【感想】見仏記6 ぶらり旅篇

いとうせいこう, みうらじゅん / 角川文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
3
5
4
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「仏像めぐりの旅もはや十数年の、いとう&みうらの仏友コンビ。今回はメジャーな寺にしぼろうと京都・奈良に向かった2人。ところがサギ(鳥の)だのマスコット人形だのに気を取られて、なかなか足が前に進まない。次に向かったのは福島県。縁がなかった会津の里には、素朴で力強い仏像たちが鎮座していて、2人の心をとらえて放さない。和歌山、兵庫の素晴らしい仏像たちも花を添え、仏像を追いかける2人の旅物語は続いていく…。

    目次
    奈良―長谷寺・安倍文殊院
    奈良―圓成寺・般若寺・白毫寺・新薬師寺
    奈良→京都―岩船寺・清水寺
    京都―法界寺・醍醐寺・隨心院
    京都―蟹満寺・海住山寺・観音寺・平等院
    京都―禅定寺・橋寺
    福島―八葉寺・金川寺・禅定寺
    福島―勝福寺・願成寺・新宮熊野神社
    福島―恵隆寺・鳥追観音・中田観音
    和歌山―道成寺・浄教寺・慈光円福院
    兵庫―鶴林寺・浄土寺」
    続きを読む

    投稿日:2023.05.30

  • きむら

    きむら

    2023-5

    東京国立博物館の仏像展示をみて突然6から読んだ。正直全然わからない事ばかりだけどみうらじゅんといとうせいこうの仏像への熱意と見方の柔軟さがとても面白かった。あとがきの言葉をみて仏像がもたらす見る目みたいなものに興味を持った。「今や見仏は仏像のない場所でも行われ得る。夕焼けをみてもご老人をみても、道を通りすぎる猫をみても見仏記は即座に始まる。仏でないものなど、この世にあろうか。」続きを読む

    投稿日:2023.02.07

  • らじヲ

    らじヲ

    今回は半分くらいが奈良で、それ以外は京都と愛知でした。
    愛知県は日本で一番お寺の数が多い県らしいし、自分も今度は見仏をメインに愛知へ行ってみようかな…。

    だんだんと年齢を重ねていくにつれて、いとうさんとみうらさんの仏や宗教へ対する考え方が変わっていくのも通しで読んでいて面白いところ。
    無機物にすら仏性を感じるようになるって感覚、よくわかるなぁ!
    続きを読む

    投稿日:2022.04.30

  • Lilac

    Lilac

    ますます自由度が増したお二人の旅。確かに「ぶらり旅」ではありますが、行動範囲は広い!並々ならぬ仏像愛を感じます。
    それにしても、「ゆるキャラ」を広めたみうらじゅんさんが、売店でゆるキャラグッズの豊富さに翻弄されるのは面白いですね(笑)。
    色々な所で買い込んだ沢山のゆるキャラグッズ、それに仏グッズ(誕生仏のレプリカとか)は、みうら家でどんな風に飾られているんだろう・・・。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.18

  • るいこ

    るいこ

    今回はキャッチーな場所多いな。
    読むたびに同じとこ行ってみたいと思うものの、実際自分で見たらなにも感じないんだろうな。

    投稿日:2017.11.05

  • ヒヨドリ書斎

    ヒヨドリ書斎

     法然上人を心のヒーローと仰いでいる。
     先日、図書館で法然さま関係の本を探したのだがあまり見当たらず、かわりに『見仏記ぶらり旅扁』(平成23年、角川書店)を借りてみた。
     見仏記シリーズはみうらじゅん(MJ)といとうせいこう(IS)が各地の仏像を見てまわる旅行記で、そのサブカルチャ的なアプローチをきっかけに自ら仏像好きになった若者も少なくないらしい。かく言う私はいつの頃か、ISのスノッブの文体が気になるようになり、しばらく新作には手を出していなかった。
     しかし、今回の『ぶらり旅扁』ではご両人が法然上人像を訪ね歩くくだりがあり、がぜん興味をもって読むことができた。
     特に、京都の知恩院、永観堂、金戒光明寺、誓願寺は、法然25霊場の巡礼で昨年お参りしたばかりで懐かしい。その一方、金戒光明寺では、特別公開の法然涅槃像をお参りしたことが記されており、未拝の私はあまりの羨ましさに歯ぎしりした。
     二人の法然めぐりで感心なのは、最初に訪れた場所がMJの母校だったということ。彼は京都の東山中学高校という浄土宗の学校出身なのだそうだ。MJの初ステージとなった同校の体育館には、法然さんのお像(当時は掛け軸で現在は彫刻)がまつられているとのこと。MJさんはちゃらんぽらんなように見えて、実は礼儀とか気配りを大切に考える人なのではないかという印象をもっているのだが、そのルーツの一つにこの学校での学びがあったのかもしれない。
     『ぶらり旅篇』には私がまだお参りもしてなければ、その存在すら知らなかったお寺が登場する。特に気になったのが京都の長講堂である。ここには勢至菩薩と阿弥陀如来をそれぞれ胎内仏にもつ法然上人像と善導大師像がおまつりされているとのこと。私は阿弥陀仏・法然さま・善導さまの三尊が大好きなので、ぜひにもお参りさせていただきたいと思った。
     最初に少しISをディスってしまったが、実は本書のあとがきにISが書いた文章がじんわりときた。まぁ、文章がやはりスノッブなので、簡単にまとめさせていただくと、「長年、仏像めぐりをしてきて、夕焼けや老人、猫など、何を見ても仏性を感じるようになった。すべてのものが仏なのだ。だから、何を見ても楽しい」という内容だった。
     私もまったく同じことを普段から考えている。
     一切衆生悉有仏性。
     仏像めぐりを長年続けてきたおかげで、身近なものに仏性を感じられるようになった。毎日が楽しい。思わぬ素敵な副作用の効能を感じている人は自分だけではないようだ。
    続きを読む

    投稿日:2015.02.21

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。