関係なく、青春期、大学期に感じる諸々を思い出させてくれる作品。

    うん。面白いっす。

    皆さん言うように、世之介サイコー。

    長崎の田舎から大学進学で上京した、平均的な普通の主人公、横道世之介。
    普通の人の普通の話なのに、なぜか惹かれるキャラクター。
    世之介と登場人物の出会い方から、人生って、偶然の産物なんだなぁって感じさせてくれる物語でした。

    いくつかの章で出てきた、世之介に関わった登場人物のその先の現在の生活にいきなり場面展開していくのも、読み進めて慣れると重要なスパイスとなる。
    過去と未来の行ったり来たりの物語は、ありがちだけど、各人物が世之介を微笑ましく思い出すって言う構成はなかなかよかった。

    みんな、誰かを思い出し、
    みんな誰かから思い出される…

    学生時代をしんみり、じんわり、ほんわかと
    なんとも言えない懐かしい気持ちに。。
    あったかくなりました。。

    読了

    最後の10ページくらいを残して、上の感想を書いた。
    最後まで読んで、思ったこと
    大学時代全部を物語にするとかじゃなく、1年で終わらせたことに意味を感じた。
    若い頃の1年って…変わってないようで…それほどの事件もないようで…成長すると言うか、感じる事が多いよなぁって

    そして思う
    今の1年を楽しもう、味わおう
    続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • ワセリン

    ワセリン

    この本と合わなかったのか、登場人物に特に惹かれなかったのかあんまり面白さを感じられずに終わってしまった。

    投稿日:2024.04.06

  • spk48

    spk48

    10年ぶりに読み直した。今の置かれている環境で楽しい大学生活の話を読むのはすごく気持ちが落ち着いて救われる気分になった。また読もう

    投稿日:2024.03.24

  • mominori

    mominori

    読み手の年齢によっても感じ方が変わってくるかもしれないなと思う。
    私は率直に面白かった。

    時代の空気が 世之介を通して伝わってくるようだった。
    友達に迷惑をかけたりかけられたり
    助けたり助けられたり 本当にしょーもないことをしてみたり が普通にできた時代だったかもしれない。

    シリーズの1作目 ラストは全く思いがけない形だったが 世之介らしいとも思う。 しばらく楽しめそう。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • 吉日なり

    吉日なり

    ハードカバー版を図書館より。何かの書評で勧められていて。時間軸が行ったり来たり、誰の一人称なのかと思う部分もあるのだけれど、世之介や、彼と関わった人たちの日常のやりとりにクスリとさせられ幸せな気分になる素敵な物語。作者は違うのだけど、随分前に読んだ『東京バンドワゴン』シリーズを思い出してしまう。最終盤悲しさもあるのだけれど、それでも世之介の魅力は損なわれない。読んで良かった。続きを読む

    投稿日:2024.03.22

  • ゆいちぃ

    ゆいちぃ

    端的に言えば「いいヤツ」な世之介と、キャラが立ってて面白いお友達たちとのほのぼのして、そしてどこか懐かしい日々。
    私も今となっては遠くなってしまった懐かしい大学生時代を思い出し、そういえばあの人はどうしてるんだろうと、いまはもう連絡のとっていないあの人たちに思いを巡らせました。
    そしてほのぼのとした中に感じる、生と死。ありふれた言葉だけど、それでも私たちが忘れない限り、私たちの心なかで生き続けているのです。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.16

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