【感想】愚者のエンドロール

米澤穂信 / 角川文庫
(660件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
77
258
227
34
5
  • 一作目とはだいぶ違う雰囲気

    古典部シリーズ第2弾。第一弾「氷菓」に比べるとよりミステリーっぽくなったように感じます。
    今回は本格ミステリーっぽい展開です。
    相変わらずキャラ設定が面白いです。
    今更ですが、”古典部シリーズ”となってますが古典のお話は今のところ出てきません。”古典”が引っ掛かって読でいない方は安心して読んでいただきたいです。続きを読む

    投稿日:2015.04.15

  • ミステリ色大幅アップで嬉しい限り

    再読。ありふれた題材からというスタンスはそのままに、ミステリ色大幅アップで嬉しい限りです。
    氏の作品のいい所は、最後の大どんでん返しに頼らない代わりに、作中のほんの僅かな情報から(というより消臭された情報と言った方が正しいか)困難と思われた結末まで積み重ねてくれる部分だと思うのです。
    最後まで待たずとも面白い理由かと。
    ところで、あとがきに「本作はバークリー『毒入りチョコレート事件』への愛情と敬意をもって書かれました」とあり、自分的には小反省。
    名作を積読にしたままのツケがこんな所にも…次は古典部を小休止します。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.12

  • 古典文学に関する研究を全く行っていなそうな古典部シリーズ第2弾

    事情あり結末を迎える事なく途切れてしまった自主映画
    関係者が考えるストーリの続きを検証する古典部の面々
    そんな一ヒネリ効いた設定がなかなか面白い

    ちょっぴりほろ苦いかどうかは解りませんが
    1章1章が短編のような構成で読みやすく
    高校が舞台なので血生臭くないのも良いですね

    いちいち自分の行動に理由付けする省エネ高校生には
    ちょっと感情移入しづらいのですが
    この話をきっかけに変化が出るのか
    次編がさらに楽しみになりました
    続きを読む

    投稿日:2014.07.25

  • 古典部シリーズ第2弾

    今回は未完成の映画
    文化祭に出す自主制作のミステリー映画だが
    途中で脚本家がリタイヤ、後を受ける入須(女帝)
    入須に操られ未完成の映画を完成に導く孝太郎
    しかし内容に納得しない古典部の部員たち
    リタイヤした脚本家の意思と未完成の意味
    入須(女帝)が求めた真実とは
    読みやすく軽く読めるがちょっとわかりにくい
    読めば読むほど意味が深く感じる。
    余談ですが寿司屋事件はどうなったのですか「わたし、気になります」
    続きを読む

    投稿日:2014.08.23

  • 古典シリーズ2作目(首謀者は、誰だ)

    古典部はその推理力を頼られ、にわか探偵団になる。
    ストーリーが進む中で事情聴取や現場検証があり、またミステリー部分が映画の中にあるため、1作目とやや趣が異なっている。小説の中の映画という二段構えのため、読み進めるにしたがって、古典部員と同じ場所で謎解きをしている様な錯覚をしてしまった。本来の部活内容と違うことを始めてしまう古典部のゆるい感じが、自分が幽霊部員で入り込んでた地学部と似ていると、思い出したからかもしれないが・・・。
    古典部員4人の関係は、1作目より丁寧に描かれ、こちらも見逃せない。1作目を気に入った人は、読んで損なし。(3作目は「クドリャフカの順番」)
    電子書籍では、図表が小さくて見にくいのがやや難点。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.22

  • 奉太郎の心境の変化

    <古典部シリーズ>第2弾です。
    今回は主人公達の先輩の依頼で、未完成映画の真相を追っていきます。薔薇色を好まず、平凡に高校生活を送ってきた主人公「折木奉太郎」が女帝「入須冬実」との出会いによって、自分自身を振り返っていくところにも注目です。
    アニメを見た人でも、十分楽しめるのでオススメな1冊です。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.30

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ブクログレビュー

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  • kaonio

    kaonio

    「愚者のエンドロール」(米澤穂信)を読んだ。
〈古典部〉シリーズいいですね。
    
わたし的には伊原摩耶花様が好みです。
(誰もそんなことは聞いてない!)
    
今回はしっかりとミステリーが前面に来てますね。
    
あー面白かった!
    続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • りょう

    りょう

    日常の謎ミステリーの大傑作、古典部シリーズの第2作。安定の面白さ。日常の謎ということで、実際の殺人事件は描けないので文化祭出展のためにクラスで作った未完の自主映画のストーリーを探るお話。映画内で起こる殺人事件の犯人は一体誰なのか?一件落着かと思いきや、ラストにもうひと展開あって最後まで楽しめた!続きを読む

    投稿日:2024.04.05

  • うぐいす

    うぐいす

    このレビューはネタバレを含みます

    入須が狡猾すぎて、とても高校生には思えないくらいの才能だと感じました。
    前作「氷菓」で上手く行き過ぎていた奉太郎が、自己評価と他者の評価との乖離に葛藤しながら推理し初めて挫折する、という奉太郎の人としての成長になるような話だと感じました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.25

  • fish224

    fish224

    古典部シリーズ2作目。
    前回も感じたが、主人公や周りの人物が高校生にしてはずいぶん大人っぽい。
    このまま終わったら少し物足りないな、というところでもう一捻りあったので満足。

    投稿日:2024.02.22

  • wakanoa

    wakanoa

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ2は長編。
    淡々と回答さがしに進んでいくが、ほんの数日の出来事なのに、全体的に流れが緩慢で、何となく違和感があった。
    「何故」の解消はいつ訪れるのかをただ待った。

    主人公奉太郎は、あまり乗り気ではなかったのに、簡単に入須に乗せられてしまったのは、かなり意外だった。
    『氷菓』で見せてくれた賢さがあまり感じられなかった。
    冒頭のやりとりから、お姉さんが噛んでいるのはなんとなく感じていたのに、タイトルの意味に、ラスト近くまで気づかないなんて、我ながらおまぬけだったと思う。

    入須の女帝っぷりは、最後まで謎だったし、盛り上がりには欠けたけど、あくまで学園もの、これはこれで良いのだと思う。
    海外ミステリーにあまり精通していないので、深い部分まで理解できなかったのが残念である。

    「館ものか!」「館ものなの?」、設計士の名前が「中村」‥のあたりを読んだ時は、いきなり綾辻さんが私の頭の中に出てきて大いに笑えた。

    2024/02/21 17:30


    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.22

  • 0kome

    0kome

    このレビューはネタバレを含みます

    古典部シリーズ第2弾
    こんな文化祭を送りたい人生だった...
    殺人が起きないミステリなので血生臭くないのがまた良い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.13

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