【感想】真田太平記(十二)雲の峰

池波正太郎 / 新潮社
(60件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
30
20
2
0
0
  • “後書”がないと完結しないよ!

    後書きには真田信之と滝川三九郎との晩年が簡潔に紹介されているが、電子版ではなぜかカットされている。
    これを欠いては大団円とは言い難いし、そのような編集を行った版元の見識を疑う。
    小説のおもしろさは文句なしだが、この点が残念なので星ひとつマイナス。
    なお、池波は信之の晩年を描いた小説『獅子』を書いているが、2014年3月現在電子化はされていない。
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    投稿日:2014.03.14

ブクログレビュー

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  • manndanana

    manndanana

    多分ラスト近くという気持ちの問題だと思うんだけど、この巻と次に読んだ「獅子」が一番面白かった。

    別段信之が好きという訳でも無いんだけど、猫田与助が居なくなってからのおもしろキャラとして彦四郎や梅春、そして最後まで久野にぶん回された角。

    なんだろうね。あまり各大名のゴタゴタじゃなく人間味の巻だったきがする。

    だからこそわかりやすくて面白く感じたのかな。
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    投稿日:2024.03.25

  • 1984986番目の読書家

    1984986番目の読書家

    真田家、ほか草の者の活躍に心躍らせて、また読み通した。読むたびに、また新しい発見がある。歴史小説の面白さを改めて教えてくれた。

    投稿日:2024.02.23

  • Masaki Nishina

    Masaki Nishina

    真田家の存続に子を二手に
    それも死をもって
    家を守るとはどういうことなのか
    歴史小説の常套テーマだが
    その度に考えさせられる

    投稿日:2024.02.13

  • サマセット7

    サマセット7

    波瀾万丈の真田家の物語、ここに完結。

    前巻にて大阪夏の陣が終わり、今作はその後の真田信之を中心に、主要登場人物たちのその後が描かれる。

    全12巻、大変に楽しんだ。
    真田父子3人のみならず、お江をはじめとする草の者たち、向井親子、鈴木右近、樋口角兵衛、滝川三九郎などなどの魅力的な登場人物たち。
    真田一族の波瀾万丈の史実を中心に、草の者の活躍や真田家のお家事情などを絡めた、エンターテインメント性の高さ。
    智、仁、勇で象徴される真田父子の生き様のカッコ良さ。
    池波正太郎ならではの情感。

    さすがに太平洋戦争を経験する世代の著者とあって、女性観などが現代の価値観からしてあまりに古いのが難点か。

    とはいえ、歴史小説において、オールタイムベストクラスの面白さの作品だったと思う。
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    投稿日:2024.01.16

  • tailslope

    tailslope

    ついに12巻目読了。
    12巻目は大坂夏の陣の後の、真田伊豆守信之のお話。
    大坂夏の陣も終わって、世の中は平穏になり、大御所の家康も亡くなって、将軍秀忠の時代になった。
    秀忠は、関ケ原の合戦に真田の妨害により遅参し、家康にこっぴどく怒られた。
    この為、秀忠は真田を良くおもっていない。秀忠はなんとか口実を付けて、真田家を取り潰したい為、隠密を送りこむ。
    しかし、信之は知略により、危機を乗り越えた。

    世の中では、あまり知られていない信之に焦点を当て、語られている。
    信之は父の昌行や弟の幸村に劣らず、天下を取るに足りる知将であったようだ。
    信之の、小野のお通にたいする恋情や、草の者のお江の活躍など、面白かった。
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    投稿日:2023.10.29

  • mr.shinyapapa

    mr.shinyapapa

    十二巻読破した、「読んで良かった」強く感じる。自分の人生で素晴らしい作品に出会えた、特にこの最終巻は大坂の役のその後であり、涙が溢れてくるような残された人々の人間模様、この巻があって良かったと安心する部分と戦死した人々の逸話が素晴らしい。この最終巻が物語を更に引き締めており長編作品に丁寧な結末が用意されていた気がしてならない。今まで読ませていただいた歴史小説とは違う自分自身の心の動きを感じ読書の素晴らしさに触れられたシリーズであった。続きを読む

    投稿日:2023.10.05

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