【感想】見仏記

いとうせいこう, みうらじゅん / 角川文庫
(101件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
40
37
14
2
0
  • 強い仏が観たい!

     1990年代に書かれた内容ですが、仏(ブツ)が過ごした悠久の時の流れの中では、ほぼリアルタイムでしょう^^;。 
     日本に住んでいて仏を見たことのない人は、極少数かと思いますが、”想いを込めて観た事”のある人も決して多くはないのでは。 想いを込めてみるとこんなにも世界が広がるなんて、あぁ文化って素晴らしいって思いました。 ちなみに2015年7月時点 日経新聞木曜日、文化欄に「旅する弥勒」という連載記事があります。比べて読むと味わい深いです。
    *余談:昔何かで読んだマンガ(実写ではない!)に「鎌倉に現れた怪獣vsウルトラマンタロウ」というのがありました。タロウのピンチに突然「鎌倉大仏」が立ち上がり怪獣をやっつけるというシュールな内容だったように記憶しています。 強い仏(しかも大きい)って素敵。
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    投稿日:2015.07.30

  • 知れば知るほど

    どんな事でもわかってくればくるほど楽しみって増えますね。
    中学の修学旅行では、まるで興味がわかずにスルーしてた仏像達にこんな楽しい世界が有るなんて。。。
    そんな世界の入口を開いてくれたのがこの本でした
    どこへ旅行へ行くのでも近くに仏像はいないか確認してしまう習性が…
    そして自分のお気に入りの仏像に出逢ったとき…何巻だったか忘れましたがみうらさんもいとうさんも仏像に恋してる描写が出てきますが、きっとあなたにもその感覚を味わう瞬間が待ってますよ。
    まずはこの一巻から仏像の楽しみ方を!
    単純に読み物としても楽しめること間違い無しですよ!
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    投稿日:2015.04.07

  • そうだ 京都、行こう。

    みうらじゅんが自由な感性で仏像を語ってくれるのが面白い。
    自分も京都や奈良に行って仏像を見たいと思わせて貰える作品でした。

    投稿日:2013.09.24

  • 恋する胸きゅん仏(ぶつ)を探しに行きたくなる本。人生が楽しく幸せになる旅へのしるべ。

     今まで、仏閣はかなり巡っていたつもりでしたが、数行けば良いのではないことに気づかされました。彼らは仏閣へ行ったとしても目的は仏(ぶつ)。それ以外のたとえば五重塔やら大伽藍やらありがたい教典や仏画は見向きもしない。仏(ぶつ)のための建物や絵画が話題となってもそれは仏(ぶつ)の為の脇役でしかない。全ては仏(ぶつ)なのだ、仏(ぶつ)こそ全てなのだ。
     そして彼らには念持仏ならぬ恋する胸きゅん仏(ぶつ)を心に刻む。仏(ぶつ)に惚れ恋をする。そんなこと今まで思ったことも考えたこともなかった。あー、なんて素敵な人たちだろう。私もそんなふうに、物事をとらえて心の底からのめり込んでみたい。どんなに楽しいことだろう、どんなに幸せなことだろう。それこそが仏閣を巡礼する本当の心得なのかもしれない。
     私も恋する胸きゅん仏(ぶつ)を探す旅に出かけることにしよう。でもおいら今のところ甚目寺の十王像+奪衣婆のセットものが好きなんだよね。これは恋じゃないな・・・・・・。
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    投稿日:2014.01.29

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  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「小学生時代から、詳細なスクラップブックを作ってしまうほど、仏像に魅せられてしまったみうらじゅんが、仏友・いとうせいこうを巻き込んで、二人の"見仏"珍道中が始まった!セクシーな如意輪観音に心を奪われ、千手観音のパフォーマンスに驚愕し、十八神将像の逆立った髪型を考察する。さらに、みやげ物にまで、目配りを怠らないという、充実ぶり。抱腹絶倒の見仏珍道中記、待望の文庫化。」

    目次
    奈良 興福寺・東大寺
    奈良 法隆寺・中宮寺・法輪寺・法起寺・松尾寺
    京都 六波羅蜜寺・三十三間堂・東寺
    東北 慈恩寺・立石寺
    東北 立花毘沙門堂・万蔵寺・成島毘沙門堂
    東北 毛越寺・中尊寺・黒石寺
    阿弥陀如来の基礎知識
    奈良 新薬師寺・五劫院・東大寺戒壇院・浄瑠璃寺
    奈良 室生寺・当麻寺・聖林寺
    奈良 薬師寺・唐招提寺・西大寺〔ほか〕
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    投稿日:2023.05.30

  • あー

    あー

    仏像(ブツ)を独特な例えで表現したり、とても楽しい本。

    お二人の関係性も読んでいて素敵だなとおもいました。

    テレビで仏像(新薬師寺)のことをタイムリーにやっていて、本を読み返しながらテレビを見ました。

    貸してくれたお友達に、感謝です。
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    投稿日:2022.04.14

  • らじヲ

    らじヲ

    どちらかと言うとインドア・文系っぽい感じの中年男性2人が信仰心は全くなく全国の仏像を見て回るエッセイ。

    タクシーばっかし使いやがって!
    自分の足で信仰のために四国を巡礼するお遍路さんの対極にあるような2人なので、仏像を見ることに特化された稀有でざっくばらんな見仏スタイルが新しく面白かったです。

    九州や東北の仏を見に行きたくなったよ。
    あと、奈良の五劫院と浄瑠璃寺には近いうちに行こう!
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    投稿日:2022.03.11

  • 太田豊太郎

    太田豊太郎

    信仰の対象ではなく、仏像を見る旅。そのスタンスに共感する。室生寺、薬師寺、新薬師寺、東大寺戒壇院、唐招提寺、興福寺、浄瑠璃寺、神護寺、平等院、広隆寺…行ったことあるところが結構重なって、思い出しながら読むとまた見に行きたくなる。
    東北の仏像は、京都で見た仏像を記憶で再現するときに、下から見上げて拝んだ記憶で再現しているから遠近法的に頭が小さくなってしまっているんじゃないかとか、仏像をすっかり取り込んで自国の文化のようにしておきながら廃仏毀釈で放り出そうとするあたり、結局日本という国は外からの物を本当に受け入れる気はないんじゃないかとか、考察が結構鋭かった。
    仏像に感じるエキゾティシズムとエロティシズム。わかるような。
    東寺の月光菩薩と西大寺の文殊菩薩見てみたい。
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    投稿日:2021.01.31

  • りまの

    りまの

    懐かしの「見仏記」、角川文庫で、再購入しました。
    読みかけ本が、たまっているので、読書感想は、またのちほど……。( うふふ、ページをめくるたびに、嬉しさのあまり 笑みがこぼれる ♡ )



    投稿日:2021.01.20

  • full3

    full3

    ずっと馬鹿にしながら、しかし何となくリスペクトしていた、仏像を見る二人。単行本が出たのが93年だから、27年前の記述を読む。興福寺、法隆寺、立石寺などなど。

    小学生の時に仏像をスクラップブックにしていたみうらじゅんの天才。

    「私はみうらさんの正直さに嫉妬していた。彼はいつでも現在に生きていて、瞬間瞬間に集中することが出来る。観念に逃げ込むことなく、事実を感じとることが出来る」

    というようないとうせいこうの言葉による描写とみうらじゅんのイラストで二人の仏像を見る旅を知る。面白かった。ただ寺に行って何となく仏像を見たような気になっていたけれど、それだと単に行っただけであって、何も感じた事にはならないんだと分かり、ハッとした。
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    投稿日:2020.08.18

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