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深水黎一郎 / 講談社ノベルス (55件のレビュー)
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総合評価:
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ちてこ
このレビューはネタバレを含みます
2007年。第36回。 作家にある日手紙がくる。犯人が読者だというトリックを1億で買って、と。それから手紙がくるようになる。意味不明の覚書も。 一方、超心理学の研究をしている教授のところで話や実験を見る。 コロンビア人が殺される。手紙は新聞に連載されている。容疑者が手紙の差出人。逃亡先で心不全で死亡。 トリックはあえて書かないが、ふーん。
投稿日:2022.05.06
herbtea
「『読者が犯人』というアイディアを一億円で買ってほしい」という手紙がある作家の元に届くところからこの話は始まります。ストーリー自体にそれほど盛り上がりがあるわけではないのですが文章は読みやすく究極のト…リックを期待しながらさらさらと読めてしまいました。最後まで読んでみるとなるほど「読者が犯人」です。ちゃんと伏線もあってしっかりトリックとして成立していると思いますし、読み終わってみると余計な部分もなく綺麗なよくできたストーリーだと思います。ただ、副題通りに「犯人は私だ!」と思うのはちょっと厳しいかも。続きを読む
投稿日:2019.06.14
marimoco
古今東西ミステリーにはたくさんの意外な犯人が登場してきた。そんな中、読者が犯人というのは、確かに群を抜いて突飛な犯人像だし、その発想は面白い。 物語は、新聞に小説を連載している主人公のもとに、読者が…犯人というミステリー小説の不可能トリックの原案を買ってくれという手紙が届くところから始まる。 一見関係なさそうな超心理学の実験や差出人の覚書が、後半見事に繋がっていくのが読んでて心地いい。 この作家さん、過去に数作しか読んだことないけれど、後半の畳み掛けるような展開が印象的だった。今作はデビュー作だけど、すでにその片鱗は見える。 タイトルの「ウルチモ・トルッコ」は、イタリア語で究極のトリックという意味だそう。 確かに読者が犯人と言えばそうなんだけど、状況が特殊すぎて、やや無理矢理感があるかな。 でも、デビュー作だからこそか、挑戦的というか意欲的というか。サイトレビューを見ると評価は低めだけど、個人的には悪くない読後感。続きを読む
投稿日:2018.08.29
より
図書館で。 読者が殺人犯!という斬新なアイディアだけどそこに持っていくまでが結構長く、ちょっと飽きました。特に超能力実験の辺りはふぅん、という感じで。 というか読者が犯人というよりは、被害者の「俺、皆…に注目されてる、うっわ」というような自己妄想?のような思い込みが原因のような気がしました。 大変申し訳ないけれども今の新聞の発行部数とさらにその小説をどれだけの人間が毎日目を通しているかを考えると…ねぇ。自分で自分を殺したって感じじゃなかろうかななんて思いました。続きを読む
投稿日:2017.11.24
なー
本気で「犯人は読者」を信じてたわけじゃないけどー、うーん。挿入される古瀬博士の超能力ネタ、面白かったけど、唐突で不自然でギクシャクし過ぎて、いかにも伏線。
投稿日:2017.06.06
はち
2007年のメフィスト賞作品。 「意外な犯人」一本勝負での、異色作。 見知らぬ人から「小説を代筆し、出版してほしい」という謎の依頼を受けて…という導入部は面白いが、結局最後のオチは、やはりというか奇抜…なものになってしまい、勝手にした期待が裏切られた感じはある。 2続きを読む
投稿日:2015.10.24
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