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貴志祐介 / 講談社文庫 (696件のレビュー)
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総合評価:
豚山田
2
読み応えあり!
電子書籍だったので、本の厚みは分からなかったけど、一日一冊しか読めなかったところを考えると、それなりに厚い本だったんでしょう。けど、その時間が過ぎるのはあっという間でした。 自分は生来根気強いタイプで…はなく、長編を読み切る力に乏しい。なので、これまでの読書歴も、一冊ものか、どこで区切っても「まぁいいか」な連載物が主でした。 そういう意味では、一ページ目から結末までの伏線をしっかり張った長編を読むことの良さを教えてくれた、意義深い作品に出合えたような気がします。 とにかく、夢中で読んだ。面白かったです。 敢えて言うなら、読み始めに煽られ、期待してしまった結末とはちょっと異なり、惜しい! という気持ちになってしまった感は否めませんが・・だからこそ、次の本を探す原動力にもなろうというものです。 ありがとう!続きを読む
投稿日:2013.12.13
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最後はアクション、アクション
本巻は、先の2巻を下敷きにしてハードな冒険が描写されます。呪力とバケネズミの知力のぶつかり合いや、一筋の可能性に賭けて突き進む探索行など大変読み応えがあります。 架空世界を描写するという側面は薄れて…いますが、そのぶんアクションに集中できてよいのではないかとも思います。 さて、全体を通しての感想です。 本作は、娯楽ものとしてのスペクタクルな側面も一級ですが、呪力を手に入れ、メンタルコントロールによって階梯を一つあがったようにみえた人類が、バケネズミにたいして如何に差別的に振る舞っているかが浮き彫りになったり、あるいは、汚らしく卑劣なはずのバケネズミがが、知略によって強大な敵に立ち向かうさまについ応援したくなったりと、文明批判としても読めますし、あるいは現在の自分を裏から見つめ直すきっかけを与えてくれる本でもあります。 別の刺激を受けるひともいるでしょう。多様な読み方のできる作品といえます。といって、教条的なわけではありません。 評価ですが4としたいと思います。上巻は強烈なインパクトがあって、星5ですが、最終巻はつらい冒険の描写が長く、自分はいわゆる鬱展開が苦手なのでなかなか読み進めませんでした。まったくの個人的な嗜好の問題ですね。公平な目で評価すると5となるでしょう でもまあ、とにかく読んでみてください。おもしろいから続きを読む
投稿日:2015.12.30
ignitionb
1
昨年のマイベスト
一気に読んだ。文句なしに面白い。SFとしての設定もそれを活かした展開も最高!
投稿日:2013.09.26
タカス
初めての作品だったけれども・・・
著者の主張や書きたいことは伝わるけど、力量不足であることは否めない。作中の人物たちの言動も薄っぺらく感じてしまい、上・中・下と全く物語に深みを感じられませんでした。 初めての貴志 祐介作品だっただけに…残念。。続きを読む
理想郷の崩壊
上・中巻で描かれた大人にとっての理想郷が、従属していたバケネズミの反乱により崩壊していく様を勢いよく描いています。完結編に相応しく読み応えがあり、あっという間に読み終わりました。貴志氏の非ホラー系の中…では最高傑作ではないでしょうか。続きを読む
投稿日:2013.11.12
理科好き
とにかく初めての世界観
つっこみどころは満載ですが,とにかくこれだけの世界観を思い切りよく出せた作品として評価したいです.長いですが,是非読んでみてください.
投稿日:2013.12.12
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星月夜
学園ミステリから始まり、種族間の軋轢や戦争、果てはモダンホラー。ラストにはゾッとした。枠組みはSFでありながら、様々なジャンルの面白さを詰め込んだような傑作。本当に面白かった。
投稿日:2024.04.08
ひと
このレビューはネタバレを含みます
後半のスピード感やハラハラ感、そして謎がとけていく感じがおもしろかった。上中下通してこんなに長いと主人公と幼少期から一緒に過ごしている感じがして、バケネズミが自分にとっても近い存在になってくる。そう思うと、最後は切ないし、考えさせられた。漢字や日常では使わないような日本語もたくさん使ってあって、日本文学としても私は好き。
投稿日:2024.03.30
rena
鳥肌もん ファンタジー系は普段あまり手に取る機会がないけど 出会えて良かった作品 いろんなファンタジー小説を読み漁ろうと思う ありがとう
投稿日:2024.03.22
わた
最終巻、読み終わった!!!圧巻でした…! ここまでくるともう終わりが見えてくるので、なんとなく訪れる結末が予想できてくる。悪鬼の正体だとか、どうしてそうなったのか、とか、顔のない少年との消えた記憶だとか、バケネズミのこととか、そういう今まで散りばめられてきたものがすべて繋がって少しずつ解明されていく編。でもまさかそんなふうに結末にたどり着くとは思わず、最後まで読んで、はあああって感嘆のため息がでた。 好きな人に薦められたことがきっかけで読み始めた本だったので、評価に対して多少の忖度がないとは言い切れないが、読んでよかったと思う。人生にとって必要な本だった。これこそが物語であり、フィクション、創作物としての頂点っていうか、ほんとによくできた話で、めちゃくちゃ面白かった!早季の手記として残されていて、それを未来の自分たちが読んでいるっていう構図もよかったな。 最初から真理亜がどうこうっていう記述があって、あれがこう繋がるのかあってなるし、その真相を知ると悲しくて切なくてやるせない気持ちにもなった。そんな中で早季はずっと前を向いている、その強さにもやられる。覚が最後まで生きていてくれて嬉しかったし、早季と覚の間に子どもが生まれて、未来へと続いていくのもよかったな。スクィーラの自分たちは人間だっていう叫びだったり、バケネズミと人間の遺伝子の話、真理亜たちの骨の話、後から思うとあーーーーってなることが多い。長いのでいつになるかわからないけど、いつかまた読み返したい。没頭できる本。
投稿日:2024.03.21
nemoane.
最高のファンタジー小説であり歴史小説。読んでいてこんなにもハラハラして、頭を使って、ワクワクする小説は他にない。
mame
上中下全部読んでの感想です。 冒険、ファンタジー、ミステリー、戦争、青春、不気味さ、いろんな要素が盛り沢山で他にはない作品。 読みながらなんか違和感を感じたり不気味に感じるところが、ちゃんと後になって…理由がわかって、すっきりするけどより一層ゾワっとする。 おもしろかったな。続きを読む
投稿日:2024.03.01
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